フジテレビの夏イベント『お台場ファンライジング~楽しくアガる! 真夏のエンタメ最前線~』(7月25日~8月23日、東京・台場のフジテレビ本社屋ほか)の開幕を前にした24日、報道陣向けの内覧会が行われた。注目の一つは、球体展望室「はちたま」を中心に展開される『踊る大捜査線 THE MUSEUM ~「踊る」の歴史を駆け抜けろ!~』だ。

  • 『踊る大捜査線 THE MUSEUM ~「踊る」の歴史を駆け抜けろ!~』エントランス

    『踊る大捜査線 THE MUSEUM ~「踊る」の歴史を駆け抜けろ!~』エントランス

制作発表が行われた球体展望室が会場

24階のエリアに足を踏み入れると、まず出迎えるのは9月18日公開の映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』のプロモーションコーナー。ビジュアルや映像によって、新たに動き出す『踊る大捜査線』の世界へと来場者を誘う。

  • 新作映画に登場するという謎のキャラクター

    新作映画に登場するという謎のキャラクター

その先に待つのが、球体展望室「はちたま」で展開されるミュージアムだ。

1996年12月、フジテレビが河田町から台場への本社移転準備を進めていた中、翌年に放送を控えていた連続ドラマ『踊る大捜査線』の制作発表が行われたのが、この球体展望室だった。あれから約30年、シリーズの原点といえる場所で、その歴史を振り返る構成となっている。

歴代“青島コート”がずらり

展示の大きな軸となるのが、織田裕二演じる青島俊作が着用してきた歴代の“青島コート”。連続ドラマから『踊る大捜査線 THE MOVIE』、同シリーズの2、3、そして『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』まで、青島とともに時代を駆け抜けてきたコートが並ぶ。

おなじみのカーキ色のコートは、一見すると同じように見えるが、実際には作品ごとに異なるものを使用。時代に合わせて改良や作り替えが重ねられてきたという。生地やポケットなどの細かな仕様だけでなく、『踊る大捜査線 THE MOVIE』で青島が背中から刺された際の傷や、使い込まれた跡まで間近で確認できる。

歴代コートの周囲には、その時代の作品や展示物が配置されており、青島の変化を追いながら、シリーズ全体の歩みをたどることができる。

台本、演出ノート…制作陣が保管してきた“お宝”

スタッフアーカイブのコーナーには、シリーズを支えてきた本広克行監督や亀山千広プロデューサーら、スタッフが長年保管してきた貴重な品々が集められた。

実際の撮影で使用された台本をはじめ、本広監督が現場へ持参していた演出ノート、作品作りの過程を伝える制作資料や小道具などが並ぶ。華やかな完成作品の裏側で、スタッフたちが何を考え、どのように『踊る大捜査線』の世界を作り上げていったのか。その熱量を感じられる展示だ。

さらに、本広監督が自ら大切に保管してきたコレクターズアイテムも特別公開。作品への愛情とこだわりが詰まった“激レア”な品々が一堂に会し、シリーズを長年追い続けてきたファンにとって見逃せない空間となっている。

「旧湾岸署」「新湾岸署」をジオラマで再現

シリーズの舞台を異なる角度から楽しめるのが、「旧湾岸署」と「新湾岸署」のミニチュアジオラマ。建物やその周辺が精巧に再現され、数々の事件が起きた湾岸署を俯瞰(ふかん)で眺めることができる。

  • 旧湾岸署ジオラマ

  • 新湾岸署ジオラマ

    新湾岸署ジオラマ

そして、展示の中でも強い懐かしさを誘うのが、「旧湾岸署刑事課」の再現セットだ。

デスクの配置や山積みになった始末書など、シリーズ初期の刑事課を象徴する空間の一部を再現。青島や恩田すみれ、署員たちが今にも姿を現しそうな雰囲気の中、来場者は湾岸署員になった気分で世界観を楽しむことができる。

  • 青島俊作デスク

  • 恩田すみれデスク

  • スリーアミーゴス

    スリーアミーゴス

原点から現在、そして新作映画へ――懐かしい小道具や衣装を眺めるだけでなく、約30年にわたって受け継がれてきた制作陣の情熱まで感じられる展示は、ファン必見だ。

『お台場冒険王』『お台場合衆国』といったタイトルで開催されてきたフジテレビの夏イベントだが、今年は熱中症対策も踏まえて、本社屋内に『踊る大捜査線』のほか『ちいかわ』、『パペットスンスン』など、さまざまなコンテンツをコンパクトに集約させる形で開催される。