キリンビールでは、ノンアルコール飲料「キリン グリーンズフリー」を中味・パッケージともにリニューアルした。1月製造品から全国で順次切り替えている。関係者は「飲みごたえとホップの香りを強化しました」とアピールしている。
新「キリン グリーンズフリー」の特徴
「キリン グリーンズフリー」は、2020年より販売しているノンアルコール・ビールテイスト飲料。
これまで、グリーンズフリーが大切にしてきたのは「3種のホップ香る爽やかな味わい」。リニューアルではこの特徴を受け継ぎつつ、飲みごたえとホップの香りの強化をはかった。
キリンビール マーケティング部 商品開発研究所の大倉葉月氏は「爽やか、ゴクゴク飲める、食事に合う、という特徴はそのままに、糖化法を変更して味の厚みと飲みごたえを強化しました。また、希少なニュージーランド産ネルソンソーヴィンホップを含む選びぬかれた3種のホップを絶妙にブレンドし、豊かな香り、爽やかな味わいを実現しました」と説明する。
さらに、飲みごたえ向上のために2025年にキリンホールディングスが開発した新素材「コーヒーチェリー香料」を新規採用した。ノンアルコール商品にコーヒーチェリー香料を使用するのは、今回が初めて。
リニューアルしたパッケージでは、爽やかで気持ちが明るくなる印象を強くするため、ロゴをフラッグ形状に変更。エメラルドグリーンの缶体はそのままに、シンプルで洗練されたデザインも継承して、品質の良さが伝わるようにした。
ノンアル市場の拡大に向けて
リニューアルを実施した背景については、キリンビール マーケティング部の久保海晴氏が説明した。そもそもキリンビールでは、ノンアルコール・ビールテイスト飲料の消費者ニーズを3つに分類している。そのうち伸長率が高いのが「本格ビールらしさニーズ」と「爽やかリフレッシュニーズ」と分析。そこで、前者には「キリン 本格醸造 ノンアルコール ラガーゼロ」、後者には「キリン グリーンズフリー」で対応している。久保氏は「この2つのニーズにお応えすることで、ノンアルビール市場の拡大に貢献できればと考えています」と話す。
すでに、他社のノンアルコール・ビールテイスト飲料とは一線を画したイメージの獲得に成功している「キリン グリーンズフリー」。久保氏は「本商品の強みをさらに伸ばす今回のリニューアルにより、お客様のご期待により強く応えていければ」と力を込める。
キリンビール マーケティング部 ビール類カテゴリー戦略担当の山中進氏は、同社の取り組み方針について説明した。
「お酒の未来を創造し、人と社会に、つながるよろこびを届け続ける会社となる」ことを目指しているキリンビール。今年(2026年)は「お客様価値の創造にチャレンジ」を戦略テーマに掲げている。「酒税1本化の機会を捉えて、中長期を見据えたポートフォリオをつくりあげていきます」と山中氏。
キリンビールならではのブランドアクションを展開する中で「キリン グリーンズフリー」が果たす役割は「お酒やノンアル飲料を適切に楽しめる文化の創造」。アルコールの有害摂取根絶に貢献し、適正飲酒啓発プログラムも実施、ノンアル/低アルの構成比増に努めるほか、大学との共同研究なども進めている。
「キリンビールは、世界で初めてアルコール分0.00%のノンアルコール・ビールテイスト飲料の販売を開始した企業です。飲める人も、飲めない人も、飲まない人も、楽しく正しくお酒と向き合える世の中にしたいという思いがあります。キリン グリーンズフリーが、お酒のある場での“つながるよろこび”をつくる存在になれば幸いです」と山中氏。2026年の販売金額目標については(本商品を含む)ノンアル飲料全体で前年同期比138%を掲げた。













