学研ホールディングスグループのベンドが運営する「スキルアップ研究所」は、2026年7月16日に「猛暑と通勤リスクに関するレポート」を公開した。本レポートは、気象庁、消防庁、東京消防庁、総務省統計局の公表データをもとに、猛暑の長期的な増加傾向や熱中症搬送の実態、暑熱環境下での通勤時間を試算したもの。
猛暑日は100年で約3.9倍、「例年どおりの夏」は前提にできず
全国の猛暑日(最高気温35℃以上)は、1910年〜2024年の統計で100年あたり約2.6日のペースで増加している。最近30年(1995年〜2024年)の平均日数は、統計開始当初の約3.9倍に達した。また、東京では2025年(6月〜9月)だけで真夏日87日、猛暑日29日を記録した。
熱中症搬送は過去最多10万人超、屋外での発生は3割超
2025年の全国の熱中症による救急搬送者数は10万510人となり、調査開始以来最多を記録した。発生場所は「住居」(38.1%)に次いで「道路」(19.7%)となり、「道路」と「屋外の公衆の場」(12.1%)を合わせると3割超が屋外の場所で発生している。東京消防庁管内では、「道路・交通施設等」(34.9%)が「住居」(36.0%)に迫る結果となった。
真夏日の通勤時間は年間約98時間、約12営業日分に相当
東京都の通勤・通学の平均時間(1日95分)を会社員の通勤時間の参考値として当てはめると、2025年の真夏日に通勤へ費やす総時間は年間約98時間となった。これは8時間労働日に換算すると約12営業日分に相当する。なお、この時間には車内や駅構内などを含む通勤全体の時間が含まれている。
猛暑下の通勤負担とリモートワークの課題
レポートでは、猛暑は一時的な現象ではなく構造的に増加しており、出社という働き方には猛暑下での移動が伴うと指摘した。一方で、リモートワークには「気軽に声をかけられない」「チームの状況が見えない」といったコミュニケーション上の課題もあるとしている。
こうした課題への対応策として、アバター同士が近づくだけで音声・ビデオ通話が始まるバーチャルオフィス「MetaLife」を紹介。オンラインでも相談や雑談がしやすく、チームの状況把握や孤立防止につながるとしている。
出典:https://reskill.gakken.jp/5230
(スキルアップ研究所:https://reskill.gakken.jp/)



