「YUIさんカワイイ~!」緑黄色社会・小林壱誓 ギターを始めた理由はボウリング場で観たYUIのMVがきっかけ!?
アーティストの「こっちのけんと」がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「G-SHOCK presents THE MOMENT」(毎週金曜17:00~17:25)。さまざまなゲストをお迎えし、生まれてからこれまでの時間のなかで、人の心に刻まれている「人生が変わった瞬間」=“MOMENT(モーメント)”を探ります。

今回の放送では、“リョクシャカ”の愛称で親しまれる4ピースバンド・緑黄色社会から長屋晴子(ながや・はるこ)さん(Vo./Gt.)と小林壱誓(こばやし・いっせい)さん(Gt.)がゲストに登場。小林さんの音楽の目覚め、10代アーティスト限定の“音楽の甲子園”「閃光ライオット」の出場エピソードなどについて語ってもらいました。

(左から)長屋晴子さん、こっちのけんと、小林壱誓さん

緑黄色社会は長屋晴子さん(Vo./Gt.)、小林壱誓さん(Gt.)、peppe(ペッペ)さん(Key.)、穴見真吾(あなみ・しんご)さん(Ba.)からなる4人組バンドです。高校生時代の2012年にバンドを結成し、「Mela!」「花になって」「Shout Baby」「キャラクター」「サマータイムシンデレラ」など数々のヒット曲をコンスタントに発表。2022年に初の日本武道館公演、2023年~2024年にアリーナツアーを開催、2025年には初のアジアツアーを成功させるなど、躍進を続けています。9月19日(土)からは、5都市10公演を巡る「緑黄色社会アリーナツアー2026」が開催予定です。

◆ボウリング場で見たMVでギターに目覚める

こっちのけんと:この番組では、ゲストの方の心に刻まれている人生が変わった瞬間「モーメント」を探っていく番組です。今週は、小林さんのお話を伺います。それでは、小林壱誓さんの人生1つ目のモーメントは?

小林:「2009年 嫌々ついて行ったボウリング」です。

こっちのけんと:何があったんですか(笑)?

小林:僕はダンスをはじめ、それまでも音楽にはずっと関わってきたんです。

ただ、楽器に興味を持ったきっかけになったのが、中学2年生のときで。当時、そこまで仲良くない友達に、その場の流れで連れて行かれたのがボウリングだったんです。嫌々ボウリング場に行ったんですけど、入ってすぐのモニターで、いろんなアーティストのMVが流れていたんです。そこで偶然、YUIさんの「again」のミュージックビデオを観たんです。

こっちのけんと:ほう!

小林:ボウリング場ってすごくうるさいから、音はまったく聴こえないんですけど、「YUIさんカワイイ~」って思ったんです。

こっちのけんと:そこ(笑)!?

小林:その日はボウリングなんて、全然手につかなくて。家に帰ったら「ギターをやりたい」と思うようになりました。

こっちのけんと:そこなんだ!

小林:そのミュージックビデオでYUIさんが持っていた、赤いストラト(※アメリカの楽器メーカー・フェンダー社が1954年に発表したエレキギターの代表的な機種)とよく似たストラトを楽器屋さんに探しに行きました。

こっちのけんと:(行動が)早い!

小林:父親が同行してくれたんですけど、ミニアンプとかも付いたスターターセットみたいなものを買ってくれて。それからYUIさんの「again」のスコアを買ったんですけど、スコアってすごくダルくって。

長屋:「かわいい」で入ってるからね(笑)。

小林:なので、3日坊主でギターを辞めました。自分は聴く側だと思いましたし、そこからはずっとYUIさんの音楽を聴いていました。音楽性も高いし、歌詞もすごくいいので、そこからの僕は家でYUIさんみたいな歌詞を書き出したんですね。

長屋:そうなんだ!

小林:今の自分のテイストとは違うんですけど、僕がギターを持ったきっかけにもなったし、歌詞を書くっていう行為にも繋がっていったきっかけなんですよね。

こっちのけんと:昔からダンスをやっていたっていうのは、どういう経緯でやられていたんですか?

小林:実家がジャズダンスのスタジオで、母親が先生だったんです。

こっちのけんと:そこでハマって今に至りますっていうことではないんですね。

小林:そのあと、中3のときに友達からBUMP OF CHICKENさんの音楽を薦められたんです。実際に聴いてみたら、「音楽って絵を描くみたいに表現できるんだ」と感じたんですよね。そこで衝撃を受けて、バンドに興味を持つようになりました。

◆先輩に憧れて閃光ライオットに出場

こっちのけんと:続いて、小林さんの人生2つ目のモーメントは?

小林:「2011年 自分もこのステージに立ちたい!」です。

こっちのけんと:こちらはもしかして、「閃光ライオット」のお話ですか?

小林:はい。僕らが高校1年生のときに、軽音部の先輩が「閃光ライオット」でファイナルステージまで進んだんです。開催が日比谷野外音楽堂だったんですけど、メンバーみんなで先輩の勇姿を見に行きました。

長屋:行ったね~!

小林:そのときに、「僕らもこのステージに立ちたいよね」と強く思って。そこから2年後、「閃光ライオット2013」に僕らは応募して、初めてオリジナル曲を作ったんです。3曲ぐらい作ったよね?

長屋:そうだね。

こっちのけんと:曲を書いたのはここで初めてだったんですか?

小林:その1年前に、名古屋でやっていた大会のために書いたことがありました。だけど、「閃光ライオット」でファイナルに進むためには、最低3曲必要だったんですよね。

こっちのけんと:マジですか!

長屋:応募した段階では、曲が全部揃っていなかったんです。1曲だけ音源の提出があって、最後はライブ審査があるので3曲のセトリが必要でした。「それまでに曲を作るぞ!」って感じでしたね。

こっちのけんと:曲の作り方みたいなのって、当時はどうやって?

小林:まったく音楽理論がわからなかったので、ビートルズって感じでしたね。

長屋:そんなにいいものじゃないよ(笑)。スタジオに入って、音を鳴らして、「それいいよね!」っていうのを録音しました。

小林:歌詞もその場でホワイトボードに書いていきましたね。

こっちのけんと:みんなで作っていった感じなんですね。

長屋:(制作スピードが)遅くて(笑)。高校生はスタジオにも全然入れないですし、お金もないですから。

こっちのけんと:しかもまだ、羞恥心みたいなのがある年頃ですもんね。

小林:そうですね。でも、その恥じらいを捨てきることができる僕がいたんで。

長屋:そうだね。そういう恥じらいを積極的に捨ててくれてた。

小林:自分のことを天才だと思っていたんで。

こっちのけんと:さすがだなあ(笑)。

長屋:その導きがあったから、みんなもついていけたというか。恥ずかしがらずに、いいと思ったものをいいと言っていいんだって思いました。

◆準グランプリが獲れた勝因は?

こっちのけんと:緑黄色社会もファイナル出場。準グランプリという結果になりました。このときの受賞コメントで「めっちゃ嬉しい。ここに来ることが目的だったので、賞のことは忘れていたので、びっくりです。ありがとうございました」とおっしゃっていますね。

小林:これは長屋のコメントだね。

長屋:言いそうだよね。賞を獲れたのはもちろんよかったんですけど、先輩たちが一度、日比谷野音に立っている姿を見ていたんですよね。「あそこに立ちたい」っていう思いがすごく強かったんです。

小林:準グランプリは獲ったんですけど、圧倒的に僕らより演奏力の高いバンドがたくさんいて。なので、「ここまで来れたからよかったよね」と諦めていたんです。

こっちのけんと:そこからまさかの準グランプリ!

小林:きっと、ボーカル力が抜きん出ていたからだと思います。

長屋:いやいやいや!

こっちのけんと:なるほど。でも、ギターのおかげでもあったのでは?

小林:いやいや、ギターは最低でした。

こっちのけんと:そんなことは絶対にない(笑)! 最低は言い過ぎ!!

小林:本当に、末代まで聞かせたくない(笑)。

長屋:きっと、技術じゃないところに(光るものが)あったのかなと思っています。

◆メンバー4全員が作曲をおこなう緑黄色社会

こっちのけんと:緑黄色社会さんは4月9日(木)に「章(しるし)」を配信リリースされました。こちらはどんなことを意識して作詞されましたか?

長屋:この曲はドラマ「月夜行路 ―答えは名作の中に―」(日本テレビ系)の主題歌なんですけど、文学作品を題材にしているんですね。有名な小説が出てきたりするので、歌詞でもそういう題材をテーマにしてやりたいなということで、文学的なワードを散りばめたりしています。

こっちのけんと:なるほど。タイアップの曲ってすごく多いですけど、どうやって書いています?

長屋:うちは4人全員曲を作るんですよ。なので、コンペ形式です。

こっちのけんと:じゃあ、みなさんがこのドラマに向けて1曲ずつ書いたんですか?

長屋:そうですね。どれがいいかとみんなで話し合いました。もちろん、組み合わせることもありますし、1人ばかりに負担がかかるのもよくないと思うので。

小林:みんな「生みの苦しみ」を知っているというか、理解できているのが大きいんですよね。コミュニケーションを円滑に進めるうえで大きいなって思っています。

こっちのけんと:いいなあ。だけど、コンペで連続して採用されなかったら気落ちしそうな気もします(笑)。

長屋:そういうことってよくありますけど、いいものってやっぱりいいんですよ。悔しいけど「これには勝てない!」って思うんですよね。

小林:1番いいものを出すのがバンドのためだし、結果的に自分のためにもなるんですよね。

こっちのけんと:すげえ。大人!

長屋:コンペで勝ったものをよりよくしていくのはバンドの力なんで、そこでは悔しさがなくなるよね。みんなで作っていく過程は、やっぱりみんなの力なので。

こっちのけんと:教科書に載っているような、お手本のようなバンドですね!

長屋:やった~!

小林:高校時代から、何の利害もない関係から始まっているのは大きいと思います。

長屋:友達から入っているから、いい関係かもしれないですね。

<番組概要>

番組名:G-SHOCK presents THE MOMENT

放送日時:毎週金曜 17:00~17:25

パーソナリティ:こっちのけんと

番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/moment/

番組公式X:@TFM_THEMOMENT