
「テキサスの片田舎にひっそりと佇むバー」をコンセプトにしたカフェバー「HOBO RECORD CAFE」をご紹介します。
お店があるのは、平塚市八重咲町のテラスハウスOTOHAKOの一角。JR平塚駅南口から徒歩約4分、扇松海岸通りから少し入った場所にあります。
実は筆者も近くに住んでいながら、その存在に気付かず何度も前を通り過ぎていました。それほど街並みに自然に溶け込んでいるのです。
2026年4月に10周年を迎えた週末だけ営業の「HOBO RECORD CAFE」は、まさに知る人ぞ知る隠れ家的なカフェバーでした。
HOBOの世界観を味わう一皿
店名の由来である「HOBO」とは、1920年代のアメリカで貨物列車に乗りながら各地を旅した自由な放浪者たちを指す言葉です。
「HOBO RECORD CAFE」では、そんなHOBOたちに影響を受けたミュージシャンの音楽を、レコードで楽しむことができます。
そんな世界観に浸りながら、まずはホットドッグとコーヒーを注文しました。
ホットドッグには、たっぷりのチリコンカンが挟まれています。玉ねぎやひき肉、トマト、レンズ豆をじっくり煮込んだオリジナルのチリコンカンは、濃厚なコクが特徴。お好みで激辛タバスコを加えると、味わいがぐっと引き締まります。
片手にホットドッグ、耳にはレコードから流れる音楽。そんな時間が、この店にはよく似合います。
コーヒーには、逗子の「pflanzen coffee roaster」の豆を使用しています。マスターが一杯ずつ丁寧にドリップして淹れるコーヒーは、深いコクの中にやさしい甘みが感じられ、後味はすっきり。
レコードに耳を傾けながらゆっくり味わいたくなる一杯でした。
夜は、マスターおすすめのバーボンやラムをロックで味わうのも、この店ならではの楽しみ方のひとつです。
夏限定で提供されるモヒートも人気です。たっぷりのミントを使用した個性的な一杯で、爽やかな香りが暑い季節にぴったり。
レコードが紡ぐ週末の時間
「HOBO RECORD CAFE」は、ジャズやソウル、ロックなどを楽しめるリスニングカフェバーです。
店内に流れる音楽はすべてアナログレコード。カウンターの背後には4,000枚を超えるレコードが並び、その光景だけでも圧倒されます。
毎週テーマが設けられており、そのテーマに沿ってマスターが選曲を行います。
レコードプレーヤーを持つ人が少なくなった今、好きなアーティストの楽曲をレコードで聴ける機会は貴重です。
リクエストにも応じてくれるため、お気に入りの一曲に思いがけず出会えることもあります。
グラスを片手に音楽へ耳を傾ける時間は、慌ただしい日常を少しだけ忘れさせてくれました。
店の世界観を彩る手描きの表現
「音楽は好きですが、昔から楽器を演奏するよりも、絵や文字で表現する方が好きなんです」そう話すのはオーナーの家永博之さん。
店内の看板やメニューなどは、すべて家永さんの手によるものです。
どこかアメリカのロードサイドバーを思わせるデザインは、「HOBO RECORD CAFE」の世界観をより深く感じさせてくれます。
音楽だけでなく、店内の隅々にまで家永さんの感性が息づいていました。
「HOBO RECORD CAFE」の原点
「最初に買ったレコード(ソノシート)は加山雄三の『夕日は赤く』でした」と家永さん。
音楽との本格的な出会いは、小学5年生の頃。友人宅で聴いたサイモン&ガーファンクルがきっかけだったといいます。それ以来、家永さんの長い音楽人生が始まりました。
大学卒業後は広告代理店に勤務。その頃、会社の同僚4人と共に『ホーボー祭り』というDJイベントを立ち上げました。
イベントは渋谷・松濤の写真スタジオからスタートし、その後はさまざまな場所で開催されました。同僚4人それぞれが自慢のレコードを持ち寄り、好きなジャンルごとに担当を決めてDJを行います。
「レコードをかけると、みんな喜んで踊ってくれるんですよ。だんだん人気のイベントになって、つい最近まで続けていたんです。」家永さんは当時を懐かしそうに振り返ります。
好きな音楽を誰かと共有し、その反応を目の前で感じる。そんなDJとしての喜びを知ったことが、後の「HOBO RECORD CAFE」につながっていきました。
「HOBO RECORD CAFE」の誕生
この場所にはもともと家永さんの実家があり、約10年前にテラスハウス『OTOHAKO八重咲』へ建て替えました。
ちょうど会社を定年退職した頃、『ホーボー祭り』を通してDJの楽しさに魅了されていた家永さんは、長年集めてきたレコードやプレーヤー、プリアンプ、JBLのスピーカーと共に、新たな場所づくりを考え始めます。
それが「HOBO RECORD CAFE」の始まりでした。
「企画から設計、内装まで自分で考えました。お金もなかったので、施工は器用な友人たちに手伝ってもらいながら作り上げたんです。」
こうして誕生したテラスハウス『OTOHAKO八重咲』は、「音を楽しむ」をコンセプトにした建物です。
現在はピアノ教室や心療内科、エステサロン、ネイルサロンなどが入居しています。
店の扉が閉まっている時は、ここにレコードが流れるカフェバーがあることに気付かないほど静かです。
しかし扉を開けると、そこには音楽と共に過ごす特別な空間が広がっていました。
世代を超えて集う場所
ベレー帽とボタンダウンシャツがトレードマークの家永さん。
「HOBO RECORD CAFE」には、開店当初から毎週通う常連客をはじめ、遠くは山口や千葉から訪れる人もいるそうです。
また、お客様の年齢層も20代から80代までと幅広く、女性のお客様も多いとのこと。
昼間にホットドッグとコーヒーを楽しむ人、夜にグラスを傾けながらレコードに耳を傾ける人。訪れる理由も楽しみ方もさまざまです。
画像提供:HOBO RECORD CAFE
皆がこの場所を訪れるのは、音楽を中心にゆったりとした時間が流れているからかもしれません。
穏やかな人柄の家永さんと、優しく迎えてくれる奥様。
初めて訪れてもどこか懐かしく、肩の力を抜いて過ごせる空気があります。レコードから流れる音楽に耳を傾けながら、自分だけの時間を楽しむ。
そんな週末を過ごしに、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
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| 最寄り駅 | JR東海道本線, 平塚駅 |
| 住所 | 〒254-0811 神奈川県平塚市八重咲町24-17 OTOHAKO八重咲1F |
| 駅徒歩 | JR平塚駅より徒歩約4分 |
| 営業日 | 金曜日、 土曜日 |
| 営業時間 | 15:00~21:00 |
| 営業時間詳細 | ※祝日、お盆、年末年始の営業は直接お問い合わせください |
| 定休日 | 月曜日、 火曜日、 水曜日、 木曜日、 日曜日、 元日 |
| 予約 | 予約不可 |
| 電話番号 | 090-9685-7737 ※金曜日・土曜日 |
| 支払い方法 | 現金 |
| 手数料 | ミュージックチャージ 300円 |
| 席数 | カウンター8席、窓側カウンター2席 |
| 個室 | 無し |
| 貸切 | 不明(店舗にお問い合わせください) |
| 喫煙可否 | 全席禁煙 |
| 駐車場 | 無し |
| 設備・サービス | オシャレな空間、 落ち着いた空間 |
| ドリンクメニュー | ソフトドリンク、 ビール、 ワイン、 カクテル |
| 利用シーン | ランチ、 デート、 友人、 お一人様、 クリスマス、 バレンタイン、 ホワイトデー |
| アクセス | 隠れ家レストラン |
| お子様連れ | 不明(店舗にお問い合わせください) |
| 開業年月日 | 2016-04 |















