時時

鎌倉駅東口から徒歩約15分。鶴岡八幡宮から徒歩1分、横浜国立大学教育学部附属鎌倉小学校・中学校の目の前にある「KAMAKURA SHARE KITCHEN STUDIO」。

2025年11月にオープンした小さなシェアキッチンスタジオで、2026年2月から毎週月曜日限定で営業しているカフェ「時時(ときとき)」があります。

抹茶と深煎り珈琲、そして手作りのお菓子を楽しめるこのお店。

先日訪れた際、その居心地の良さに惹かれ、改めて取材をお願いしました。今回は、店主の想いやこだわりとともに、その魅力をご紹介します。

鎌倉への想いから始まったカフェ「時時」

店主のアカリさんは、学生時代にカフェの空間に何度も助けられた経験があるそうです。

20歳頃から珈琲に携わる仕事を続けるなかで、「どんな時に訪れても心が落ち着く場所をつくりたい」という想いが芽生えたといいます。

また、中学生の頃に校外学習で初めて鎌倉を訪れて以来、この街が大好きになり、初めての一人旅も鎌倉だったとか。今も月曜日は都内から通っているそうです。

「いつかお店を出すなら鎌倉で」そんな想いを胸に、その第一歩として毎週月曜日限定のカフェ「時時」をスタートしました。

珈琲と抹茶、二つの魅力を届けたい

長年珈琲に携わってきたアカリさんですが、約3年前、一方堂茶舗の新茶を試飲する機会があったそうです。

そこで出会ったお茶の味わいは、それまで持っていた緑茶のイメージを大きく覆すものだったといいます。

珈琲豆が産地や焙煎によって味わいが変わるように、お茶も気候や製法によって表情が大きく変化することを知り、その奥深さに魅了されました。

珈琲と抹茶には共通する魅力が多くあります。だからこそ、「抹茶をもっと身近に感じてもらいたい」「本格的な抹茶の魅力を伝えたい」という想いから、茶道も学び始めたそうです。

季節ごとの楽しみが詰まったメニュー

メニューには、抹茶とお菓子のセットをはじめ、抹茶メニューや深煎り珈琲メニューが並びます。

中でも珍しいのが「海松色(みるいろ)ラテ」。抹茶と深煎り珈琲を組み合わせた珍しい一杯で、両方の魅力を同時に楽しめるメニューです。

また、「季節のお飲みもの」は時期によって内容が変わります。

7月にはフレッシュな新茶を使った抹茶が登場予定とのこと。一般的に抹茶は収穫後に半年以上寝かせて旨味を引き出しますが、新茶ならではの瑞々しい味わいを楽しめる新たな試みだそうです。

今後はレモンや炭酸を使った夏らしいドリンクも予定しているとのことで、季節ごとの変化も楽しみです。

薄茶は常時3種類を用意。

店主が全国各地から取り寄せて飲み比べを重ね、厳選したものだけを提供しています。取材時には季節限定の「八女抹茶」もラインナップしていました。

なお、薄茶は抹茶の点て方を指し、抹茶はお茶の種類を指します。

珈琲には、東京・蔵前の人気店「蕪木」の深煎り豆を使用。海松色(みるいろ)ラテに使われる珈琲は、抹茶との相性を考えてブレンドされたものだそうです。

珈琲や抹茶に寄り添う手作りのお菓子

お菓子はすべて手作り。内容は月の前半と後半で変わり、訪れるたびに新しい味に出会えます。

5月までは和菓子が中心でしたが、6月は洋菓子をテーマにしたそうです。

「和菓子が抹茶に合うのは当たり前。だからこそ洋菓子との新しい組み合わせも楽しんでほしい」そんな想いを込めて試作を重ねたといいます。

6月取材時のお菓子は「オープンパルフェのチョコバナナ」でした。

なお、お菓子の提供は11時からとなるため、お目当ての方は来店時間にご注意ください。

一杯ずつ丁寧に仕上げる時間

「小さなお店だからこそ、一杯一杯を丁寧にお出ししたい」そんな想いから、ドリンクの提供には少し時間がかかることもあります。

しかし、その時間もこのお店の魅力のひとつ。抹茶を点てる音やお湯を注ぐ音に耳を傾けながら、ゆったりと過ごすことができます。

店名の「時時」には、週に一度だけ開く特別な場所という意味に加え、「その時々の季節や空気を味わってほしい」という想いが込められているそうです。

作家ものの器とともに味わう

店内で使用している器は、店主自ら個展などへ足を運び、選び抜いたもの。

現在は二人の作家による器を使用しており、それぞれ異なる表情を楽しめます。

ドリンクやお菓子だけでなく、ぜひ器にも注目してみてくださいね。

実食レポート

5月に訪れた際は、「kamakura(苺大福)400円(税込)」と「海松色ラテ 800円(税込)」を注文しました。

自家製の苺大福は、できたてならではのふんわりとした柔らかさともっちりとした食感が印象的。優しい甘さで、珈琲にも抹茶にもよく合います。

海松色ラテは、深煎り珈琲と抹茶を合わせた珍しい一杯。ふわりとした泡まで含めて楽しめる、丁寧な仕事ぶりが伝わるドリンクでした。

後日の取材では、お菓子と薄茶のセット「時の茶会(1,500円・税込)」を注文。

この日は気温が高かったため、冷抹茶を選びました。目の前で一杯ずつ丁寧に点てられていく様子を眺めながら待つ時間もまた贅沢です。

この日のお菓子「オープンパルフェのチョコバナナ」は、100%カカオニブのシートに、レモンシロップで仕上げたバナナ、マスカルポーネクリームを重ねた一品。

カカオニブのほろ苦さとバナナの爽やかな酸味、クリームの優しい甘さが重なり、最後まで飽きることなく楽しめました。

その後、別に「ほうじ茶ラテ」もいただきました。

目の前で丁寧に仕上げられる様子を眺めながら、味だけでなく過程そのものも楽しめる一杯です。ほんのり甘みを足してもらったので、ほろ苦さもあるカカオニブシートとの相性も抜群。

カウンター越しに店主との会話も楽しみながら、ゆったりとした時間を過ごすことができました。

まとめ

月曜日だけ営業する、少し特別なカフェ「時時」。

抹茶や珈琲、お菓子のおいしさはもちろんですが、このお店の魅力は、ゆっくりと流れる時間そのものにあるように感じました。

店主が一杯ずつ丁寧に抹茶を点て、珈琲を淹れる音に耳を傾けながら過ごすひととき。目の前の小中学校から聞こえる子どもたちの声や、鳥のさえずり、風に揺れる風鈴の音も、この場所ならではの心地よさを演出してくれます。

駅からは徒歩約15分と少し距離がありますが、鶴岡八幡宮からは徒歩1分ほど。観光の合間に立ち寄るのにもぴったりです。

慌ただしい日常から少し離れて、自分のペースで過ごしたい時に訪れたくなる「時時」。

月曜日だけ開くこの小さなカフェで、その時々の季節と一杯を味わってみてはいかがでしょうか。

The post 時時 first appeared on 湘南人.

最寄り駅 JR横須賀線, 鎌倉駅, 鎌倉駅, 江ノ島電鉄線
住所 〒248-0005 神奈川県鎌倉市雪ノ下3-4-5
駅徒歩 JR・江ノ電鎌倉駅東口から徒歩15分
営業日 月曜日
営業時間 9:00~15:00
定休日 火曜日、 水曜日、 木曜日、 金曜日、 土曜日、 日曜日、 不定休
予約 ネット予約
支払い方法 現金
席数 6席
個室 無し
貸切 貸切不可
喫煙可否 全席禁煙
駐車場 無し
設備・サービス オシャレな空間、 落ち着いた空間
利用シーン 子ども、 友人、 お一人様
サービス テイクアウト
お子様連れ 可能
開業年月日 2026‐02‐02