
一時は正捕手を務めながら、直近2シーズンは出場機会を減らしていた強打の捕手。今季は打撃成績を大きく持ち直し、再び存在感を発揮している。FA権を保持する中、今後の契約動向に注目が集まる。[1/6ページ]
捕手序列と去就
大城卓三
[caption id="attachment_262761" align="aligncenter" width="1200"] 読売ジャイアンツの大城卓三(写真:産経新聞社)[/caption]
・投打:右投左打
・身長/体重:187cm/97kg
・生年月日:1993年2月11日(33歳)
・経歴:東海大相模高 - 東海大 - NTT西日本
・ドラフト:2017年ドラフト3位(巨人)
・2025年成績:56試合出場、打率.187(91打数17安打)、3本塁打、10打点
一時は正捕手の座をつかみながら、2024年以降は出場機会を減らしていた大城卓三。2024年オフに国内FA権を行使せず、読売ジャイアンツへの残留を決めた。
NTT西日本から2017年ドラフト3位で巨人に入団。ルーキーイヤーから一軍で出場機会を得ると、プロ3年目の2020年には93試合に出場した。
2023年には自己最多の134試合に出場し、打率.281、16本塁打、55打点を記録。捕手部門で3年ぶり2度目となるベストナインに選出され、強打の捕手として存在感を示した。
しかし、2024年は96試合で打率.254、3本塁打、27打点。甲斐拓也が加入した2025年は、岸田行倫の台頭もあって56試合の出場にとどまり、打率.187、3本塁打、10打点に終わった。
ところが、今季は103試合に出場し、打率.269、10本塁打、41打点を記録。前年から出場機会を大きく増やすとともに、3年ぶりとなる2桁本塁打へ到達するなど、打撃面で復調を遂げている。
国内FA権を保持したまま、再び一軍で存在感を高めている大城。今季の巻き返しによって、その契約動向は改めて注目を集めそうだ。
[caption id="attachment_246182" align="aligncenter" width="530"] (左から)福岡ソフトバンクホークスの牧原大成、阪神タイガースの岩貞祐太、広島東洋カープの野間峻祥(写真:産経新聞社)[/caption]
俊足と外野守備を武器に、長くレギュラー格として起用されてきた外野手。近年は先発出場が減り、今季は出番がさらに限られている。FA権を保持するベテランが、今後どのような道を選ぶのか注目される。[2/6ページ]
外野手の序列変動
野間峻祥
[caption id="attachment_246181" align="aligncenter" width="530"] 広島東洋カープの野間峻祥(写真:産経新聞社)[/caption]
・投打:右投左打
・身長/体重:182cm/87kg
・生年月日:1993年1月28日(33歳)
・経歴:村野工高 - 中部学院大
・ドラフト:2014年ドラフト1位(広島)
・2025年成績:79試合出場、打率.247(154打数38安打)、0本塁打、15打点、2盗塁
近年、出場機会を減らしている野間峻祥も、国内FA権を保持している選手の1人だ。
中部学院大学から2014年ドラフト1位で広島東洋カープに入団。ルーキーイヤーから代走や外野の守備固めとして起用され、127試合に出場した。
出場機会を増やした2018年には、自身初の規定打席へ到達。126試合で打率.286、5本塁打、46打点、17盗塁を残し、外野のレギュラー格として地位を築いた。
2022年に国内FA権を取得したが、権利を行使せずに残留。2024年は113試合に出場して自身2度目の規定打席へ到達し、打率.271、1本塁打、28打点、8盗塁を記録した。
ところが、2025年は代打での起用が中心となり、79試合で打率.247、0本塁打、15打点。先発出場は25試合にとどまった。
今季は出場機会がさらに減少し、48試合で打率.216、0本塁打、4打点、4盗塁。打席数も前年を下回っており、レギュラー争いでは厳しい立場に置かれている。
国内FA権を保持する中、2年続けて出場機会を減らしている野間。今後のキャリアを左右する選択に注目が集まりそうだ。
[caption id="attachment_246182" align="aligncenter" width="530"] (左から)福岡ソフトバンクホークスの牧原大成、阪神タイガースの岩貞祐太、広島東洋カープの野間峻祥(写真:産経新聞社)[/caption]
内外野を守れる汎用性と高い打撃技術を武器に、長年チームを支えてきたユーティリティー。前年に首位打者へ輝いた勢いを保ち、今季も主力として打線を牽引している。去就への関心も高い。[3/6ページ]
ユーティリティーの価値
牧原大成
[caption id="attachment_282392" align="aligncenter" width="1200"] 福岡ソフトバンクホークスの牧原大成【写真:産経新聞社】[/caption]
・投打:右投左打
・身長/体重:172cm/74kg
・生年月日:1992年10月15日(33歳)
・経歴:熊本・城北高
・ドラフト:2010年育成選手ドラフト5位(ソフトバンク)
・2025年成績:125試合出場、打率.304(418打数127安打)、5本塁打、49打点、12盗塁
育成出身選手として初めて首位打者に輝いた牧原大成も、FA権を保持している。
熊本・城北高校から2010年育成選手ドラフト5位で福岡ソフトバンクホークスに入団。プロ2年目の2012年6月に支配下登録を勝ち取った。
その後は二塁や遊撃、中堅など複数のポジションをこなし、一軍での出場機会を拡大。2022年には規定打席未到達ながら120試合に出場し、打率.301、6本塁打、42打点、13盗塁を記録した。
2023年オフに3年契約を締結。契約2年目の2025年には自身初の規定打席へ到達し、125試合で打率.304、5本塁打、49打点、12盗塁の好成績を収めた。
育成出身選手として初となる首位打者を獲得したほか、二塁手部門でベストナインとゴールデングラブ賞にも選出。プロ15年目でキャリアを代表するシーズンを築いた。
今季も127試合に出場し、打率.291、4本塁打、44打点、11盗塁を記録。前年のタイトル獲得が一過性ではなかったことを示し、攻守にわたって主力を担っている。
チームに欠かせない戦力として結果を残す中、シーズン終了後の動向が大きな焦点となりそうだ。
[caption id="attachment_246182" align="aligncenter" width="530"] (左から)福岡ソフトバンクホークスの牧原大成、阪神タイガースの岩貞祐太、広島東洋カープの野間峻祥(写真:産経新聞社)[/caption]
先発と中継ぎの双方で実績を残し、長年投手陣を支えてきたベテラン左腕。前年に復調を示したが、今季は一軍登板がわずか1試合にとどまっている。単年契約で迎えたシーズンだけに、今後の動向が注目される。[4/6ページ]
ベテラン左腕の立場
岩貞祐太
[caption id="attachment_288383" align="aligncenter" width="1200"] 阪神タイガースの岩貞祐太(写真:産経新聞社)[/caption]
・投打:左投左打
・身長/体重:183cm/86kg
・生年月日:1991年9月5日(35歳)
・経歴:必由館高 - 横浜商科大
・ドラフト:2013年ドラフト1位(阪神)
・2025年成績:29試合登板(29回2/3)、3勝1敗、4ホールド、防御率2.12
前年に復調を示し、阪神タイガースに残留した岩貞祐太。しかし、今季は一軍でほとんど出番を得られていない。
横浜商科大学から2013年ドラフト1位で阪神に入団。プロ3年目の2016年に先発ローテーションへ定着し、25試合で10勝9敗、防御率2.90を記録した。
2020年からは中継ぎを中心に起用され、2022年に自己最多の53試合へ登板。翌2023年も50試合で1勝0敗、24ホールド、防御率2.70を残し、リーグ優勝と日本一に貢献した。
ところが、2024年は故障の影響もあり、わずか2試合の登板に終わった。2025年は29試合で3勝1敗、4ホールド、防御率2.12と立て直し、シーズン中に海外FA権の取得要件を満たした。
同年オフはFA権を行使せずに残留。しかし、今季の一軍登板は1試合のみで、2/3回を投げて3安打3失点、自責点1、防御率13.50となっている。
先発、救援の双方で実績を積み上げてきた一方、今季は一軍の戦力構想へ入り込めていない。海外FA権を保持するベテラン左腕が、シーズン終了後にどのような道を選ぶのか注目される。
[caption id="attachment_246182" align="aligncenter" width="530"] (左から)福岡ソフトバンクホークスの牧原大成、阪神タイガースの岩貞祐太、広島東洋カープの野間峻祥(写真:産経新聞社)[/caption]
先発と救援の両方で豊富な経験を持つ右腕。今季は先発再転向を目指したものの、一軍では救援を中心に限られた登板となっている。国内FA権を保持する中、元タイトルホルダーの今後の選択に関心が集まる。[5/6ページ]
投手の再起と評価
山岡泰輔
[caption id="attachment_285799" align="aligncenter" width="1200"] オリックス・バファローズの山岡泰輔(写真:産経新聞社)[/caption]
・投打:右投左打
・身長/体重:172cm/68kg
・生年月日:1995年9月22日(30歳)
・経歴:瀬戸内高 - 東京ガス
・ドラフト:2016年ドラフト1位(オリックス)
・2025年成績:41試合登板(36回)、5勝3敗、13ホールド、防御率4.25
国内FA権を保持している山岡泰輔。先発への再転向を目指したが、一軍では救援を中心に起用されている。
東京ガスから2016年ドラフト1位でオリックス・バファローズに入団。ルーキーイヤーから先発ローテーションに入り、24試合で8勝を挙げた。
プロ3年目の2019年には26試合、170回を投げ、13勝4敗、勝率.765、防御率3.71を記録。勝率第一位投手賞に輝き、先発陣の中心を担った。
2023年のシーズン途中からは救援を兼任。2024年は6試合の登板にとどまったが、2025年はリリーフとして自己最多の41試合に登板し、5勝3敗、13ホールド、防御率4.25を残した。
同年に国内FA権を取得したものの、権利を行使せず残留。今季は先発再転向を目標に掲げていた。
しかし、一軍では19試合の登板で投球回は17回1/3。0勝1敗、1セーブ、防御率5.19と、登板機会を大きく増やすことはできていない。
先発と救援の両方で実績を持つ一方、今季は明確な役割を確立するまでには至っていない。FA権を保持する元タイトル右腕の今後が注目される。
[caption id="attachment_246182" align="aligncenter" width="530"] (左から)福岡ソフトバンクホークスの牧原大成、阪神タイガースの岩貞祐太、広島東洋カープの野間峻祥(写真:産経新聞社)[/caption]
先発で台頭した後に救援へ転向し、守護神も務めた実績を持つ左腕。今季は登板数を伸ばせず、ブルペン内での立場も変化している。海外FA権を保持し、今後の動向が注目される。[6/6ページ]
元守護神左腕の評価
田口麗斗
[caption id="attachment_285800" align="aligncenter" width="1200"] 東京ヤクルトスワローズの田口麗斗(写真:産経新聞社)[/caption]
・投打:左投左打
・身長/体重:171cm/79kg
・生年月日:1995年9月14日(31歳)
・経歴:広島新庄高
・ドラフト:2013年ドラフト3位(巨人)
・2025年成績:36試合登板(29回1/3)、1勝1敗、11ホールド、25奪三振、防御率2.76
守護神を務めた実績を持つ田口麗斗も、海外FA権を保持している。
広島新庄高校から2013年ドラフト3位で読売ジャイアンツに入団。高卒3年目の2016年に10勝を挙げると、翌2017年も13勝を記録し、先発ローテーションの一角を担った。
2019年以降は救援での起用も増え、2021年3月に廣岡大志との交換トレードで東京ヤクルトスワローズへ移籍した。
2022年にリリーフへ専念すると、45試合で18ホールド、防御率1.25を記録。翌2023年には守護神を任され、50試合で3勝5敗、33セーブ、防御率1.86の好成績を残した。
その後も2024年は41試合、2025年は36試合に登板。守護神の座を離れた後も救援陣の一角を担った。
しかし、今季は14試合の登板にとどまり、1勝0敗、1ホールド、防御率3.14。2023年に守護神としてフル回転した頃と比べ、登板機会は大幅に減少している。
先発、中継ぎ、抑えのすべてを経験してきた田口だが、今季はブルペン内での立場が変わった。海外FA権を保持する左腕が、契約満了を迎える今オフにどのような決断を下すのか注目される。
【了】