帰省をきっかけに、実家にある物の多さが気になった人もいるのではないだろうか。しかし、片づけを進める際、不用品をそのまま捨ててしまうのは非常にもったいない。近年の物価高やヴィンテージブームにより、価値がないと思っていたものに、驚くような査定額がつくケースも増えているという。

実家の片づけに伴う最新の買取事情と、価値がつかないだろうと処分されがちな「お宝」の見分け方について、大手買取専門店「買取大吉」の鑑定士・木村健一さんに話をうかがった。

実家の片づけで「カメラ」の買取依頼が前年比4倍に

――最近、実家の片づけに伴う買取依頼は増えていますか?

増えていますね。特に今の時期は暑く、外に出たくないという方が多いため、出張買取の依頼もかなり増えています。買取依頼のなかで、明らかに増えているのが「カメラ」です。理由ははっきりしませんが、前年比で見ても4倍くらいに増えています。

昔、おじいちゃんがカメラ好きでコレクションしていたけれど、今は壊れてしまい、誰も使う人がいないから……といった理由が多いですね。キヤノンなどの国産メーカーから、ライカのような海外ブランドまでさまざまです。フィルムカメラもあれば、デジタルカメラもあります。

――カメラ以外の不用品も、一緒に査定へ出されることが多いのでしょうか。

実は、カメラを持っている方は、ほかにもさまざまな品物をお持ちのケースが多いんですよ。手軽に写真を撮れるカメラもあるなかで、高価なカメラを趣味として購入していた方ですから、ブランド品やジュエリーなども持っていることが多いです。

ご実家にカメラがあるなら、ほかにもお宝が眠っている可能性がありますね。

――一見価値がなさそうに見えて、実は高く買い取られるものはありますか?

意外なところでいうと、洋食器や銀製品、茶碗などですね。食器も、ヨーロッパのブランド品などは、ヴィンテージブームで「古いものを置きたい」という方が増えているため、高値がつくことがあります。もちろん、作家物やブランド品であることが前提になりますが。

銀製品では、スプーンやフォーク、コップのほか、灰皿、銀の置物、Zippoのライターなども該当します。昔は銀が安かったため、当時はそれほど価値を意識せずに使っていたものが、実はシルバー925(銀92.5%に銅など7.5%を加えたスターリングシルバー)だったケースもあるんですよ。

現在、銀の価格は以前と比べて大きく上昇しているので、意外とよい値段になるものもあります。

黒ずんだ銀製品は磨かないで! 高く売るために重要な「付属品」

――実家の不用品を査定に出すときに、気をつけるべきポイントを教えてください。

「付属品」を一緒に探してほしいですね。付属の箱や、「○○作」と記載された証明書のようなものがあるかどうかで、高く売れるかが大きく変わってきます。

銀製品は黒ずんでいることが多いですが、そのまま持ち込んでいただいて大丈夫です。逆に、自分で磨いてしまうのはおすすめしません。正しい方法で磨かないと、かえって状態を悪化させてしまう可能性があるためです。

表面に酸化防止のコーティングが施された銀製品の場合、自宅で磨くことでコーティングが剥がれてしまい、かえって黒ずみやすくなることがあります。こちらで対応しますので、気にせず、そのままお持ちいただけるとうれしいですね。