職場での何気ない会話や仕事への向き合い方など、ふとした瞬間に世代間のギャップを感じることはありませんか?
漫画「Z世代とはたらく」の過去回では、いつもは定時で帰るZ世代の新人に上司が「遅くまで頑張ってるね!」と声をかけたところ、上司が予想していなかったひと言が返ってきたエピソードを紹介しました。
上司が予想だにしなかったZ世代の返答とは……?✅答えはコチラ!
上司にとっては「残業している=頑張っている」という意味でかけた言葉でも、新人にとっては残業が必ずしもポジティブなものではなかったようです。では実社会では、Z世代の部下や同僚が残業しているときに声をかけた場合、どのようなリアクションが見られるのでしょうか。
本記事ではアンケートに寄せられた回答から、実際に目撃したZ世代の残業時のリアクションをパターン別に紹介します。
残業しているZ世代に激励の声をかけた経験がある人は4割
マイナビニュース会員300人に聞いたところ、ちょうど4割にあたる120人が「Z世代の部下や同僚が残業をしている時に激励の言葉をかけたことがある」と回答しました。
それでは具体的にどのようなリアクションが見られたのか、行動パターンを特徴的なコメントとともに紹介します。
「頑張ります」「ありがとう」と素直に返す
・「普通に『ありがとうございます』と言っていた」(49歳・男性)
・「明るく『頑張ります』と返事した」(35歳・女性)
・「嬉しそうに『頑張ります』と謙虚に言っていた」(46歳・男性)
・「笑顔で感じよくお礼を言ってくれた」(35歳・女性)
・「明るくて元気そうで心配無用だと思った」(44歳・女性)
まず見られたのが、声をかけられたことを素直に受け止め、「ありがとう」「頑張ります」と前向きに返すリアクションです。漫画では「頑張ってるね!」という言葉を意外な意味に受け取る姿が描かれていましたが、実際の職場では、声をかけられたことを素直に喜んだり、明るく返事をしたりする人もいるようです。
残業に対する考え方とは別に、自分を気にかけてくれたことへの感謝として受け止めているケースもありそうです。
無表情、無反応……返事がないことも
・「『がんばってね』と声をかけても、何にも返事をしてくれなかった」(41歳・女性)
・「返事をしないで、無表情でこちらを見ました。その後、『頑張ります』と小声で返事をしました」(49歳・男性)
・「返事をせず、無表情でこちらを見た」(41歳・女性)
・「ガン無視されて結構ショックだった」(40歳・男性)
・「顔すら上げず、返事も小声で感じ悪かった」(48歳・女性)
一方で声をかけても反応が薄かったり、返事そのものがなかったりしたという回答も散見されました。なかでも印象的なのが、何も言わず無表情でこちらを見たあと、小さな声で「頑張ります」と返したというエピソード。
仕事に集中していただけなのか、疲れていたのか、それとも声をかけられたことに戸惑ったのか……。リアクションだけでは本人の真意まではわかりませんが、声をかけた側には「何かまずいことを言ったかな?」と気になる瞬間になりそうです。
「頑張ります」と言うけれどテンションは低め
・「テンション低めで『頑張ります』とは言っていた」(45歳・女性)
・「目を合わせず小さな声で『はぁ』とだけ言った」(42歳・男性)
・「小さい声で元気なく返答した」(45歳・男性)
・「『そうですね、頑張ります』と疲れている感じだった」(48歳・女性)
・「『とりあえず頑張ります』と言ってました」(43歳・男性)
返事をしないわけではないものの、その声や表情から「ちょっと疲れているのかな?」と感じたという回答もありました。同じ「頑張ります」という返事でも、笑顔で言うのか、小さな声で言うのかによって受ける印象は大きく変わります。
残業中ともなれば、単純に疲れが表情や声に出ていた可能性もありそうです。言葉そのものよりも、その「温度感」が周囲には印象として残るのかもしれません。
「なんで残業を?」不満そうなリアクション
・「ちょっと嫌な顔をされて困った。これからは放っておこうと思った」(49歳・男性)
・「一瞬不満そうな顔で見られた」(42歳・男性)
・「『何で残業をしなくちゃいけないのか』と嫌な顔をしていました」(48歳・男性)
・「『お前が手伝えよ』みたいな顔をされた。『いやお前の仕事だろうが…』と思った」(42歳・男性)
・「『何言ってんすか』と白けたリアクションを取られた」(46歳・男性)
残業中に声をかけたところ、嫌そうな表情をされたり、不満が伝わってきたりしたという声も寄せられました。声をかけた側には励ましのつもりでも、残業している本人にとっては、そもそも「なぜ残業しなければならないのか」という不満がある場合も。
「これからは放っておこうと思った」という回答からは、善意で声をかけた側も、予想外の反応を受けて接し方に迷ってしまった様子がうかがえます。
「ありがとうございます」でも、どこかそっけない
・「ゆる~い返事を返された」(45歳・男性)
・「『ありがとうございます』と無機質に言われた」(39歳・男性)
・「特に反応がなく事務的に返事をした」(37歳・男性)
・「返事はするけど、目線を合わせることがない」(47歳・男性)
・「イエスともノーとも言わない微妙な感じ」(49歳・男性)
はっきりと嫌そうな態度を取るわけでも、無視するわけでもない。ただ、返ってきた言葉や態度がどこかそっけなく感じられたというケースもありました。興味深いのは、「ありがとうございます」という言葉自体はポジティブでも、「無機質に言われた」と感じた人がいることです。
職場でのコミュニケーションでは、何を言ったかだけではなく、声のトーンや表情、視線なども含めて相手のリアクションを受け取っていることがわかります。
残業を切り上げる、早く帰りたそうにする
・「『ありがとうございます、もう帰ります』との返事があった」(47歳・男性)
・「『無理』と言って帰っていった」(42歳・男性)
・「早く帰りたそうな顔をしてました」(47歳・男性)
・「何も答えてくれず、さっさと終えて帰っていった」(39歳・女性)
声をかけたあとの行動に、残業に対する考え方が表れていたという回答もありました。なかでも「ありがとうございます、もう帰ります」という回答は、声をかけられたことへの感謝と、仕事を切り上げる判断が同時に表れた印象的なエピソードです。
遅くまで会社に残ること自体を「頑張っている」と捉える人もいれば、仕事が終わればすぐ帰ることを自然と考える人もいるでしょう。残業時間の長さと仕事への熱意をどう結びつけるかにも、人によって違いがありそうです。
残業も仕事の一部として淡々とこなす
・「残業や休日出勤に抵抗を示さない反応が比較的多い」(46歳・男性)
・「特に変わった様子はなく、普通に返事をした」(46歳・男性)
・「通常通り仕事を全うしようとしていた」(44歳・男性)
・「『やることはやらないといけない』『終わらないと次に進まない』ときちんと考えをもって行動していると思った。感謝の言葉やお礼も普通にしてくれます。いわゆるZ世代の人たちも残業はするし、業務を進めることを重視していると思う。ある意味では私情を無駄に挟まないで、ビジネスライクでいいとも思った」(38歳・男性)
「残業は嫌なもの」というイメージを持たず、業務上必要な制度として割り切って仕事をしているという回答も寄せられています。
世代によって残業に対する価値観が違うと感じる場面がある一方、当然ながら同じ世代でも仕事への向き合い方は人それぞれ。必要であれば残業も含めて仕事を進めるという人もいるようです。
「頑張ったら見返りは?」と残業の意味を問うてくる
・「『頑張ったら見返りくれるのか』と聞いてくる」(39歳・男性)
・「会社のためと言うより、自分のためという感じの返事だった」(45歳・男性)
・「気を使われて当たり前のような態度をされたこと」(38歳・男性)
数は多くないものの、残業することが自分にどう返ってくるのかという点を意識しているように見えた、という回答もありました。遅くまで働くこと自体に価値を見いだすのではなく、「なぜ残業するのか」「その時間を使うことにどんな意味があるのか」を意識しているように感じた人もいるようです。
ただし、回答だけから本人の考えまで判断することはできません。残業に対する捉え方の違いが表れた一例として見るのがよさそうです。
Z世代の残業時のリアクション、実際はさまざま
今回のアンケートでは、「頑張ります」「ありがとうございます」と素直に返す人から、無表情になる人、疲れた様子を見せる人、不満そうな反応をする人、淡々と仕事を続ける人まで、さまざまなリアクションが挙げられました。
特に印象的なのは、同じ「頑張ります」「ありがとうございます」という言葉でも、笑顔で返す人もいれば、小さな声だったり、事務的だったりするケースもあったことです。一方、「ありがとうございます、もう帰ります」という声や、残業も必要な仕事として淡々とこなすという回答からは、残業そのものをどう捉えるかについても、それぞれ異なる考え方があることがうかがえます。
漫画では、「残業頑張ってるね!」という上司の言葉に対して、Z世代の新人が「それは嫌味ですか?」と返す場面が描かれていました。上司や先輩にとっては励ましでも、相手にとって同じ意味になるとは限らない。そんな「当たり前のズレ」が何気ないひと言から表れることもあるようです。
もちろん、今回寄せられた回答は、それぞれの回答者が実際に接した個人について感じたものであり、Z世代全体に当てはまるものではありません。それでも、残業中の何気ない声かけ一つを取っても、受け止め方やリアクションはさまざまです。「残業=頑張っている」とは限らないからこそ、相手が仕事や働く時間をどう捉えているのかを知ることが、お互いに働きやすいコミュニケーションにつながるのかもしれません。
調査時期: 2026年9月14日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計300人
調査方法: インターネットログイン式アンケート


