9月13日、徳島県徳島市で「内航海運コラボ企画 船乗りとの出会いパーティー」が開催された。同パーティーは、四国地方海運組合連合会青年部と、徳島でブライダルや婚活支援を手がける「ときわグループ」によるコラボ企画。昨年に引き続き、第2回目となった今回は、国内貨物の海上運送に従事する内航船員の男性10名と、事前に船員の働き方を理解している女性10名の計20名が参加した。パーティーの様子に加え、昨年に得た課題と手応え、今後の展望などを取材した。
会話が弾み、大盛り上がりの出会いパーティー
パーティーに先立ち、まずは男性の参加者に向けたセミナーが実施された。
bpブライダルプランニング チーフ 三間明子氏が「女性は、感情に寄り添ってほしいものです。女性に共感しながら『相手に6割話をさせる』を意識して話をふくらませてみてください」「婚活の話や自慢話、愚痴はNG。笑顔と挨拶を忘れずに」など、女性とのコミュニケーションを円滑に進めるコツを伝授すると、男性陣は真剣に耳を傾けていた。
その甲斐あってか、開会前から男性陣がリードし、テーブルごとに会話が弾んでいたのが印象的だった。なお、女性陣は船員の仕事に関する動画を事前に視聴し、理解を深めたうえで参加しているという。
パーティーは、お題カードに沿ってトークする「グループトーク」からスタート。お題は「インドア派orアウトドア派?」「学生時代、何部だった?」「今一番ハマっていることは?」といった誰もが話しやすいものばかり。シェフが腕を振るったコース料理を堪能しながら、会場には笑い声が響いていた。
中には、船での生活の実態や乗船手当の手厚さ、船員になる方法について話す男性もいて、知られざる世界に女性たちは興味を覗かせていた。
グループトーク終盤には、王様ゲームも。王様になった人は、箱から質問カードを引き、回答者を番号で指名。
「恋人ができたら甘える派?甘えてもらいたい派?」「恋人にされて嬉しいサプライズは?」など恋愛要素が強い質問も織り交ぜられていて、大盛り上がりだった。
グループトークの後は、6分間の1対1トークが行われた。気になることを聞き合い、相手を深掘りできたようで、参加者らは一様に充実の表情を浮かべていた。
今回は、5組がマッチング。参加者は、自分に投票してくれた人の連絡先カードが入った封筒を受け取り、会場を後にした。
盛況の要因は、船員と女性たちの“熱量”
終始、会話に花が咲き、和気あいあいとした楽しい雰囲気で進んでいった今回のパーティー。企画した四国地方海運組合連合会青年部の委員長を務める福村和哉氏と、bpブライダルプランニング チーフ 三間明子氏に話を聞いたところ、その要因が見えてきた。
「第1回目の開催は手探りでしたが、今回は準備期間を十分に設け、船員やその所属会社にパーティーの意図をしっかりと周知できました。その結果、四国のみならず、中国地方や九州からも、熱量の高い船員が集まってくれました」(福村氏)
「前回、『もっとたくさん話したかった』という声をいただきましたので、王様ゲームのようなトークが弾む工夫を取り入れ、1対1トークの時間も3分から6分に倍増しました」(三間氏)
三間氏は「動画の視聴によって内航海運業界の現実や課題をきちんと理解できているのか、面談を通して女性たちの熱意や覚悟を確認しました」とも明かした。船員と女性双方の熱量を高め、トークの時間を大幅に増やしたことが、盛況の要因だったのではないだろうか。
四国地方海運組合連合会青年部では、内航船員という仕事を広く知ってもらうことを目的に様々な取り組みを行っている。今回の出会いパーティーもその一環だ。
福村氏は、「内航船員は、私たちの生活や物流を海から支える、なくてはならない仕事です。やりがいや安定性といった魅力のある仕事ですが、一般の方にはまだまだ知られていないと感じています」と業界の課題を語る。「『婚活』という少し違った切り口から、普段は内航海運との接点がない人にも『内航船員』という仕事を知ってもらいたいですね。また、参加された方に限らず、チラシやWEB広告、記事などを目にした方にも、船員の仕事を知ってもらい、その魅力を伝えるきっかけになれば」と、イベントを企画した意図を明かした。
もちろん、こうした取り組みは、一度や二度で大きく何かが変わるものではない。「継続して開催することで、少しずつ船員の仕事について認知が広がっていけば嬉しいです。そして婚活パーティーですので、参加した皆さんに良いご縁が生まれれば、それが何よりですね」と今後の展望を語った。
三間氏も「海運組合連合会様の熱意を受け、日本の貨物輸送を支えるうえで、無くてはならない『内航船員』のお仕事を多くの方に知っていただくことに少しでも寄与できたら、という想いで運営を請け負わせていただいております」と、異業種同士のコラボレーションにあたっての思いを明かす。
「互いの想いが一致して、1回目を経て、より良くするための意見交換を何度も行い、2回目が実現しました。今回、さらに良いイベントがお届けできたかと思いますし、参加者のみなさまに良いご縁があり、ご成婚という花が咲くことを願っています」と期待を寄せた。
参加した船員やその所属会社からも「続けてほしい」との好意的な意見が多く届き、女性からの評判も上々だという。これからの展開に注目したい。









