日本テレビ系新報道番組『追跡取材 news LOG』(25日スタート、毎週土曜22:00~)。10日に東京・汐留の同局で行われた制作発表会見では、「プロセス」という言葉が17回も発せられ、番組コンセプトである「取材のプロセスを伝える報道」を強調。一方で、メインキャスターを務める和久田麻由子アナと森圭介アナの軽妙なやり取りも飛び出し、新コンビの空気感をのぞかせた。この会見のほぼ全やり取りを伝える。
結論だけでなく“プロセス”まで伝える
――『追跡取材 news LOG』に懸ける思いを教えてください。
和久田:こんにちは。アナウンサーの和久田麻由子です。このたび、『news LOG』という新しい挑戦的な番組に携わらせていただけることを心より光栄に思っております。私はNHKで、朝や夜のニュース番組のキャスターを軸に、『NHK紅白歌合戦』やオリンピック・パラリンピック、ドキュメンタリー番組のナレーションなど、多岐にわたる番組を担当してきました。そこで得られた経験を糧に、これからまたニュースの核心を視聴者の皆さんにしっかり届けていくことが、今の私の使命だと考えています。
この番組では、ニュースの結論だけではなく、取材する記者たちがどんな問題意識で取材を始め、何に悩み、どんな壁にぶつかり、どう葛藤して真相にたどり着いたのか、その取材の記録、プロセスそのものを大切にして公開していきます。プロセスまで大切にする新しいニュース番組だからこそ見えてくる、ニュースの新しい価値、透明性、信頼性がきっとあると信じています。これまでの伝え手としての経験を、これからは「プロセス」という新しい情報の形を届けていくことに注いでいきたいと思っています。よろしくお願いいたします。
森:今、和久田さんがこの日本テレビの社屋の中にいて、「アナウンサーの和久田麻由子です」と自己紹介されたことに、新たな一歩を踏み出されたのだと改めて感じました。その第一歩に隣にいられることを非常に光栄に思っています。
私は現在、平日は『news every.』を担当しています。『every.』では、その日起きたニュースをいかに早く、正確に、幅広く伝えるかが求められていますが、その一方で、ニュースをつかんできた記者たちの情熱や「もっとこれを伝えたい」という思いをすべて届けられているかというと、時間の制約上難しい部分があります。ただ、記者が現場でつかんできた一次情報には本当に価値があります。今回の『news LOG』では、そのニュースが伝えられるまでにどういうプロセスを経たのか、その背景にどんなものがあるのか、どんな物語があったのかを視聴者の皆さんとともに考えながら、なぜそのニュースがそうなったのかをひもといていければと思っています。よろしくお願いいたします。
――『news LOG』というタイトルやコンセプトに込めた思いを教えてください。
小江翼プロデューサー:『news LOG』という番組名にしたのは、「ログ」が記録であり、記者が動いてきた軌跡そのものをクローズアップしたいと思ったからです。今はインターネットやウェブメディア、YouTubeなど、たくさんのニュースがあふれる時代です。その中で私たちは日々大きな取材をしていて、まだ伝えきれていない情報があるのではないかというのが企画の出発点です。
今見ているニュースも、記者たちがつかんできた情報や景色によって新しく描き直せるのではないか。そうすることで、ニュースはもっと新しく、もっと深く感じられるのではないかと考えています。日本テレビ報道局は今、「誰かのきっかけになるニュース」を旗印にしています。ただ伝えるだけではなく、見ている方々の生活を変えたり、新しい思いを持ってもらったり、生活に活力を与えたりするようなニュースをもっと出せないかと考えています。記者の皆さんが動く様子を視聴者の皆さんとともに追いかけることで、よりニュースを身近に感じていただき、より深く入っていただける番組を目指したいと思っています。
――プロセスを伝えることへの意気込みを改めて聞かせてください。
和久田:この番組のコンセプトを私なりに解釈すると、「顔の見える報道」「顔の見えるニュース番組」を突き詰めていく番組なんだと理解しています。記者の皆さんの葛藤や迷いまでも表に出すというのは、ある意味、報道の勇気も試されることだと思います。ただ今、さまざまな媒体を通して無数の情報に触れられる状況の中で、顔の見えるニュース番組だからこそ、情報の信頼度を高め、信頼して選んでいただける存在になれるのではないかと思っています。私もそのチームの一員として、これまで以上に飾ることのない言葉でニュースを皆さんに届けていきたいです。
森:テレビで見ていた和久田さんだなあと思いますね(笑)
「こんなにゆっくりしゃべる森さん、初めて見ました(笑)」
――和久田さんとのコンビで、土曜夜10時にどんな化学反応を目指したいですか。
森:化学反応ですか? 和久田さんがH2で、私がOみたいなことですか?
――そういうことになりますね。何か描いているものはありますか?
森:和久田さんがどういう化学物質かまだ分かりませんので、それを知る過程っていうプロセス、ログも楽しみですし、H2Oみたいにいろんな姿に形を変える柔軟な番組になればいいなと思いますし……
和久田:無理やりつなげましたね(笑)
森:あとは反応によって熱を生み出して、誰かの心に火をつけるとか……。
和久田:もう大丈夫じゃないですか?(笑)
森:反応によって純度の高い結晶を、ログを積み重ねることによって作り出していく……。
和久田:こんなにゆっくりしゃべる森さん、初めて見ました(笑)。いつもはスラスラお話しになるのに、今すごく言葉を選んでいらっしゃるなと。
森:つまり、我々の成長を……。

