![イングランド代表を率いるトゥヘル監督 [写真]=Getty Images](index_images/index.jpg)
イングランド代表を率いるトーマス・トゥヘル監督が、FIFAワールドカップ2026の準決勝を回想した。16日、イギリスメディア『スカイスポーツ』がコメントを伝えている。
ワールドカップで優勝候補の一角と目されていたイングランドは、クロアチア、ガーナ、パナマと同居したグループステージを2勝1分で終え、首位で決勝トーナメントへ。コンゴ民主共和国に逆転勝利を収めると、ラウンド16では退場者を出しながらも開催国メキシコを下し、続く準々決勝では延長戦の末にノルウェーを撃破。粘り強い戦いで60年ぶりの優勝まであと二つに迫った。
準決勝の相手は前回王者のアルゼンチン。前半をスコアレスで終えると、55分にモーガン・ロジャーズのクロスからアンソニー・ゴードンがネットを揺らして先制に成功した。その後、アルゼンチンの猛攻にさらされる中、トゥヘル監督はエズリ・コンサ、ダン・バーン、ニコ・オライリーと守備的な選手を投入したが耐え切ることができず、85分と90+2分に立て続けに失点して逆転負けを喫した。
リードを奪った後の守備的采配に批判も集まったトゥヘル監督。当時の心境や“守備固め”の背景について赤裸々に振り返っている。
「前半の我々はかなり良いプレーをし、完全に互角の試合だった。後半に入るとアルゼンチンはより良いプレーの選択肢を見つけ、我々は守勢に回っていると感じた。そんな中で先制し、直後に次のチャンスが訪れた。しかし、その次の攻撃でボールを失い、カウンターから失点しかけた。あの場面は私に何かをもたらし、おそらく選手にも影響を与えたのだろう。そして突然、『とにかくこれを乗り切ろう』というマインドに切り替わってしまったんだ」
先制点を決めたゴードンを下げ、コンサを投入して最終ラインの枚数を増やした采配については「給水タイムの直前に決定的なピンチを招いたことが、私の決断に影響を与えた。ボールを保持できず、4-4-2の守備ブロックが適切に機能していない。何らかの修正が必要だと考えた。もし、ボールをもっと上手く扱えていれば、戦術を変えることはなかっただろう」と回想。その上で次のように言葉を続けた。
「5-3-2へとシステムを変更した。幅を使った攻撃への対応力が上がると考えたし、クロスを上げられても中央には3人のセンターバック(CB)が残るからね。その後、5-4-1へ変更した。私自身が『とにかくこの状況を守り切ろう』というマインドになっていたのかもしれない。でもそう考えるにはまだ早すぎたんだ」
結果的にイングランドはアルゼンチンの勢いに屈し、60年ぶりの優勝への夢が潰えることとなった。トゥヘル監督は「私が目にしたもの、経験、得ていた情報、そしてアルゼンチンが次から次へ攻撃的選手を投入してきたこと。それらを総合的に判断した結果、あれが私なりの解決策だったんだ」と語っている。
【ハイライト動画】イングランドは激闘の末にアルゼンチンに敗れた