(左)イタリア代表監督就任が噂されていたピルロ氏と(右)マルディーニTD [写真]=Getty Images

 イタリアサッカー界に混乱が生じている。

 3大会連続でFIFAワールドカップ出場権を逃したイタリア代表。大きな失意の中、同国サッカー連盟(FIGC)の体制は一新され、ミラノ・コルティナ冬季オリンピックで大会組織委員会会長を務めたジョバンニ・マラゴ氏が新会長に就任。そして、新たにテクニカルディレクター(TD)となったパオロ・マルディーニ氏、アドバイザーを務めるレオナルド氏のもとで新監督探しが行われている。

 世界的名将ジョゼップ・グアルディオラ氏にオファーを拒否された後、アズーリのレジェンドであるアンドレア・ピルロ氏が最有力候補に浮上し、交渉は最終段階まで到達済みと報じられていた。しかし、ロシアのブックメーカー『Fonbet』のグローバル・ブランドアンバサダーを務めていることが判明し、事態は急展開。オリガルヒの一人であるセルゲイ・ロマキン氏との繋がり、イタリア国内でのギャンブル広告が違法であること、さらには昨今のロシアを巡る政治的な問題も相まってピルロ氏の代表監督就任に対して否定的な声も挙がっている。

 ピルロ氏は自身のインスタグラムを通じて声明を発表。『Fonbet』との繋がりに政治的な意図がないことを強調しつつ、「スポーツ上の選択が、あっという間に公の論争へと引きずり込まれ、私とは無縁の意味や意図を押し付けられる結果となったことを残念に思う。イタリアへの愛は、仕事の有無に左右されるものではない」などと心境を綴った。

 イタリアメディア『スカイスポーツ』が報じたところによると、一連の騒動を受け、現地時間27日にローマで予定されていたFIGCとピルロ陣営の交渉は中止されたとのこと。現時点でピルロ氏が代表監督に就任する見込みはなく、マルディーニTDとレオナルド氏が辞任する可能性が浮上しているという。マルディーニTDとレオナルド氏は現地時間11日に就任が発表されたばかりだ。