
10月22日に開催される2026年のプロ野球ドラフト会議。高校生投手では、最速157キロの速球を武器とする織田翔希(横浜高)や、投打に高いポテンシャルを秘める菰田陽生(山梨学院高)らが注目される。本稿では、選手名鑑に掲載した高校生投手23人を紹介。左投手4人、右投手19人の経歴や持ち味を寸評とともに振り返る。[1/3ページ]
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高校生の左投手(4人)
前田 侑大(高岡第一高/左投左打)
全国区へと躍り出た速球派左腕。高岡市立南星中の軟式野球部を経て、高岡第一へ進学。
小柄ながら小気味いい投球が光り、2年秋は獅子奮迅の投球で北信越大会ベスト8に進出。
今春は高校日本代表候補に選出された。今夏の富山大会は自己最速を大きく更新する156キロを計測。
甲子園出場こそならなかったものの、ドラフト戦線に衝撃を与えた。9月16日にはプロ志望届を提出。上位指名への期待が高まっている。(文=菊地高弘)
西田 櫂吏(京都国際高/左投左打)
京都国際のエースらしい実戦派左腕。
兵庫県の出身で、中学時代は強豪・関メディベースボール学院に在籍した。京都国際では2年秋から中心投手になり、プロ注目の存在に。
今夏は随所に好投を見せたものの、最後は血マメが破れた影響もあって京都大会準々決勝で敗退した。細身ながらバランスのいい投球フォームで、キレのあるスライダーを投げ込む。
淡々とアウトを重ねる投球スタイルは同校OBの森下瑠大(DeNA)を彷彿とさせる。(文=菊地高弘)
杉本 真滉(智辯学園高/左投左打)
勝負度胸抜群の左腕。兵庫県出身で、中学は神戸中央シニアでプレー。
智辯学園では1年夏から甲子園マウンドを経験した。今春センバツでは激戦ブロックを勝ち上がり、準優勝に導いた。
対角に食い込む快速球には球威があり、スライダーやカーブのキレも出色。闘争心をむき出しにする強心臓、ふてぶてしい佇まいもプロ向きだ。
今夏は猛暑の登板で足をつるアクシデントもあり、3回戦敗退。それでもスカウト陣の評価は不変の左腕だ。(文=菊地高弘)
末吉 良丞(沖縄尚学高/左投左打)
「勝てる投手」の要素を網羅した先発型左腕。
浦添市立仲西中では軟式野球部で活躍し、全国屈指の名門からの勧誘も受けた。
沖縄尚学では1年時から中心投手となり、2年夏の甲子園ではエースとして全国制覇の原動力に。左腕からの球威のある快速球に、空間をえぐるようなスライダーを武器にする。
今夏は左ヒジ痛の故障明けながら、沖縄大会終盤に随所で好投を見せた。ヒジの状態は心配ながら、ドラフト上位指名が期待できる実力者だ。(文=菊地高弘)
10月22日に開催される2026年のプロ野球ドラフト会議。高校生投手では、最速157キロの速球を武器とする織田翔希(横浜高)や、投打に高いポテンシャルを秘める菰田陽生(山梨学院高)らが注目される。本稿では、選手名鑑に掲載した高校生投手21人を紹介。左投手4人、右投手17人の経歴や持ち味を寸評とともに振り返る。[2/3ページ]
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高校生の右投手(17人)
木下 瑛二(高川学園高/右投右打)
中国地区を代表する高校生右腕。小学6年時に阪神ジュニアに選出され、香川・高松庵治ヤングストーンズでは高校屈指の名門から勧誘を受けるも高川学園へ進学。
高校1年秋から主戦格となり、2年夏、3年春夏と甲子園マウンドを経験した。
ストレートの軌道から動かせるスライダーは、高校生打者には攻略困難。今後は出力が高まれば、プロでもリリーフタイプとして重宝されそうだ。
スケールより実戦での強さで評価を勝ち取るタイプだろう。(文=菊地高弘)
北添 颯志(高知商業高/右投右打)
「四国4商」の1つ・高知商業高の絶対的エース右腕。
佐川町立佐川中(軟式)で最速139キロをマークするなど、高知県内では早くから脚光を浴びる存在ではあったが、個としての本格化は「下半身の柔軟性はフォーム改善に目を向けた」今年に入ってから。
3月の練習試合で自己最速148キロをマークすると、課題だった制球力も改善し春の四国大会準Ⅴに貢献した。
最大出力域の高さを買われ、複数のNPB球団から調査書が届いている。(文=寺下友徳)
築山 朔弥(新田高/右投右打)
春の四国大会王者、夏の甲子園でも花巻東(岩手)相手に健闘した新田高の大型右腕。
最速は3月・愛媛県大会での144キロ。アベレージは140キロ前後ながら、今治中央ボーイズで捕手を務めた経験を活かした配球選択肢の正しさに強みを持つ。
甲子園直後には社会人入りも匂わせていたが、最終的には「プロ野球選手になりたい」初志を一刻も早く実現させる進路を選択した。
彼の潜在能力を評価する複数NPB球団から調査書が届いている。(文=寺下友徳)
作永 樹(星城高/右投右打)
潜在能力の高いサイドハンド。中学時代は北名古屋ベースボールクラブでプレーした。
星城高では主要な公式戦での登板こそ限られたが、主将を任されている。
背番号11をつけた今夏愛知大会では準決勝で初登板し、優勝した享栄打線を1回無失点。バンテリンドームナゴヤのマウンドで球速137キロを計測した。
ストレートが荒れがちな分、現状はスライダーが投球の大半を占めるが、恵まれた体躯や上半身の柔軟性は今後の大化けを想起させる。(文=尾関雄一朗)
北口 晃大(八戸学院光星高/右投右打)
高い将来性を秘めた長身右腕。中学は大阪・阪泉北ボーイズでプレーし、高校から青森へ。
2年秋は投打に大車輪の活躍を見せ、東北大会準優勝に導いた。
今春センバツは先発登板しつつ、「4番・DH」で出場。降板後はDHとして打席に入る、「大谷ルール」が甲子園で初めて適用された。
今夏は青森大会準決勝で敗れ、甲子園出場はならず。現時点で打者を圧倒する球があるわけではないが、本格的に体ができ上がれば大化けが期待できる。(文=菊地高弘)
織田 翔希(横浜高/右投右打)
正統派右腕の大器。福岡・北九州市立足立中では全国大会に出場し、名門・横浜へ。
1年春から公式戦に登板すると、2年春のセンバツでは中心投手として優勝に貢献した。
今夏の神奈川大会では自己最速を更新する157キロを計測し、観衆の度肝を抜いた。球質にこだわってきた快速球に、上級生になるにつれ精度を増したスライダー、フォークを武器にする。
肉体的な伸びしろも残しており、将来は日本を代表する投手へと期待も膨らむ。(文=菊地高弘)
林 晃成(桐光学園高/右投右打)
大きな可能性が眠る右腕。千葉県出身で、中学は千葉市シニアに在籍。桐光学園では2年秋から主将・エースの大役を担う。
目標である高卒でのプロ入りに近づくため、2年冬に肉体強化に励んだところ、パフォーマンスが劇的に向上。
3年春に最速151キロを計測し、一躍注目選手の仲間入りを果たした。1球ごとのムラは激しいものの、ハマった時のボールは超高校級だ。
今夏は神奈川大会決勝進出と躍進。まだ伸びる余地を残した好素材だ。(文=菊地高弘)
菰田 陽生(山梨学院高/右投右打)
底知れぬポテンシャルを秘めた二刀流の逸材。千葉西シニアを経て、山梨学院に進学。
2年春のセンバツで最速152キロを計測し、3年春のセンバツでは特大本塁打を放った。
恵まれた体躯、投打に発揮される類まれなパワー、野球に真摯に取り組む姿勢と申し分なし。吉田洸二監督は「日本球界の宝」と評した。
左手首骨折の手術明けだった今夏は、山梨大会準決勝でよもやの敗退。NPBスカウト陣が投打の資質をどう評価するか、注目される。(文=菊地高弘)
内藤 崚(上田西高/右投左打)
雌伏の時期を乗り越えた右腕。スキーの本場・白馬村で生まれ育ち、高校から強豪・上田西で寮生活を送る。
高校2年時に左ヒザを痛め、手術を受けて長期離脱。
リハビリ明けの3年春に復帰すると、最速150キロを計測して一躍ドラフト戦線に浮上した。力感のないフォームから放たれるストレートは、球威がある。
今夏は状態が上がらず、長野大会準々決勝で敗退。とはいえ、豊かな可能性が眠る好素材だけに、スカウト陣の注目度は依然高い。(文=菊地高弘)
10月22日に開催される2026年のプロ野球ドラフト会議。高校生投手では、最速157キロの速球を武器とする織田翔希(横浜高)や、投打に高いポテンシャルを秘める菰田陽生(山梨学院高)らが注目される。本稿では、選手名鑑に掲載した高校生投手21人を紹介。左投手4人、右投手17人の経歴や持ち味を寸評とともに振り返る。[3/3ページ]
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保西 雅則(日本航空石川高/右投右打)
投打に可能性を秘めた大型選手。兵庫県で生まれ育ち、中学はヤング神戸ドラゴンズに所属。
日本航空石川では2年春にセンバツ出場も、自身は登板なし。
恵まれた巨体から最速150キロの剛速球を投げるだけでなく、変化球も器用に操れる。2年秋はエースとして北信越大会ベスト8に進出した。
さらに今春以降は飛距離抜群の打撃面もスカウト陣の評価を上げた。今夏は石川大会準々決勝で敗退するも、その超高校級の馬力から目が離せない。(文=菊地高弘)
鈴木 悠悟(中京高/右投右打)
投打とも非凡な才能を秘める有望株。滋賀県出身で、中学では大津瀬田ボーイズに所属。
中京では1年夏に遊撃レギュラー、以降は中心投手として実績を積んだ。
今春は高校日本代表候補に選出。キレのある快速球を披露しただけでなく、木製バットを振りこなす打撃センスもアピールした。
今夏は大会前に体調不良に陥るも、エース兼中心打者として実力を発揮。本人は投手志向が強いものの、野手としての才能も捨てがたい稀有な存在だ。(文=菊地高弘)
石川 大介(昴学園高/右投右打)
下剋上を期す実戦型右腕。三重北ボーイズでは2番手格も、昴学園で急成長。
2年夏の三重大会では東海王者の三重を完封し、3年春は三重初優勝の立役者になった。
出力面は課題ながら、縦横の球種を操る指先感覚と制球よく試合をまとめるゲームメーク能力が光る。
今夏は三重大会初戦で宇治山田商に惜敗したものの、味方のミスをカバーするエースの貫禄が際立った。実家は寿司店を営んでおり、寿司職人を目指す選択肢もある変わり種。(文=菊地高弘)
川島 謙心(龍谷大平安高/右投右打)
名門に出現した本格派右腕の卵。京都ブラックスヤングに所属した中学までは、主に野手としてプレー。
投手に本格専念した高校2年冬に大化けし、今春は主戦格として京都大会優勝に導いた。
近畿大会では初戦敗退ながら、NPBスカウト陣を球場に集結させている。最速151キロのストレートを投げるだけでなく、変化球の球速帯も幅広い。
今夏は状態が上がらず京都大会準々決勝で苦杯をなめたものの、高い将来性が眠る晩成型の大器だ。(文=菊地高弘)
新城 楓雅(奈良大付高/右投右打)
殻を破りつつある大型右腕。中学時代に所属した大阪・守口ボーイズは休部明けの弱小チームだったが、3年時に全国大会出場を果たした。
奈良大付では潜在能力の高い長身投手として脚光を浴びた。
今春は長い手足の制御に苦慮して不振も、今夏にかけて復調。夏の奈良大会では自己最速の150キロを計測。3回戦では宿敵・智辯学園との死闘を制した。
強烈な負けん気の持ち主で、指にかかった快速球は圧倒的。爆発力を秘めた怪素材だ。(文=菊地高弘)
丹羽 涼介(市和歌山高/右投右打)
縦の角度を使う素材型右腕。紀州ボーイズを経て、市和歌山に進学。
2年春のセンバツ・横浜戦で好リリーフを見せ、印象的な全国デビューを飾った。
今春は不振に苦しんだものの、夏にかけて状態を取り戻した。今夏は和歌山大会準々決勝で智辯和歌山を2失点に抑えて完投するも、惜しくも敗れた。
自身の進路について、プロ野球選手か美容師を目指すかで悩んでいることが話題になった。真上から投げ下ろす角度と縦の変化球を武器にする。(文=菊地高弘)
野﨑 健友(耐久高/右投右打)
成長著しい本格派右腕。中学時代は紀州由良シニアに所属。
耐久高では2年春の時点で140キロ台を計測していたが、昨夏は右肋骨の骨折で思うようなパフォーマンスを発揮することはできなかった。
それでも怪我が癒えた今年は本領発揮。最速148キロの力強い速球とスライダーを中心に活躍を見せ、初の和歌山大会決勝進出の立役者になった。
1試合で2本塁打を放ったこともあり、体の力の強さには定評がある。150キロ到達は目の前だ。(文=馬場遼)
岡本 翔斗(香里丘高/右投左打)
大阪の公立校に現れた逸材。枚方三中では軟式野球部に所属する無名選手だったが、「漫画家が描いたような美しいフォーム」と香里丘高の河本拓也監督に才能を見出されて、1年夏からエースとなった。
今春の大阪府大会では4回戦の大商大堺戦で17奪三振をマーク。
夏の大阪大会では3回戦敗退も関大北陽相手に11奪三振で3失点と好投した。
柔軟性のある投球フォームから最速148キロのノビのあるストレートを投げ込む好素材の持ち主。(文=馬場遼)
近藤 琉唯斗(小樽双葉高/右投右打)
今夏に南北海道大会で多くのスカウトが見守る目の前で自己最速を4キロ上回る152キロを計測するなど注目度を上げ続けた右腕。準々決勝で敗れて甲子園出場はならなかったが大きなアピールを果たした。
札幌豊平東リトルシニアに所属していた中学時代までは無名の存在も高校入学後に才能が開花した。
自宅のある恵庭市で毎日片道約90分かけて通学。サプリメントを摂取するなどして食トレにも力を入れたくましい体に成長した。
平田 玲翔(大分商高/右投右打)
恵まれた体格とスリークォーター気味のフォームから最速152キロで伸びのあるストレートを投げ込む。鋭く曲がるスライダーや縦に落ちる変化球も投げ分ける。
野手としての能力も高く、高校通算20本塁打を放った。今夏の大分大会では投打二刀流で大活躍。投げては17回2/3を投げて2失点、打っては打率.476、そして主将としてチームをけん引して13年ぶりの甲子園出場に導いた。
甲子園で打撃は9打数1安打に終わったが、2試合に登板し12回を投げて自責点4と好投した。
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【了】
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