
インドの多様な音楽シーンを400枚以上の作品とともに紹介する書籍『インド音楽ディスクガイド』が、11月10日にDU BOOKSより発売される。
近年、世界の音楽シーンで存在感を高めているインド発の音楽。ヒップホップやパンジャビ・ポップが国境を越えて聴かれる一方、『RRR』に代表されるインド映画の世界的ヒットを通して、その豊かな映画音楽にも改めて注目が集まっている。プレスリリースによれば、Spotifyにおけるインド人アーティストの海外再生数は2019年から2023年にかけて2000%以上増加したという。
一方、「インド音楽」と一口に言っても、その全貌を捉えることは容易ではない。広大な国土と多数の言語・文化圏を背景に、古典音楽や民謡、映画音楽からロック、ジャズ、ディスコ、ヒップホップ、現代のポップミュージックまで、地域や時代によって異なるシーンが発展してきた。
『インド音楽ディスクガイド』では、そうしたインド音楽の約100年にわたる歩みを、オールカラー224ページ、400枚超のディスクを通して紹介。インド古典音楽をはじめ、同国におけるロックやジャズの歴史、映画産業とボリウッド、プレイバック・シンガーの誕生、ディスコの隆盛、パンジャビ・ポップ、巨大なシーンへと成長したインド・ヒップホップ、さらに近年の「I-POP」やK-POP世代の台頭までを幅広く取り上げる。
作品紹介だけでなく、ムンバイのレコード店主やミュージシャン、映画監督へのインタビューも収録。男性優位の社会のなかで活動する女性ラッパーたちや、インドにおける音楽メディアの変遷など、音楽を取り巻く社会やカルチャーにも目を向けながら、現在進行形のシーンに迫る内容となっている。
著者は、映画・インド現代音楽評論家のバフィー吉川。2003年頃からインドのデシ・フュージョンを追い始め、これまで東西南北4700本以上のインド映画を鑑賞。2021年頃からメディアへの寄稿を本格化し、『アフター6ジャンクション』や『ZIP!』などにも出演してきた。2022年にNHKで放送された『ABUソングフェスティバル in インディア』ではVTR選曲・監修を担当。2024年にはインド音楽情報サイト「NEXT InDoor」を開設するなど、映画や音楽を軸にインドの現代カルチャーを幅広く紹介している。現在はNIEW、リアルサウンド、エンタメNEXTなどへの寄稿のほか、『映画秘宝』でコラムを連載中。
世界規模でインド発の音楽が存在感を増す現在、その歴史から最新シーンまでを横断的に知るための一冊となりそうだ。




『インド音楽ディスクガイド』
著者:バフィー吉川
発売日:2026年11月10日予定
発行:DU BOOKS
発売:ディスクユニオン
判型:A5判/並製/オールカラー
ページ数:224ページ
価格:2,970円(税込/本体2,700円)