生みの親キャロル・シェルビー自身が所有したシェルビー・コブラ・デイトナ・クーペがオークションに登場!

フェラーリ250 GTOを打ち負かすという明確な目的のもと、わずか6台のみ製造されたシェルビー・コブラ・デイトナ・クーペ。その3台目として1963年後半に完成したシャシーナンバー「CSX2300」が、8月14日・15日に開催されるグッディング・クリスティーズの「ペブルビーチ・オークション」に登場する。

【画像】アメリカの歴史的遺産、シェルビー・コブラ・デイトナ・クーペ(写真11点)

このCSX2300は1964年の「ツール・ド・フランス・オートモビル」で世界デビューを果たし、アメリカ人のボブ・ボンダラントとドイツ人のヨッヘン・ニーアパッシュがステアリングを握ったマシンである。シェルビー・アメリカンがフェラーリを破り歴史的快挙を成し遂げた1965年のFIA GT選手権シーズンにおいて、重要な役割を果たした一台で、デイトナやセブリングといったレースへの参戦を経て、CSX2300はアラン・マン・レーシングが主導する欧州遠征に参加。ニュルブルクリンクやランスで開催された主要な耐久レースにも出場している。

CSX2300はシェルビー・アメリカンのファクトリー・プログラム終了後も国際的なレース活動を続けた唯一のコブラ・デイトナ・クーペであり、1968年にかけては日本の富士スピードウェイで開催された日本グランプリなどでも活躍している。その後、歴史研究家のマイケル・L・シェーンによって奇跡的に再発見され、彼を介してなんとキャロル・シェルビー本人へと売却され、1975年から1998年まで20年以上にわたり生みの親であるシェルビーが所有した個体となった。自身の名を冠したその車を、シェルビーがついに自らの手元に取り戻したというストーリーは注目に値する。

シェルビーは、カリフォルニア州トーランスを拠点とするコブラのスペシャリスト、マイク・マクラスキーに全面的なレストアを依頼し、1965年当時の仕様へと復元させた。シェルビーが所有していた期間中、CSX2300は1994年にカリフォルニア州アナハイムで開催されたSAAC-9や、1995年にソノマで行われたコブラ30周年記念イベントなど、主要なコブラ関連の集まりで展示された。他にも、モントレー・ヒストリック・オートモービル・レースでも姿を披露されるなど、シェルビーのレガシーを象徴する存在である。

その後、数人のオーナーの手を経て、この車両は2000年に再び入念なレストアを受けた。このレストア作業は、このクーペの「真正性」に深い敬意を払い、その輝かしいレースキャリアの痕跡をそのまま残す形でおこなわれた。レストア完了後の2003年には、モントレー・ヒストリックスやグッドウッド・リバイバルに登場。その後も20年以上にわたり現オーナーの丁寧な管理のもとで「ツール・オート」、「モデナ・チェント・オーレ」、「グッドウッド・リバイバル」、「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」、本年7月の「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」など、ヨーロッパ屈指のヒストリックカー・イベントに数多く参加し、定期的に走行し、コンディションを維持し続けている。

アメリカの自動車史に残る一台といえるこのCSX2300の予想落札価格は2,500万ドル(約40億円)超。現在、グッディング・クリスティーズではオークションへの入札登録を受付中だ。