デンソークリエイトは5月29日、システム・ソフトウェア設計ツールの最新バージョン「Next Design V5」の提供を開始した。同時に、新機能を体験できる無料評価版の提供も行っている。

  • Next Design V5 画面イメージ

    Next Design V5 画面イメージ

Next Designは、設計情報の構造を定義するメタモデルと、それを表現するための図・文書表現である「ビュー定義」を開発現場に合わせて最適化できる次世代設計ツール。各工程の設計情報を一元管理することでプロセスの複雑化・非効率化を防ぐ。自動車メーカーであるデンソーのソフトウェア開発の現場で培われた経験をもとに開発され、自動車業界をはじめ組込みソフトや電気機器などの開発現場で広く活用されている。

今回のメジャーバージョンアップのポイントは、組込みソフト開発向けパッケージの新規提供。Automotive-SPICEをリファレンスとしたV字工程のプロセスと成果物を体系化したベースパッケージを用意したことで、導入時の立ち上げ期間とコストを大幅に圧縮できる。

  • Next Design 導入を支援する組込みソフト開発向けパッケージ

    Next Design 導入を支援する組込みソフト開発向けパッケージ

パッケージには、UMLやフローチャート、FMEAなどの定番設計手法がラインナップされており、要求分析から故障解析までを1つのツールで網羅できる。また、定型作業を自動化する拡張機能が付属し、開発言語はC#に加えてPythonにも対応した。

さらに、AIエージェントプラットフォーム「DC Agentiqs」とのシームレスなAI連携機能も搭載した。ツール内のチャットウィンドウから、編集中のモデルをコンテキストとして認識させた状態で的確な支援を受けられる。AIが設計ドキュメントを読み込み、ユースケースやテストケースのモデルを自動生成するほか、設計データを横断的にチェックして抜け漏れを洗い出すことで、設計レビューの見落としを減らし、品質向上も図ることができる。

その他にも現場の声を反映し、よく使う表示状態のブックマーク機能やシーケンス図の操作性改善、ReqIF形式の顧客要求取り込み、NDGitのSubmodule対応など、よく行う操作や外部ツール連携に関わる機能を強化した。

年間利用料は、ユーザーライセンスが7万6,560円~、フローティングライセンスが30万6,240円~。動作環境はWindows 11に対応している。