LGBTQ+といわれる性的マイノリティーやその支援者らが集まり、偏見・差別のない社会を目指すアジア最大級のイベント「Tokyo Pride 2026」が現在、東京で開催されている。

  • 誰もが自分らしく生きられる社会を目指す「Tokyo Pride」にUberがブースを出展する理由

    「Tokyo Pride 2026」は一部イベントが6月28日まで開催されている

「Tokyo Pride 2026」のテーマは「多様性と平等がひらく未来」。性的マイノリティーに限らずあらゆる人々が「自分らしく」暮らせる社会の実現に向け、ユース世代を対象としたイベントやアート展示、人権・ジェンダーに関するカンファレンスなどが予定されている。

「Tokyo Pride 2026」には「Pride Parade」「Pride Festival」「Human Rights Conference」など6つのイベントが用意されており、最も会期が長い「Queer Art Exhibition」は6月28日まで開催されている。

6/6~7の両日は代々木公園でフェスティバルが開かれ、様々な企業・団体などがブースを出展、また野外ステージでも多彩なパフォーマンスが披露された。

  • 誰もが自分らしく生きられる社会を目指す「Tokyo Pride」にUberがブースを出展する理由

    会場には資生堂など協賛企業のブースが多数あった

7日には渋谷~原宿エリアにおいて、権利と尊厳を掲げて街を約2kmにわたり行進するプライドパレードも実施された。

  • 誰もが自分らしく生きられる社会を目指す「Tokyo Pride」にUberがブースを出展する理由

    EY Japanのブース内には「アライ6カ条」などが掲出されていた

6、7日のフェスティバルには、Uber Japanもブースを出展した。同社で人事を担当する濱田さんに話を聞くことができたので、本記事ではそのインタビューからUberのオープンなDEI(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン)の風土・文化に迫ってみる。

社員の自発的な想いを起点に今回が4度目の参加

Uberのブースは、UberとUber Eatsの双方が協賛する形で出展している。訪れた人はルーレット型の大きなウィールを回し、クリアボトル、トートバッグ、ノートといった景品やイベント限定のレインボーカラーステッカーなどをもらえるようになっていた。「初日(6日)はこのブースだけで2,500人以上と、想像を超える多くの方にお越しいただきました」と濱田さん。まずはブースを出展した経緯と目的から話してくれた。

  • Uber Japanの濱田さん

    Uber Japanの濱田さん

「UberとしてのTokyo Prideへの出展は今年で 4回目になります。実はこれ、会社から言われて出しているものではなく、本当に一人一人の社員がAlly(アライ、当事者を理解して支援する人)としてイベントに参加したいという想いから集まり、ブースを出展しています。自分たちが働くUberの環境はとてもオープンで、そういったオープンなところを社内でもさらに強めていきたいですし、社外の方々にも『Uber、Uber Eatsはオープンな場なんだ』ということを知らせていきたいということで、プロジェクトが自発的に立ち上がりました」

初めて出展したときは「何もわからず、とにかく来てくださる方が楽しめるように、また一緒に参加し協力してくれる社員が楽しめるようにと考えました」という濱田さん。これまでは抽選や写真撮影などのプログラムを用意していたが、そこから回数を重ねていくごとにアイデアを加え、4回目の今年は大きなウィールを自分の手で回す仕掛けにして「お子さんはもちろん、いろいろな方に楽しんでいただけると思います」と話した。

  • Ubeのブースには絶えず人が訪れていた

    Ubeのブースには絶えず人が訪れていた

Uberのオープンな風土・文化を実感する瞬間

Uberの社内はオープンだと濱田さんは語ったが、では実際、そのオープンな風土、文化とはどういったものなのだろうか。

「一番強く感じるのは、とにかく働いている人が多国籍だということ。育ってきた環境が違うと考えも異なることが少なくないですが、それはそれでいいと受け入れ、一人ひとりが違う環境で育ったからこそ出てくる多彩なアイデアを一つにまとめ、会社自体をより強くしていこうとしていることを感じます」

具体的には、例えば普段のミーティングはもちろん、全社集会のような大きな場でも、社員から経営陣に対して率直な意見や質問、アイデアが「ポンポンポンポン飛び出すんですよ」(濱田さん)。

今回のイベントも社員の中で参加したいという声が自発的に上がったとのことだが、同様に「(事業に関して)誰かが『これをやりたい』と言い出すと、周りが『それいいね、じゃあどういうふうにやっていこうか』と自然に同意し、ネクストプランを一緒に考える空気があります。立場や役職にとらわれず、一人ひとりの声や視点がきちんとリスペクトされ、チーム全体の力になっていくプロセスを日々実感できることが、Uberならでのオープンで居心地のいいカルチャーだと思います」と濱田さんは笑顔で語る。

確かにUberは、これまでの取材でも、社員から上がったアイデアに対してできない理由を探すのではなく、いかに実現するか、HOWをみんなで探していこうというカルチャーを強く感じてきた会社だ。その点でも、「多様性と平等」をテーマとする今年のTokyo Prideにはまさに親和性の高さを実感した。

「違う」人々のつながりがより強い力を生む

では、その「多様性と平等」をUberの社内でさらに息づかせていくため、今後どういったことをやっていくべきだと考えているのか、展望も含めて聞いた。

「Uberでは、多様性と平等は日々の仕事の中で当たり前になっています。今回のイベントで生まれた社員同士の熱量とつながりを、部署を超えた新しいプロジェクトや継続的な仕組みにつなげられればいいと思っています。違う視点を持ったメンバー同士がチームとして協力し合うことは、新しいアイデアやより良いサービスを生み出すことに直結すると思っていますので、これからも、社員みんなが“自分らしく”いることがチームの力になっていると実感できる、もっとワクワクする環境をつくっていきたいですね」

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冒頭で書いたように、この日は様々な企業・団体が、多様性・平等の実現に向けた想いを込め、各社・組織それぞれのアイデアを凝らしたブースを出展していた。また、性的マイノリティーを中心とし、現在のNPO法人が主催する形では13回目となるパレードでも、約15,000人(主催者発表)のLGBTQ+当事者や支援者が沿道に手を振りながら行進する姿が見られた。

本イベントを機に、誰もが「自分らしく」生きられる社会の実現に着実に進んでいくことを期待したい。