三菱地所は8月31日、福岡市中央区天神一丁目において推進中のオフィス・ホテル・商業からなる大規模複合施設「(仮称)天神1-7計画」について、建物名称を「天神大樹」に決定したと発表した。

  • 天神大樹

    天神大樹

建物名称に込めた想い

天神大樹という名称には、天神の地に根を張りながら、そこに多様な人々や文化が集い、交わりながら育っていく"まちの大樹"でありたい、という想いが込められている。

福岡・天神は、新たなビルや都市機能が次々と生まれるなか、多様な人や企業、アイデアが集い、交わることで、新しい出会いや挑戦が生まれ、その日常の積み重ねから、このまちならではの文化が育まれていくことが期待されている。

同計画は、大きな樹木のように、人が自然と集い、語らい、出会い、新しい文化や挑戦が生まれる場所を目指す。また、根が大地に広がり、幹が支え、枝葉が広がっていくように、人々や企業、地域コミュニティをつなぎ、そこから新たな文化が芽吹き、次の動きへと広がっていく循環を育んでいく。建物デザイン、建物内外の空間構成、そして本計画地で展開する様々な取り組みも、すべて"まちの大樹"となるという想いにつながるものとして企画・設計している。

  • 用途構成

    用途構成

福岡在住の永尾仁氏がロゴをデザイン

ロゴデザインは、福岡在住のアートディレクター・グラフィックデザイナーである永尾仁氏が担当。ロゴは「天」「神」「大」「樹」の文字を独自に再構成し、人や文化、活動が交わりながら成長していく様子を象徴的に表現している。また、有機的で親しみやすい造形とすることで、再開発によって生まれる新しい建物でありながら、市民に長く愛される存在となることを表している。

  • ロゴデザイン

    ロゴデザイン

まちに開かれた交流空間「OPEN LOBBY」

本計画3階エントランスには、まちに開かれた交流空間「OPEN LOBBY」を整備する。OPEN LOBBYは、単なるオフィスロビーではなく、人が自然に立ち止まり、語らい、働き、学び、出会うことのできる"まちのロビー"となる。館内で働く人のための空間にとどまらず、まちに開かれた建物の顔として、人や情報、アイデアが交わる接点を生み出し、新たな文化や活動を育むことで、「福岡文化生態系」を形成していく、その心臓部となることを目指す。

  • OPEN LOBBY入口/吹き抜け部分

    OPEN LOBBY入口/吹き抜け部分

  • manucoffee/ラウンジスペース

    manucoffee/ラウンジスペース

manucoffeeが運営に参画

OPEN LOBBYには、福岡を代表するコーヒーブランド「manucoffee」が出店する。コーヒーを提供するだけではなく、人と人、人とまちをつなぐコミュニティの担い手としてOPEN LOBBYの運営に参画する。OPEN LOBBYは、福岡のカルチャーと深く関わりながら独自のコミュニティを育んできたmanucoffeeとともに、開発コンセプトの「福岡文化生態系」を体現する。また、manucoffeeはミーティング向けのコーヒーポットサービス、ドリップバッグ販売、手土産サービスなど、本計画で働く人の日常やビジネスシーンを支える様々なサービスを展開予定だ。

働く人の日常を支えるワーカー支援サービス「ASSISTand」

三菱地所はOPEN LOBBYにて、本計画で働く人を対象に、働く人の日常を支えるワーカー支援サービス「ASSISTand」(アシスタンド)を展開する。

  • ASSISTand

    ASSISTand

ASSISTandでは、朝食や昼食のサポート、手土産の手配、地域店舗との連携など、働く人の生活に役立つサービスを本計画で働く人々に提供する。また、本サービスの売上の一部を、本計画で実施される交流プログラムや地域連携企画といった文化活動に再投資する。単なる福利厚生サービスではなく、働く人とまちをゆるやかにつなぎ、より豊かな働き方と都市生活の実現に取り組んでいく。

「GIVING TREE PROJECT」を始動

  • GIVING TREE PROJECT

    GIVING TREE PROJECT

本計画の開業に向けて、多様な人々や企業、まちをつなぎ、新たな交流や活動の循環を生み出す取り組み「GIVING TREE PROJECT」を始動する。

文化・芸術・食・学び・交流などをテーマに、まちで活動する人々や企業、来街者との接点を育みながら、多様な交流と新たな価値創造を促す取り組みを段階的に展開し、それぞれの活動が次の活動を生み出していく循環を育むことで、天神エリアの新たな文化の土壌づくりに取り組んでいく。プロジェクト名は絵本『THE GIVING TREE』が描く「与えることの幸せ」に由来し、一本の木が木陰や実りを与え続けるように、天神大樹もまたまちに恵みを還元し続ける存在となることを目指す。

プロジェクトの第1弾は、全国各地でプレイスメイキングを手掛けるミュージシャン・プロデューサーの坂口修一郎氏とともに、まちに開かれた存在という天神大樹のあり方を音楽によって表現する企画。情報が氾濫し視覚優位な現代社会だからこそ、感情を揺さぶり、感覚にダイレクトにアクセスする"音"で伝える取り組み。まちを訪れる人々とともに、天神の音をサンプリングし、新しいまちのテーマミュージックとして一つの音楽を完成させる。詳細は公式SNSで発表される。