「景気が低迷する局面こそチャンス」宮崎の警備会社レボニティホールディングスがコロナ禍に拠点拡大を決めた理由
株式会社ジャパンエフエムネットワークが制作する、全国JFN系列22局ネットで放送中のラジオ番組「となりのカイシャに聞いてみた!supported by オリックスグループ」。意外とあなたの近くにある、地元で活躍するカイシャ。「そこに辿り着くまでの話」や「事業への想い」など、明日へのヒントになる話から、地域のお気に入りスポットまで、地域に密着してお届けする企業応援ビジネスバラエティプログラムです。パーソナリティは小堺翔太が務めます。今回は、エフエム宮崎で放送中の「ら・ら・ラジオ」パーソナリティ・奥山真帆がパートナーを担当。

4月18日(土)の放送では、レボニティホールディングス株式会社 代表取締役兼グループCEOの齊藤慎介(さいとう・しんすけ)さんをゲストにお招きして、企業の成り立ち、今後の展望について話を伺いました。

(左から)パーソナリティの小堺翔太、レボニティホールディングス株式会社 代表取締役兼グループCEO 齊藤慎介さん、アシスタントの奥山真帆(エフエム宮崎)

◆8万人規模の大型イベントにも対応可能な人材力

レボニティホールディングスは、警備会社の株式会社セキュリティロードを中核に据え、既存事業の進化と新規事業の創出に取り組む企業です。警備サービスにとどまらず、デジタル化支援や障がい者就労支援、さらには海外展開など、プラスアルファの価値を創出しながら成長を続けています。その歩みの原点には、宮崎で生まれた1つの警備会社の挑戦がありました。

セキュリティロードの創業は1987年。齊藤さんの父が宮崎市で立ち上げた小さな警備会社からスタートしました。当時は、現在主力となっている交通誘導警備の需要がまだ高まる前の時代でしたが、「今後伸びるだろう」と見据え、建設現場における交通誘導を中心とした事業に舵を切ります。社名にある「ロード」には、まさに“道”を守る警備という意味が込められています。

その後、建設工事の増加とともに警備の必要性は徐々に高まり、業界自体が拡大。セキュリティロードも人材採用と拠点展開を進めながら規模を拡大していきました。特徴的なのは、同業他社と過度に連携することなく、自分たちの方向性をしっかり定めて成長してきた点です。齊藤さんは当時を振り返り、「一匹狼みたいなところもあった」と語りつつも、自らの力で事業を強くしてきた姿勢を強調します。

同社の強みを象徴するのが、大規模イベントにおける警備体制です。代表的な事例として挙げられるのが、宮崎県の航空自衛隊新田原基地で開催される航空祭です。来場者が8万人を超えるこのイベントでは、最大で約300人の警備スタッフを動員。齊藤さんは「会社のなかでも最大級のイベント警備になります」と紹介します。これだけの人員を一度に配置できる背景には、九州各地に広がる拠点網があります。

現在、警備事業だけで九州内に13の事業所を展開。鹿児島、熊本、大分、宮崎などから人員を集める体制を整えています。警備スタッフは全体で約600名にのぼり、大規模案件にも柔軟に対応できる点が大きな強みです。齊藤さんは、多くのスタッフが協力してくれることに対し「ありがたい」と語り、現場を支える人材の存在に感謝を示します。セキュリティロードは時代の変化を読み取りながら、今なお成長を続けています。

◆企業成長のカギを握るのは挑戦と変化

セキュリティロードは、堅実な成長だけでなく、景気の波を捉えた柔軟な拡大戦略でも注目を集めています。齊藤さんは事業所の拡大について、「景気が低迷する局面こそチャンスになる」と語ります。特にコロナ禍では、あえて鹿児島への進出に踏み切ったといいます。不景気の時期は人材が集まりやすい一方、景気回復期には人材流出が起こりやすいという業界特性を踏まえ、攻めに転じたと振り返ります。

こうした判断の背景には、慢性的な人手不足という業界課題があります。同社は採用を強化しながら、さらなる拡大を目指しています。今後の展望についても明確で、まずは福岡への進出を年内の目標として掲げています。現在は宮崎・熊本・大分・鹿児島の4県に拠点を展開していますが、福岡に加え、佐賀と長崎への進出も視野に入れ、「2030年までに九州全域に事業所を設ける」という具体的なロードマップを描いています。

この目標設定は単なる構想ではなく、組織運営にも深く結びついています。齊藤さんは「社員に約束している」と語り、その実現に向けて自らを奮い立たせているといいます。採用においてもこのビジョンを明確に示しており、「我々のビジョンに共感して入社してくれるスタッフが多い」と手応えを感じています。掲げた計画は必ず達成するという強い意志が、組織全体の推進力となっているようです。

また、同社の成長を支えるもう1つの軸が、「挑戦」と「変化」を重視する企業文化です。齊藤さんは日頃から社員に対し、「挑戦や変化をしていくことでしか成長しない」と伝え続けています。失敗についても前向きに捉えており、「失敗は必ず次に生きる」「やらないよりやったほうが絶対に成長する」と語ります。その言葉通り、挑戦を楽しめる人材が集まっていることが、同社の強みとなっています。

こうした姿勢は、新たなサービス開発にも表れています。近年取り組んでいるのが、屋外向けクラウドカメラの提供です。建設現場では資材の盗難防止が課題となっており、その対策として、スマートフォンから遠隔で映像を確認できるシステムを開発。カメラの向きを操作したり、人の動きを検知して通知を受け取ることも可能で、現場の安全管理を大きく支援します。

もともと警備員の配置を主軸としてきた同社ですが、こうした取り組みはプラスアルファの価値提供を体現するものです。齊藤さんは、「セキュリティロードと付き合っていれば何かしらのメリットがある」と感じてもらえる存在を目指すと語ります。単なる警備会社にとどまらず、課題解決型の総合セキュリティサービスへ。変化を恐れず挑戦を続けるその姿勢が、同社の未来を切り拓いていきます。

「となりのカイシャに聞いてみた!supported byオリックスグループ」では、番組公式Instagramもスタートしています。

<番組情報>

番組名:となりのカイシャに聞いてみた!supported by オリックスグループ

放送エリア:TOKYO FMをのぞくJFN全国22局ネット

パーソナリティ:小堺翔太

番組Webサイト:https://jfn.co.jp/lp/tonarinokaisha/