伊藤忠ファッションシステムは8月18日、「AI時代の消費の楽しみ」をテーマとした独自調査の結果を発表した。調査は20~60代の生活者1,062名を対象に行われた。
AI時代、「選ぶ」はどう変わるのか
2026年、世界最大級の小売イベント「NRF 2026:Retail's Big Show」では、AIが商品の選定から決済までを担う「Agentic Commerce(エージェンティック・コマース)」が大きなテーマとなった。
AIが買い物の意思決定に関わる未来が現実味を帯びる中、「生活者は本当にAIに買い物を任せたいと思っているのか」「AIが選ぶ時代になっても、人は『選ぶ楽しみ』を求め続けるのか」。こうした問いから、今回の調査が実施された。
20~30代の約3人に1人がAIによる自動決済に肯定的
「あらゆる買い物をAIに決済まで済ませてほしい」という設問では、「とてもそう思う」「そう思う」と回答した割合が、ポスト3.11世代(29~39歳)で31.4%、コロナ世代(21~29歳)で30.2%となった。AIが買い物のパートナーから、意思決定者へと近づき始めていることがうかがえる。
AI時代でも、「リアル店舗」の価値は失われない
若い世代ほど、「スタッフとの会話自体も買い物の楽しみ」 「お店の空間を味わうことにワクワクする」という回答が多く見られた。「効率化が進む一方で、リアル店舗は『体験』や『共感』を得る場として、より重要性を増していく可能性がある」と同調査。
情報の信頼は「共感」が鍵
全世代を通して最も信頼される情報源は「身近な人のおすすめ」だった。また若い世代では、「自分のことを理解してくれている」と感じられるAIやインフルエンサーへの信頼も比較的高く、情報の正確性だけでなく、「自分との距離感」が信頼形成に影響していることが分かった。



