
南アジア、インド洋にあるモルディブ共和国。1192の島々からなる島嶼国で、観光業と漁業を経済基盤としており、1970年代から始まったリゾート開発によって世界中から観光客が来訪する地となった。1島1リゾートを基本とし、モルディブ政府観光局の資料によるとリゾートとして登録されている施設は177島177リゾートにも及ぶ。それぞれが独自のコンセプトをもつこの地で2つのリゾートに滞在する機会を得た。
【画像】自然と融合した静寂でラグジュアリーなJWマリオット・モルディブ・カーフ・アトール・アイランド・リゾート(写真8点)
羽田空港からシンガポール航空でチャンギ空港経由を経由し、モルディブの首都マレ国際空港(正式名称はヴェラナ国際空港)へ。今回は乗継便の時刻変更もあり、トランジットを含めると羽田~マレはおよそ18時間かかった計算になる。
マレ空港から各リゾート島への移動には主にスピードボートか水上飛行機、離島へは国内線を利用する。最初に滞在した「 JWマリオット・モルディブ・カーフ・アトール・アイランド・リゾート(JW Marriott Maldives Kaafu Atoll IslandResort)」へは専用スピードボートで移動。マレ国際空港から約15分というアクセスの良さは、深夜の空港到着でもありがたい。
ホテル名にある「Kaafu」とは「環礁(環状サンゴ礁)」のこと。その名のとおり、リング状のサンゴ礁の中にリゾート全体が存在している。浅瀬のラグーンが広がる穏やかな隠れ家的な雰囲気が特徴だ。
サフィールによる細やかな心配り
JWマリオット・モルディブ・カーフ・アトール・アイランド・リゾートでは、すべてのゲストに対して「サフィール」と呼ばれる専属バトラーがつく。「サフィール」とはモルディブの言葉で「文化のアンバサダー」を意味し、経験豊かなスタッフがゲストのあらゆる要望に完璧に、しかし出しゃばることなく応えてくれる。
スルタン制の時代、訪れる賓客のために信頼できるアンバサダー「サフィール(Safeeru)」が任命され、モルディブ文化を象徴する温かさと寛大なおもてなしでゲストの快適さやニーズに心を配っていたように、滞在中のヴィラへの送迎やアクティビティのリクエストもWhatsAppのやり取りですぐに対応してくれるのが心強い。午前1時頃のチェックインで夕食にありつけないかと不安になったがそれもまったくの杞憂だった。何もリクエストしなくても到着時にはヴィラにはウェルカムドリンクとともにサンドウィッチとフルーツの軽食が置かれていた。これもさりげない気遣いの象徴だ。
自然と調和するサンクチュアリ
一夜明けて窓の外を眺めると、眼前には息をのむほどの真っ青な海。深夜の到着で真っ暗な海しか見ていなかったため、そのギャップがドラマティックすぎて言葉をなくすほどだった。モルディブにおける2軒目のJWマリオット・ブランドのリゾートとして2025年2月にオープンしたばかりの施設はナチュラルかつ美しくエレガント。今回滞在したのは155㎡の「オーシャンプールヴィラ」で、広々としたテラスとプライベートプールを備えたヴィラは自然との調和が図られた、まさにサンクチュアリだ。
静寂でラグジュアリーな空間は、心穏やかな”何もしない贅沢”を約束してくれる一方で、さまざまなウェルビーイングやマリンライフのアクティビティも提供する。アクティブに動きたいゲストにはシュノーケリングやダイビング、ドルフィンサファリなどもアレンジしてくれるので、好みに合わせてリクエストしたい。
7軒のダイニングとバーでは多彩な料理を楽しめる。世界各地の料理を提供する「Veyo」、ビーチ&プールバー「Wahoo」、シグネチャーチャコールグリル・ステーキハウス「Athiri」、その上階にあるバー「Nikkei」、インド洋の伝統を新解釈した「Riva」、プライベートダイニング的に利用できる「Pure」、デリとパティスリーの「Titos」。日々新しい発見があり、長期滞在しても飽きないどころか「明日はこれをオーダーしよう」という食の誘惑にあらがえないことは間違いない。
穏やかに心を解き放つ
JWマリオットホテルの特徴として「JWガーデン」が挙げられる。施設内のガーデンでハーブなどの食材をサステナブルな方法で栽培し提供しているのだ。JWマリオット・モルディブ・カーフ・アトール・アイランド・リゾートにももちろんJWガーデンが存在し、ダイニングやバーで味わうだけではなく、JWキッズクラブでの発見や学びにも活用されている。キッズクラブでは充実したプログラムが用意されており、子どもと大人がそれぞれの時間を楽しむことで、家族での滞在がより思い出深いものになるだろう。
このリゾートでは島嶼国が直面している潮流の変化と地球温暖化の課題への対策として、マサチューセッツ工科大と共同で開発された「INVENAプロジェクト」を実施している。綿密に設計された水中の人工岩礁を使用し、波のエネルギーを自然に誘導して分散させ砂を堆積させることで、時間をかけたビーチの再生を促すもので、ゲストも海岸近くに設置されたこのリーフ構造を実際に観察することが可能だ。
環境に配慮されたラグジュアリーとウェルビーイングが融合し、自然と調和する楽園での穏やかで温かいホスピタリティに贅沢に浸かることで、心身ともにリフレッシュできるJWマリオット・モルディブ・カーフ・アトール・アイランド・リゾート。個人的な感想ではあるが、ここでのリフレッシュは、ひとことで例えると「ディスチャージ」、つまりエネルギーを放電できる時間だった。ニュートラルになった3泊 4日の滞在を終え、さぁ次のデスティネーションへ。
・・・【②W モルディブ編】へ続く
JW Marriott Maldives Kaafu Atoll Island Resort
JWマリオット・モルディブ・カーフ・アトール・アイランド・リゾート
Address:Hathaa Finolhu, Kaafu Atoll, 02117
Phone:+960 665-6666
Website:https://www.marriott.com/ja/hotels/mlejm-jw-marriott-maldiveskaafu-atoll-island-resort/overview/
ヴィラ料金(朝食付き)1泊あたりの開始料金(エントリーカテゴリー)
□マリーナビーチビュープール付きヴィラ:USD 985++
□オーバーウォータープール付きヴィラ:USD 1,035++
□オーシャンプールヴィラ:USD 1,085++
往復スピードボート運賃 /送迎料金
□大人1名:USD 300 NET
□子ども(~11歳):無料
文:湯淺央子(オクタン日本版編集長)写真:JWマリオット・モルディブ・カーフ・アトール・アイランド・リゾート、湯淺央子
Words:Chikako YUASA(Octane Japan) Photography:JW Marriott Kaafu Atoll Island Resort, Chikako YUASA