カブスのマイケル・コンフォート【写真:Getty Images】





 


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 昨季、ロサンゼルス・ドジャースで大不振に陥ったマイケル・コンフォート。しかし、新天地のシカゴ・カブスで迎えた今季は一転、別人のような活躍を見せている。その背景にあるのは、単なる“確変”では説明できない打撃データの変化だ。中には大谷翔平を上回る数値もあり、復活の理由が数字にも表れている。(文・八木遊)

 
大不振からの復活…新天地カブスで蘇ったコンフォート
[caption id="attachment_263194" align="alignnone" width="1200"] カブスのマイケル・コンフォート(写真:Getty Images)[/caption]
 

 

 
 シカゴ・カブスの勢いが止まらない―――。
 
 日本時間8日、鈴木誠也と今永昇太が所属するカブスは、地区ライバルのシンシナティ・レッズ相手に8-3で快勝。先月下旬に始まった連勝を9に伸ばし、勝率は両リーグトップタイに躍り出た。
 
 この日の投のヒーローは、中4日で先発マウンドに上がった今永だった。6安打、3四球と毎回のようにピンチを招いたが、6回を投げ切り、ソロ本塁打の1点にとどめた。
 
 一方で8点を挙げた打線のヒーローは、鈴木誠也に替わって右翼に入ったマイケル・コンフォートだった。2回裏の第1打席に右中間スタンドに先制ソロを叩き込むと、その後も四球、単打、二塁打と全4打席で出塁。2得点、2打点をマークし、8日ぶりの先発起用に応えた。
 
 コンフォートといえば、昨季はロサンゼルス・ドジャースに在籍。シーズンを通じて極度の不振に陥ったことが思い出される。
 
 ほぼレギュラーとして138試合に出場したが、打率は.199と2割を割り込んだ。自慢のパワーも影を潜め、強力打線の中で、ひとり蚊帳の外という試合も少なくなかった。
 
 チームへの貢献度を示すWAR(Fangraphs版)は「-0.6」を記録。文字通り、“ドジャースの足を引っ張った”といっても過言ではないだろう。
 
 単年契約だったとはいえ、25億円を超える年俸を支払ったドジャースにとって、攻守で精彩を欠いたコンフォートの存在はマイナス以外の何物でもなかった。
 
 そんなコンフォートを、捨てる神あれば拾う神もいた。今年2月にカブスがマイナー契約を提示。名誉挽回を期して新天地で新たなスタートを切った。


単なる幸運ではない…大谷翔平をも凌ぐ“指標”とは?
[caption id="attachment_263195" align="alignnone" width="1200"] カブスのマイケル・コンフォート(写真:Getty Images)[/caption]
 

 

 
 コンフォートはオープン戦で打率.342と好成績を残し、開幕メジャーを勝ち取った。4月上旬までは出場機会も限られ、打撃も低迷していたが、徐々に本領を発揮。今季ここまで代打を中心に21試合の出場ながら、打率.361、2本塁打、8打点と昨季とは別人のような活躍を見せている。
 
 コンフォートの好調の陰にあるのが、BABIPの高さだ。BABIPとは本塁打を除くインプレーの打球のうち安打となった割合のことで、最終的に.300前後に収束するといわれる。
 
 コンフォートの昨季のBABIPは.247で、これは両リーグワースト2位のジョシュ・ベルと同じ数字だった。しかし、今季はこれを.458に大幅アップ。三振率がほぼ変わらない中で、インプレーの打球が高い確率で安打になっている。
 
 では、なぜコンフォートのBABIPは急上昇したのか。それは速い打球が増えたからに他ならない。
 
 コンフォートの過去2年の平均打球速度を見ると、昨季の89.9マイル(約144.6キロ)が、今季は94.4マイル(約151.9キロ)に上昇。今季のそれは怪力ジャンカルロ・スタントンの94.1マイル(約151.4キロ)や大谷翔平の93.7マイル(約150.8キロ)をも上回っている。
 
 単に幸運の一言では片づけられない“打球スピード”を手に入れたコンフォート。今季は、昨季とはまた違う形でドジャースを苦しめる存在になるかもしれない。

 
【著者プロフィール】
八木遊(やぎ・ゆう)
1976年生まれ。スポーツライター。米国で大学院を修了後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLなどの業務に携わる。現在は、MLBを中心とした野球記事、および競馬記事を執筆中。


 






 


【動画】ドジャースの時とは別人…?コンフォートの今季2号アーチ
MLBのXより
 

 

 

Michael Conforto takes a trip to the Wrigley bleachers 💥

— MLB (@MLB)

 


 
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【了】