VARに対する不満を述べたモドリッチ [写真]=Getty Images

 FIFAワールドカップ2026・ラウンド32でポルトガル代表と対戦したクロアチア代表の主将MFルカ・モドリッチ(ミラン/イタリア)が、VAR(ビデオアシスタントレフェリー)に対する不満を述べた。3日付で、スペイン紙『マルカ』が報じている。

 40歳で迎えた自身5度目のW杯は、イングランド代表などと同居したグループLを2位通過した後、ポルトガル代表に1-2で敗れてラウンド32で敗退となったモドリッチ。この試合のクロアチア代表は、勝敗を分けた2度のVAR介入が不利に働く形となった。とくに、後半アディショナルタイムの劇的な同点ゴールが取り消されたシーンは、どちらの解釈もできる事象だっただけに、小国を2大会連続で表彰台に上げた“英雄”の結末としては、あまりにもシビアすぎるものとなってしまった。

 試合後、死闘の熱が冷めやらぬなかでメディア対応を行ったモドリッチは、「審判になんて言われたか? (イゴール・)マタノヴィッチがボールに触れた、とね。映像を見返した限りじゃ彼がボールに触れた証拠はない。ボールに触れていなければ、オフサイドではない」と“幻の同点ゴール”に言及した。

 そして、「期待通りにいかなかったことがいつくかあった」と吐露。VAR導入当初から懐疑的な見方を示していたクロアチア代表の主将は、「時間が経つにつれて、いくつかの点では役立つものだと感じるようになったのは確かだ」としつつも、「誤った使い方や選択的な使い方、あるいはチームの規模によって扱いが変わってしまう」と私見。続けて、「200パーセントの間違いである場合に限って介入すべきだ。それ以外…グレーゾーンの場合はVARを呼ぶ意味はない」とどちらにも取れる解釈の事象に対しては、現場の判定が尊重されるべきだと語った。

 加えて、1失点目に繋がったPK判定については、「これはPKじゃなかったと思う。お互いが掴み合って、押し合って。(ニコラ・)ヴラシッチは相手を倒したのではなく掴んでいただけで、2人とも倒れているんだ」と述懐。「だからこそ、間違いが200パーセント明らかな場合に限って使用すべき、だと言っている。解釈の余地があるような場面では、介入する必要はない。それが腹立たしく、いつも僕たちに不利益をもたらしている」とサッカーではよくあるプレーで、VARで覆すほどではなかったと強調した。

 それでも最後に、「前へ進もう、文句は言わない。もちろん、いくつか腹立たしいこともあるよ。でも、運命が決めたことだから」と去来する思いを押し殺したモドリッチは、「これについては、もうこれ以上話さない」とした上で、「僕たちは、自分たちのプレーぶり、戦いぶり、とくに後半に見せたクロアチア代表としての姿に誇りを持っていい。あれこそが皆が知っているクロアチアで、世界中でこれほど尊敬され、愛されている理由だ」と逆境に追い込まれた時に発揮する“不屈の力”を今大会でも見せることができた、と締めくくっている。

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