
球界屈指の攻守兼備を誇る捕手は、電撃トレード後に新天地で存在感を示したものの、現在は負傷離脱中。そんな中、再来季にも国内FA権取得が見込まれ、復帰後の活躍次第では市場の注目を集める存在となりそうだ。[1/6ページ]
球界屈指の攻守兼備捕手
山本祐大
[caption id="attachment_273029" align="alignnone" width="1200"] 福岡ソフトバンクホークスの山本祐大(写真:産経新聞社)[/caption]
・投打:右投右打
・生年月日:1998年9月11日(27歳)
・経歴:京都翔英高 - BC・滋賀
・ドラフト:2017年ドラフト9位
・今季成績(ソフトバンク移籍後):14試合出場、打率.349、2本塁打、9打点
5月に電撃トレードで加入した山本祐大。DeNA時代から球界を代表する捕手として活躍してきた実力者だけに、FA権取得時には去就に注目が集まりそうだ。
高校卒業後はBCリーグ・滋賀でプレーし、2017年ドラフト9位で横浜DeNAベイスターズへ入団。
下位指名から着実に実力をつけ、2023年に打率.277を記録すると、翌2024年は108試合に出場して打率.291、5本塁打、37打点をマーク。ベストナインとゴールデングラブ賞を受賞し、リーグを代表する捕手へと成長した。
しかし、今季は開幕から28試合で打率.227と本来の力を発揮できず、5月にはソフトバンクへの交換トレードが成立。新天地では持ち前の打撃力をすぐに発揮し、移籍後14試合で打率.349、2本塁打と存在感を示した。
だが、6月上旬に左手の負傷で無念の離脱。新天地での好スタートを切っていただけに、早期の復帰が望まれる。
早ければ、来季にも国内FA権取得が見込まれる山本。攻守両面で高い能力を誇るだけに、仮にFA宣言となれば、多くの球団が動向を注視することになりそうだ。
[caption id="attachment_273533" align="alignnone" width="1200"] (左から)ソフトバンクの栗原陵矢、小久保裕紀監督、松本裕樹【写真:産経新聞社】[/caption]
長年チームを支えてきた主軸打者は、今季キャリアハイ級の本塁打ペースで躍動。来季にもFA権取得が見込まれ、市場屈指の目玉となる可能性を秘めている。[2/6ページ]
本塁打量産の中軸打者
栗原陵矢
[caption id="attachment_273529" align="alignnone" width="1200"] 福岡ソフトバンクホークスの栗原陵矢【写真:産経新聞社】[/caption]
・投打:右投左打
・生年月日:1996年7月4日(30歳)
・経歴:春江工
・ドラフト:2014年ドラフト2位
・今季成績:77試合出場、打率.271、24本塁打、59打点
これまでにないペースで本塁打を量産する栗原陵矢。仮にFA宣言となれば、争奪戦は必至と言えるだろう。
福井県の春江工(現・坂井)からドラフト2位で入団し、プロ3年目に一軍デビュー。そして2020年には「2番・一塁」で初の開幕スタメンを飾り、118試合に出場して打率.243ながらも17本塁打、73打点をマーク。見事なブレイクを果たした。
翌2021年には全143試合に出場。レギュラーを掴み取ったが、2022年は開幕直後に左膝前十字靱帯断裂の大けがを負い、わずか5試合の出場に終わった。
その後もけがに悩まされるシーズンが多く、2023年、2025年は規定打席に到達できず。近年は苦しいシーズンが続いていた。
迎えた今季はすでに20本塁打を放っており、キャリアハイの更新はほぼ確実だ。来季にはFA権取得も見込まれるが、行使となれば注目の的となりそうだ。
[caption id="attachment_273533" align="alignnone" width="1200"] (左から)ソフトバンクの栗原陵矢、小久保裕紀監督、松本裕樹【写真:産経新聞社】[/caption]
侍ジャパンにも選出された鉄腕リリーバーは、昨季タイトルを獲得した実力者。今季にもFA権取得が見込まれ、去就に注目が集まりそうだ。[3/6ページ]
侍右腕の鉄腕リリーバー
松本裕樹
[caption id="attachment_261878" align="alignnone" width="1200"] 福岡ソフトバンクホークスの松本裕樹【写真:産経新聞社】[/caption]
・投打:右投左打
・生年月日:1996年4月14日(30歳)
・経歴:盛岡大付高
・ドラフト:2014年ドラフト1位
・今季成績:29試合登板、2勝2敗12ホールド4セーブ、防御率2.20
今季は苦しいスタートとなるも、徐々に復調気配を見せつつある松本裕樹。去就が注目される1人である。
松本は盛岡大付高(岩手)で最速150キロ、打っては高校通算54本塁打という才能を発揮し、福岡ソフトバンクホークスからドラフト1位指名を受けた。ただ、プロ入り初期は故障に悩まされる時期もあった。
大きな転機となったのは、中継ぎに本格転向した2022年シーズンだ。同年は44試合に登板すると、防御率2.66の好成績をマーク。強力リリーフ陣の一角を担った。
さらに2024年は抑えを務めるなど、起用法が流動的な中でも50試合に登板。14セーブ、23ホールドの働きを見せた。
そして昨季は51試合に登板し、44ホールドポイントを挙げて最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した。
今季は開幕直後の不振から立ち直りつつあり、実力は健在。今季中のFA取得が見込まれるが、松本の決断に注目だ。
[caption id="attachment_273533" align="alignnone" width="1200"] (左から)ソフトバンクの栗原陵矢、小久保裕紀監督、松本裕樹【写真:産経新聞社】[/caption]
育成出身初の首位打者という快挙を成し遂げた万能野手。複数年契約が今季で満了を迎え、その去就にも注目が集まる。[4/6ページ]
育成出身初の首位打者
牧原大成
[caption id="attachment_273530" align="alignnone" width="1200"] 福岡ソフトバンクホークスの牧原大成【写真:産経新聞社】[/caption]
・投打:右投左打
・生年月日:1992年10月15日(33歳)
・経歴:熊本・城北高
・ドラフト:2010年育成選手ドラフト5位
・今季成績:76試合出場、打率.273、1本塁打、15打点、6盗塁
昨季は首位打者のタイトルを獲得した牧原大成。複数年契約は今年で終了となり、すでにFA権を保持している現状の中で去就が注目される。
育成契約で福岡ソフトバンクホークスに入団し、プロ2年目に支配下契約を締結。その後、2014年は二軍で打率.374を記録するなど格の違いを見せつけたが、一軍では成績が伴わないシーズンが続いた。
それでも2022年、わずかに規定打席到達を逃したものの、打率.301をマーク。本来の実力を発揮し始めた。
そして昨季は終盤に規定打席をクリアし、打率.304で首位打者に輝いた。育成選手として初の首位打者という偉業も成し遂げ、殻を一気に破った。
2023年オフに3年契約を結び、今季が最終年。2023年の契約更改では”生涯ホークス"への思いを語っており、移籍の可能性は低いとも考えられる。
[caption id="attachment_273533" align="alignnone" width="1200"] (左から)ソフトバンクの栗原陵矢、小久保裕紀監督、松本裕樹【写真:産経新聞社】[/caption]
復活を遂げた右腕は、今季は再びブルペンの柱として活躍。来季にも国内FA権取得が見込まれ、動向が注目される存在だ。[5/6ページ]
復活遂げた鉄腕右腕
津森宥紀
[caption id="attachment_273531" align="alignnone" width="1200"] 福岡ソフトバンクホークスの津森宥紀【写真:産経新聞社】[/caption]
・投打:右投右打
・生年月日:1998年1月21日(28歳)
・経歴:和歌山東高 - 東北福祉大
・ドラフト:2019年ドラフト3位
・今季成績:26試合登板、2勝0敗5ホールド、防御率1.52
順調に行けば来季にFA取得が見込まれる津森宥紀。今季は復活を遂げているだけに、FAとなれば争奪戦になる可能性がある。
東北福祉大時代には、全日本大学野球選手権で最優秀投手賞を獲得した実績を持つ。その後、ドラフト3位で福岡ソフトバンクホークスに入団した。
プロ1年目から登板機会を獲得し、プロ2年目の2021年は45試合登板で防御率2.18と安定感を示す。翌2022年には登板数を51試合に増やし、防御率2.91と奮闘した。
しかし、2023年にはキャリアハイの56試合登板を果たすも、防御率3.51と好調とは言えない投球だった津森。また、昨季も防御率3.38と不安定な投球が見られた。
それでも今季は開幕から本来の投球を取り戻し、防御率1点台をキープ中。もしFA宣言となった場合、獲得競争の対象となる可能性もある。
[caption id="attachment_273533" align="alignnone" width="1200"] (左から)ソフトバンクの栗原陵矢、小久保裕紀監督、松本裕樹【写真:産経新聞社】[/caption]
内野の複数ポジションを守れる万能選手は、チームに欠かせない存在。再来季にも国内FA権取得が見込まれ、仮に宣言すれば、今後の活躍次第でさらに需要は高まりそうだ。[6/6ページ]
万能守備の職人内野手
川瀬晃
[caption id="attachment_273532" align="alignnone" width="1200"] 福岡ソフトバンクホークスの川瀬晃【写真:産経新聞社】[/caption]
・投打:右投左打
・生年月日:1997年9月15日(28歳)
・経歴:大分商
・ドラフト:2015年ドラフト6位
・今季成績:29試合出場、打率.204、6打点
内野のユーティリティーとしてチームを支えている川瀬晃。再来季にも国内FA権取得が見込まれており、その去就には注目が集まりそうだ。
大分商から2015年ドラフト6位で福岡ソフトバンクホークスに入団。プロ入り当初は一軍定着に苦しんだが、堅実な守備力と複数ポジションをこなせる器用さを武器に徐々に出場機会を増やしていった。
2023年には、自己最多の102試合に出場。翌2024年も自己最多を更新する105試合に出場するなど、内野のユーティリティーとして欠かせない存在となった。
さらに昨季は102試合に出場し、打率.263、2本塁打、23打点、1盗塁を記録。守備でも二塁、三塁、遊撃といった様々なポジションに対応し、チームのリーグ連覇に貢献している。
今季は5月26日に二軍降格となったが、6月9日に再昇格。打撃の状態は上がっていないが、二塁手、遊撃手として一軍に帯同している。
派手さこそないものの、守備力とチームプレーに定評があるだけに、仮にFA権を行使すれば、補強ポイントに合致する球団が注目することも考えられそうだ。
【了】