日本内航海運組合総連合会(以下、内航総連)は、7月14日、高校生向けの進路情報サイト「マイナビ進学」が主催するイベント「マイナビ進学ライブ 東京会場」(東京大田区・東京流通センター)にブースを出展、進学や未来のキャリアを考える高校生に向け、内航船員の魅力や進路について紹介を行った。
2026年は全国46カ所で開催されている「マイナビ進学ライブ」とは、高校生が自身の進路やキャリアについて考える機会になるイベントだ。多くの大学・専門学校やスクール、企業が出展し、担当者と直接話して進学先の情報を収集する。また、進学だけでなく、さらにその後どのように自身のキャリアをつくっていくか、未来を見据えた進路選択のきっかけとなる場と言えるだろう。
今回のイベントでは、東京近郊の高校1・2年生を中心に1,331人が来場。ズラリとブースが並んだ会場に入ると、思い思いの学校や企業のコーナーを訪れた。
ポスターや説明用の小冊子などで趣向が凝らされた各学校や企業のコーナーだけでなく、大きなスクリーンを使って説明する講演や、その学校の特色を実際に体験できるコーナーも。どのコーナーも担当者が親身になって情報を提供してくれるので、自身の興味のある進学先を深堀りすることはもちろん、これまで知らなかった進学先やキャリアを新たに発見する機会にもなりそうだ。
内航船員になるための進学先は?
国内の港と港を結ぶ「内航海運」の事業者団体である内航総連のコーナーでは、海運の仕事や、船員になるための進学先を紹介。
日本国内の貨物輸送のうち、鉄鋼や石油製品、セメントなど、基幹産業や生活を支える産業基礎物資においては8割の輸送を担う内航海運は、まさに私たちの生活に欠かせない仕事だ。しかしトラックや電車と比べると、日常生活のなかで「船の仕事」を間近に見る機会はあまり多くない。
そのため、内航海運がどのような仕事なのか、またその仕事に携わる内航船員がどのような働き方をしているのかイメージしづらいことも現実だ。
内航総連のブースでは、写真や図版を多用したリーフレットや冊子を用いて、産業や暮らしの基盤を支えている仕事であることや、それを運航する船員の働き方を紹介。疑問に思った点は、その場で担当者に直接聞くことができる。
また、船員になるためにはどのような学校で学べばよいのだろうか。船で働くプロの養成機関・海技教育機構(JMETS)の担当者から、高校卒業後の進学先についての説明も。
高校を卒業した後に船員を目指す場合、船員の養成教育機関に入り、座学や乗船実習を経て海技資格を取得したのち、船員としてのキャリアがスタートする。
JMETSでは全国5校の海上技術短期大学校を運営しており、2年間で船員を養成。航海士と機関士の両方の免許が取得できる専修科を、国立宮古海上技術短期大学校(岩手県宮古市)・国立清水海上技術短期大学校(静岡県静岡市)、国立波方海上技術短期大学校(愛媛県今治市)の3校で、航海士の育成に特化した航海専科を国立小樽海上技術短期大学校(北海道小樽市)と国立唐津海上技術短期大学校(佐賀県唐津市)の2校で開講しており、未来の船員を目指す学生たちが学んでいる。
志望する進学先の情報を収集するだけでなく、社会にはどのような仕事があり、自分がどのような未来を描けるのかを考える機会となることも、「マイナビ進学ライブ」の魅力のひとつだろう。これまで接点のなかった仕事と出会うことは、高校生たちの新たな選択肢を広げるきっかけとなりそうだ。




