東京ビッグサイトで10月10日に開催されたマイナビ「インターンシップ&キャリア発見EXPO」。多くの企業ブースが並ぶなか、就活生の注目を特に集めていたのが「日本住宅ローン」だ。
好待遇とユニークなビジネスモデルで注目を集める日本住宅ローン。この日の説明会では、独自のビジネスモデルや若手社員が活躍する環境について詳しく紹介された。
営業職なし、転勤なし。金融機関だけど働き方がちょっと違う?
日本住宅ローンは、住宅ローンを専門に扱う金融機関「モーゲージバンク」だ。積水ハウス、大和ハウス工業、住友林業、積水化学工業の大手ハウスメーカー4社を出資母体に持つ。
金融機関と聞くと、全国転勤や営業ノルマをイメージする人もいるかもしれない。しかし、この日の説明会に登壇した人事部長の吉原さんは、「金融機関に興味はあるけれど、営業職が多くて、ノルマなどが自分に合わないなと考えている方もいらっしゃると思います。我々は営業職がなく、ノルマもありません。そういったところが人気につながっているのかと思います」と説明する。
営業職を置かず、どのように住宅ローンを提供しているのか。その背景には、出資母体であるハウスメーカーの存在がある。住宅の購入を検討する顧客に対し、ハウスメーカーの営業担当者が日本住宅ローンの商品を提案するため、自ら営業する必要がないのだ。
「我々が直接お客様に営業しに行くことはありません。営業力ではなく、商品やサービスで他社と競争している会社になります」(吉原さん)
経営基盤についても紹介された。日本住宅ローンの融資残高は2026年3月末時点で2.3兆円を超え、日本格付研究所(JCR)による長期発行体格付は「A+」、格付けの見通しは「安定的」となっている。「安定した経営基盤がないと、仕事を本気で楽しむことはできないと考えています」と吉原さん。大手ハウスメーカー4社をバックボーンに持ち、少人数で効率的に事業を展開していることが、同社の強みになっているという。
利益に対する考え方も独特だ。日本住宅ローンが掲げるミッションは「いい家を、いいローンで」。故に、利益を増やすだけでなく、住宅購入者やハウスメーカーにとっていい商品を提供することにこだわる。
「社会、ハウスメーカー、住宅購入者等の役に立つことを最優先に考えて、必要以上の利潤を追求しません」と吉原さんが話すように、実際に収益を株主への配当だけに回すのではなく、住宅ローンの金利引き下げや手数料の割引などを通じて、ハウスメーカーや住宅購入者に還元している。
商品開発でも、利益率だけを基準にするわけではない。取り扱う住宅ローン商品は約16種類以上あり、住宅購入者のさまざまなニーズに応えている。
「こういった商品があれば、どれだけ家を持てる人が増えるか。『賃貸でいいや』と思っていた方に、どれだけ家を持ちたいと思ってもらえるか。そうした住宅需要に貢献できるのであれば、積極的に商品をリリースしていきます」(吉原さん)
日本住宅ローンは、安定した経営基盤を持つ一方、新しい取り組みにも積極的だ。説明会では、住宅ローン契約の電子契約化など、業界に先駆けた取り組みも紹介されたが、こうした商品やサービスを生み出すために設けられているのが、新しい企画に取り組む「プロジェクト業務」だ。
部署を越えてメンバーが集まり、アイデアを出し合いながら商品やサービスを開発していく仕組みだ。ある新商品開発プロジェクトでは、20代と30代の社員がそれぞれ10名ずつ参加し、若手社員がリーダーを務めたという。
「全員が総合職なので、お客様やハウスメーカーさんのために、この世にない商品を作り、いかにマイホームの実現につなげるかということが仕事になります」(吉原さん)
待遇面では、大学卒の初任給は月額30万円。説明会では、社員の平均年収は800万円弱と紹介された。少人数で効率的に事業を運営し、システムや人件費にコストをかけることで、社員への還元にも力を入れているという。
具体的に、どのような人が日本住宅ローンに向いているのか。説明会後、吉原さんに話を聞いてみた。
「新しい商品を作るときは、みんなで協力しながら、プロジェクトという単位で進めていきます。みんなと一緒になって何かを成し遂げたいという人に、ぜひ来ていただきたいですね」(吉原さん)






