劇場が目指す未来像は?

最後に、支配人に話を聞いた。劇場全体の総責任者を務めており、日々の公演の運営のほか、劇場に所属している芸人の育成にも力を入れていると話す。「劇場全体の指針を決めたり安全管理をしたりするほか、各スタッフの仕事をどう分担・支援していくかを割り振るのも仕事です。ライブ当日は、トラブル時の対応力も求められます」と支配人。

――劇場で日々イベントを運営していくにあたって、常に気をつけていることはなんでしょうか?

「そうですね。ちゃんと面白いものをお届けできているか、お客さんが応援したくなるライブができているか、若手芸人を”発見”してもらえる劇場になっているか――。芸人さんとは一蓮托生、という思いが強いんです。だから、その芸人さんのキャリアにおいて良い時間になっているか、にも気を配っています」と話す。

  • 渋谷よしもと漫才劇場に所属・ヨネダ2000

    渋谷よしもと漫才劇場に所属・ヨネダ2000

劇場スタッフと芸人で良いコミュニケーションをとりながら、一緒にライブを成功させていければ、と支配人。芸人の育成のためのフィードバックを終演後に送ることもあるそうだ。

「ネタについてアドバイスを送るのは、基本的には作家さん、あとは同期・先輩・後輩など芸人同士での意見交換が多いです。僕らみたいな吉本の社員は、主に見え方、立ち姿、お客さんから見た印象を伝えています。逆に、芸人さんから『袖で見ててどうでした?』なんて聞かれることはあります。賞レース前なら『これやろうと思っているんですが』なんて相談を受けることも。普段から『このネタ良いね』『ここ変えたんだ』といったコミュニケーションは続けていますし、言葉を交わしていくことで変わっていく芸人さんはいますね」

――劇場からブレイクする芸人さんには特徴があったりするのでしょうか?

「芸人は、人に見られる仕事です。だから、いかに”人から支持されるか”が大事になると思います。お客さんに対してでも同業者の芸人に対してでも、愛され上手な芸人、人たらしの芸人はやっぱり強いです。

あとどんなにお客さんが少なくても、力を抜かずにサービス精神で楽しませてくれる芸人は、劇場スタッフの評判も良いです。ライブのキャスティング会議でも名前が挙がりやすくなる。『この芸人さんはまだファンが多いわけではないけど、ライブを必ず盛り上げてくれるからキャスティングしよう』なんてこともあり得ます」

  • 渋谷よしもと漫才劇場に所属・そいつどいつ

    渋谷よしもと漫才劇場に所属・そいつどいつ

――支配人としてやりがいを感じる瞬間は?

「劇場所属の芸人が賞レースで日の目を浴びて、昨日まで知られていなかったのにいまや大人気になっている、そんな姿を見るとたまらなく嬉しくなりますし、劇場にも良い風が吹いてくるのを感じます。」

  •  ライブ終了後のフォトタイムで、出演者の集合写真を撮影する来場者の姿。これもファンサービスの一環だ

    ライブ終了後のフォトタイムで、出演者の集合写真を撮影する来場者の姿。これもファンサービスの一環だ

よしもと漫才劇場では2か月に1回(年間で6回)、極メンバーと翔メンバーでネタバトルを繰り広げている。その順位によって劇場の出番の数が変わる仕組みだが、この結果が案外、その後の賞レースの結果とリンクしているという。「芸人の調子の浮き沈みが可視化されると言いますか。たとえば、ずっとランキングの下位にいたのにあるとき急上昇したコンビが、その後の賞レースでも良い結果を残す、ということが多々あります。劇場に見に来ているお客さんも、そうした芸人の成長を間近で感じてもらえているんじゃないでしょうか。

劇場としても『あれ、この芸人のライブの動員、急に増えはじめたな』なんて気がつく瞬間は、やっぱり嬉しいですね」

最後に、渋谷よしもと漫才劇場の目指す未来像について聞いた。

「大阪のよしもと漫才劇場は、なんばグランド花月の目の前という立地もあって、お笑いファンだけではなく一見さんや観光客の方もたくさん来られます。大阪所属の若手は同劇場で、様々なお客さんを相手にネタを披露することができます。その結果、寄席に強い芸人、色んな人を幅広く笑わせることのできる芸人が育っています。

一方で今の渋谷よしもと漫才劇場は、色んなエンタメがある中でお笑いが好きな人が見に来てくださっている、という側面があるかもしれません。賞レースで活躍する芸人は多数生まれていますが、寄席でたくさんの人を楽しませられる芸人が育っていく環境としては大阪の方に分があるな、と思うんです。

昨年4月からスタートした『渋谷よしもと漫才劇場』は、劇場を盛り上げて新たなスターを輩出することが一番の目標ではありますが、その先で将来的になんばグランド花月を始めとした様々な劇場・舞台で活躍できる芸人を育てることが重要だと思っています。そのための環境作りとして、もっと老若男女の様々なお客さんに足を運んでいただける劇場、『東京に観光に来たんだから渋谷よしもと漫才劇場に寄って行こうか』と言ってもらえるくらいに多くの人に親しまれる存在を目指したいです。

大阪・なんばから始まった"よしもと漫才劇場"は、渋谷で4館目となりました。漫才劇場間で連携・切磋琢磨してマンゲキブランドを大きくしながら、東西からどんどん新しいスターが生まれていくのが私たちの目指すところです」

オールマンゲキTOKYO

  • 日程: 2026年8月13日(木)・14日(金)
  • 会場: きゅりあん大ホール(品川区立総合区民会館)
  • 出演:8/13(木)『オールマンゲキTOKYO 〜東京マンゲキの日〜』
    <東京>ダンビラムーチョ、蛙亭、滝音、九条ジョー、ケビンス、カベポスター、エバース、エルフ、9番街レトロ、イチゴ、しんや、ゼロカラン、ボブのコーラ、伝書鳩
    <大阪>黒帯、華山、翠星チークダンス、愛凛冴、ぐろう、ライムギ、九ノ段、シカノシンプ、釈迦虎、生姜猫
    8/14(金)『オールマンゲキTOKYO 〜大阪マンゲキの日〜』
    <東京>今井らいぱち、さや香、ダブルヒガシ、ドンデコルテ、ミカボ、太鵬、めぞん、インテイク、ヨネダ2000、金魚番長、大王、兄弟、イワサキ、ナユタ
    <大阪>豪快キャプテン、ドーナツ・ピーナツ、丸亀じゃんご、真輝志、フースーヤ、cacao、三遊間、空前メテオ、ジョックロック、例えば炎
  • チケット・配信情報:
    <会場チケット>
    【8月13日(木)】
    ・1日通し券(S席・オリジナルミニポスター付):14,000円
    ・第一部(一般席):前売5,000円 当日5,500円
    ・第二部(一般席):前売5,000円 当日5,500円
    【8月14日(金)】
    ・1日通し券(S席・オリジナルミニポスター付):14,000円
    ・第一部(一般席):前売5,000円 当日5,500円
    ・第二部(一般席):前売5,000円 当日5,500円
    ※両日ともに先行で完売した場合、一般販売はございません。
    <配信チケット>
    【セット券】
    ・【全4公演】配信2日セット券:6,500円
    ・【全2公演】東京マンゲキの日 配信セット券:3,500円
    ・【全2公演】大阪マンゲキの日 配信セット券:3,500円
    ・1公演配信:2,000円

▼チケット販売スケジュール
8月13日(木)、14日(金)共通
一次先行受付(1日通し券):7/1(水)9:00~7/3(金)11:00
二次先行受付(一般席):7/7(火)9:00~7/9(木)11:00
一般発売:7/13(月)10:00
※全席指定席
※先行で完売した場合、一般販売はございません
※先行はクレジットカード決済のみ
※先行申込は4枚まで
▼配信スケジュール
【全4公演】オールマンゲキTOKYO 配信2日セット券
※販売は7/13(月)10:00~8/20(木)12:00まで
※見逃し配信期間は8/21(金)23:59まで
【2公演】オールマンゲキTOKYO~東京マンゲキの日~ 配信1日セット券
※販売は7/13(月)10:00~8/20(木)12:00まで
※見逃し配信期間は8/20(木)23:59まで
【2公演】オールマンゲキTOKYO~大阪マンゲキの日~ 配信1日セット券
※販売は7/13(月) 10:00~8/21(金)12:00まで
※見逃し配信期間は8/21(金)23:59まで
【1公演】オールマンゲキTOKYO~東京マンゲキの日~ <第一部><第二部>共通
※販売は7/13(月)10:00~8/20(木)12:00まで
※見逃し配信期間は8/20(木)23:59まで
【1公演】オールマンゲキTOKYO~大阪マンゲキの日~ <第一部><第二部>共通
※販売は7/13(月) 10:00~8/21(金)12:00まで
※見逃し配信期間は8/21(金)23:59まで

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