【鎌倉 観光スポットレポ】大江稲荷社 - 鎌倉将軍三代を支えた大江広…

鎌倉幕府のブレーンとして活躍した大江広元(おおえ ひろもと)をお祀りする、その名も大江稲荷社に参拝してきました。

今回はこちら、大江稲荷社の歴史や御祭神などについて紹介いたします。皆さんが鎌倉観光を楽しむ参考になれば、とても嬉しいです。

大江稲荷社の歴史

社伝によると、明石橋(十二所)の近くに居館があったという伝承に基づいて創建されたそうです。しかし、いつごろ創建されたのか、なぜここが選ばれたのかなど、詳しいことはわかっていません。

社殿や境内は私有地となっていますが、管理は五大堂明王院(十二所)が担当しており、初午祭(はつうまさい)では当院住職による読経供養が行われるそうです。

大江稲荷社の御祭神

こちらに祀られている大江広元は、冒頭に紹介したとおり、鎌倉幕府の草創期を支えた功臣でした。

大江広元の生涯【1148年(久安4年)生〜1225年(嘉禄元年)没】

元は京都の中級貴族で、公卿の九条兼実(くじょう かねざね)に仕えました。やがて、源頼朝の治める鎌倉へ参じますが、かつて兼実に仕えていたコネクションを活かして、後に鎌倉と京都をつなぐ上で重要な役割を果たします。

高い実務能力を評価された広元は頼朝に重用され、外交・政治・文化など各分野で活躍しました。政所別当など幕府の要職を歴任し、頼朝の没後も源頼家・源実朝と三代将軍を補佐します。

性格面では「成人してから一度も涙を流したことがない」と語った冷静さの中に、いざ鎌倉存亡の危機(承久の乱)に臨んでは京都へ攻め込むよう訴える熱さを秘めた人物でした。

北条政子や北条義時らと連携して難局を乗り越え、百数十年にわたる鎌倉時代の礎を築き上げたのです。

その墓所とされる供養塔が明王院の裏山や、義時法華堂の裏山(西御門)にあり、今も鎌倉の人々を見守り続けていることでしょう。

お稲荷様も祀られている?

ところで大江広元だけを祀っているようなのに、なぜ社号は大江「稲荷」神社なのでしょうか。史料や文献を調べてみても、詳しい記録が見当たりません。

稲荷神社と号していながら、お稲荷様(神道なら宇迦之御魂神など・仏教なら荼枳尼天など)を祀っている記録がないのは不自然に感じます。

元々お稲荷様をお祀りしていたところへ、大江広元を尊敬する方が合祀し、いつしか一体化していったのかもしれません。

境内ギャラリー

大江稲荷社の境内はそこまで広くはないものの、じっくり観察するとなかなか味わい深い風情を感じられるでしょう。

左右で形の異なるユニークな石燈籠

社殿の両脇にたたずむ石燈籠をよく見ると、左右でデザインが異なります。風化が進んでいたけれど、両方一度に新調してしまわず、状態のよいほうはそのまま残したのでしょう。

積み重ねた歴史を尊重し、先人たちの思いを少しでも長く伝えていこうとする心意気を感じました。

新しいほうの石燈籠。丸みを帯びたモダンなデザインの足元を支える礎石の自然味が、巧みに調和していました。竿部分に神像が彫られている点にも個性を感じます。

こちらは古くから使われている石燈籠です。端の大きく反り上がった屋根がトップヘビーな印象を与えつつ、中台以下のシャープで力強い造形がしっかり支えているため、不安定感はありません。

筆者の個人的好みとしては、新旧で甲乙つけがたいものの、僅差でこちらの旧石燈籠に軍配を上げたいと思います。

年号表記に注目!鳥居奉納者の石碑

左下の日付を見ると「二〇一一・卯三月吉日」という西暦+十二支という珍しい表記になっていました。今後はこうした年号表記が増えてくるのでしょうか。

ちなみに元号は、現在は世界中で日本と台湾(2026年は中華民国115年)のみ存続している文化であるため、便利な西暦と合わせて末永く受け継いでほしいと思います。

まとめ

今回は、鎌倉市十二所に鎮座する大江稲荷社を紹介いたしました。大江広元の遺徳を偲ぶよすがとして、現代もなお人々に敬愛される素敵な神社です。

近くの十二所神社や光触寺、そして管理元の五大堂明王院と一緒にお参りしてみてはいかがでしょうか。

大江稲荷社

参拝時間

24時間

※照明が不十分であるため、夜間は足元などご注意ください

主な祭礼

初午祭(はつうまさい) 2月最初の午の日

バリアフリー

すべて石段のため、車椅子でのご参拝は難しいです。また石段も凸凹している部分があるため、上り下りには十分にお気をつけください。

御朱印

あり(ただし時期限定。初午祭のみ)

※詳しくは管理元寺院へお問い合わせください。

アクセス

所在地:神奈川県鎌倉市十二所114

JR鎌倉駅東口から京急バス「十二所」から徒歩3分(220m)

駐車場:なし(公共交通機関のご利用がおすすめです)

連絡先

管理元寺院:五大堂明王院

電話:0467-25-0416(9:00~16:00)

メール:myooin@myooin.com

外部リンク

大江稲荷社|鎌倉市観光協会|時を楽しむ、旅がある。~鎌倉観光公式ガイド~

The post 【鎌倉 観光スポットレポ】大江稲荷社 - 鎌倉将軍三代を支えた大江広元を祀る first appeared on 湘南人.