俳優の多部未華子が、フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)のナレーション収録に臨んだ。担当したのは、24日に放送される橋田賞受賞記念特別編「12浪の早大生 40歳の春」。12年もの浪人生活を経て早稲田大学に入学し、38歳で就職活動に挑んだ石黒さんが、40歳の新社会人として新天地・島根で歩み始める姿を追った作品だ。
石黒さんの内定までを追った前回に続き、再びナレーションを担当した多部は、年の離れた同期、20代の先輩、慣れない一人暮らしなど、“遅れてきた新入社員”が直面する現実を見つめながら、自身の実家を離れた頃の記憶や、誰かに支えられることの大切さを重ねた。
20代の“先輩”に仕事を教わる日々
30歳で念願の早稲田大学に入学した石黒さん。留年と休学を重ねながら、10年も在籍した学び舎に別れを告げ、2026年春、40歳で新社会人として歩き始めた。
就職先は島根県にある高齢者向けの食品製造販売会社。現地入りした石黒さんを待っていたのは、地元テレビ局の取材カメラだった。「異色の新人」と注目を浴びる一方、一人暮らしの部屋には家具はおろか布団すらそろえておらず、まさに文字通り「ゼロからのスタート」を切った。
「島根で頑張ろう!」と入社式で声を張り上げる石黒さん。新卒同期の女性3人は18歳で、親子ほど年齢の離れた同期にお互いが戸惑いながら会社員生活が始まる。研修では20代の“先輩”に仕事を教わる日々だ。
12年の浪人、10年の大学生活、苦難の就職活動を乗り越え、ようやくたどり着いた社会人生活。遅くやって来た新入社員の40歳の春、その目に映った景色とは…。
「愛される力があるような気がします」
石黒さんの内定までを追った前回の放送を経て、その後を楽しみにしていたという多部は、入社直後の姿を見て、「今はまだ社内で注目の的になっていて、ちょっと気持ちが高まってしまっているから、ここからですよね」と冷静に見つめる。
年の差の同期たちとの関係性については、「愛される力があるような気がします。ただ、頼れる同期ではないかもしれません(笑)」と、そのキャラクターを評した。
この就職が決まったのは、石黒さんに寄り添い続けてくれたキャリア支援アドバイザー・磯野さんの助言が大きい。新しく踏み出した職場でも「磯野さんのように導いてくれる人がいるといいですよね。40歳の新入社員であっても、いくつになっても自分が頼れる人を見つけられたら救いになりますから」と願う。
そんな多部にとっての磯野さんのような存在は「いるようでいないかもしれないです」とのこと。「どんなにダメでも救おうと、一筋の光を探してくれる磯野さんのような存在は稀だと思います」と強調し、だからこそ「磯野さんのその後も気になります」と気にかけた。

