平井まさあきが芸人になるまで
――お二人の人柄が伝わって本当に良かったです(笑)。続いて話題が変わるのですが、うちの会社が、マイナビという就職活動のサイトも運営しておりまして……。
平井:就活のときに登録してました!
――本当ですか!? ありがとうございます! なので、お二人に働くとはなんぞやというお話も伺いたく。芸人になろうと決めたきっかけを教えていただいてもよろしいでしょうか?
平井:僕はずっと芸人になりたくて。でも、高校を卒業するとき、周りにそんな選択をする人が1人もいなかったので、NSCに行く勇気が出なくて。関西の大学に進学したら、NSCにも通えると思って、関西圏にある大学を受験しました。それで唯一受かったのが滋賀の大学で、関西圏ですしNSCに通えるかと思ったんですけど、到底通えない距離で。芸人になる最後の選択肢はここしかないと思って、大学を卒業してからNSCに入りました。
――マイナビに登録していただいてたということは、就職を考えた時期も?
平井:就活を全くやらずにNSCに行っても良かったんですけど、当時は自分が本当に芸人になりたいのか、就活がイヤすぎて芸人の道を選ぼうとしているのか確証が得られなかった。でも、とにかく就活をやってみて、それでも芸人になりたかったら、それは本物だなと。就活を終えて、それでも芸人をやりたいと思ったから、内定をいただいていた会社にも正直に「芸人の夢を諦めることができなくて」とお伝えして、NSCに行くことに決めました。それをマクド会(※)で浦井に言ったら、「俺も行こうと思ってる」と。
※平井と浦井は大学時代、近況報告するために月1回、滋賀のベルロード商店街にあるマクドナルドで会っていた。
浦井のりひろが芸人になるまで
――浦井さんも芸人になりたいという夢をずっとお持ちだったんですか?
浦井:就活のサイトを運営されている会社の方の前で言うのもアレなんですけど、働きたくなくて(笑)。僕は京都の実家から滋賀の大学に通ってたんですけど、1限目は朝7時台の電車に乗るんですね。そこでサラリーマンの方たちが満員電車で毎朝通勤しているのを見ていて、自分にはちょっとできなさそうだなと思ってしまって。
――サラリーマンの方々は勤勉ですごいですよね。
浦井:本当にめちゃくちゃすごいと思います! それが自分には向いてないし、できないだろうなと考えたときに、人前に立つのが好きですし、コントをするのも楽しかったので、そういうことが合わさった結果、逃れたい一心で芸人になったところがあります。でも、どういうことがやりたいのか、やりたくないのかを自分に問いかけるのは必要な時間だったのかなと思っていて、4年かけてそれが分かって良かった。まだ奨学金を返している最中なのですが(笑)。
男性ブランコの2人から就職活動中の人へメッセージ
――芸人という仕事を選んだ経緯は違いますが、お二人のお話はどちらも、就職活動をしている人は励まされると思います。
平井:就職を考える年齢は人それぞれだと思うんですけど、いわゆる新卒採用の人たちの年齢だったら、本当にまだまだ何回でもやり直せます! しっかりとお金を稼ぐということも素晴らしいですし、すごいことなんですけど、それは戻る場所として取っておけることだと思うので、もしやりたいことがあるんだったら、1回やってみるのはありだと思います。本当にやり直せるから。
浦井:NSC在学中や芸人1年目の時に、同期が途中でキッパリとやめていくんです。それで就職する。
平井:それもいいよね。
浦井:そう! 自分が働くということを決めるための必要な時間じゃないですか。
平井:あとは、おばあちゃんっていうピン芸人がいるんですけど、おばあちゃんみたいに全部やり終えてから、芸人になる人もいる。だから例えば、もし芸人になりたいけど、恋人から「絶対にイヤだ!」と反対されてしまって、芸人になるのをそこでやめても、定年までしっかりと勤め上げてから、芸人になるっていう回収の仕方もあると思いますね。
男性ブランコ
浦井のりひろ(1987年12月3日生まれ、京都府出身)、平井まさあき(1987年8月1日生まれ、兵庫県出身)によるお笑いコンビ。大学時代に演劇サークルで出会い、2010年、大学卒業後に2人そろってNSCに入学。『キングオブコント2021』で、ザ・マミィと同率で準優勝し、一気に注目を集める。『M-1グランプリ2022』でも決勝に初進出した。木曜隔週レギュラーを務めるTBS系『ラヴィット!』などに出演するほか、ドラマ・舞台など俳優としても活躍の幅を広げている。





