
日本人なら必ず1つは持っているに違いない『お守り』。皆さんはいつから、どのようにそれを手に入れて、どのように保管していますか?
今回は意外と知らないお守りについて、葉山町にある森戸大明神の禰宜 守屋隆広氏に教えていただきました。
お守りって何かという話から
お守りというとどんなものをイメージされますか?
私は子供の頃にランドセルにつけていた赤い布袋に入ったお守りが目に浮かびます。そのお守りがなんのお守りだったのかもう覚えていませんが、母が入学の時につけてくれて、ずっとランドセルについていたような記憶です。
お守りとは授与品と言い、神社で祈祷をし、神様の力をいただいたお品なのです。いわゆる私がイメージする袋に入ったお守りをはじめ、お札や絵馬なども授与品となり、神様の力をいただいたものになります。
ちなみに、おみくじは神様の思し召しをお伝えする役割になります。
そして、その私がイメージする赤い袋はいわゆるお守りの入れ物。大切なお守りが汚れてしまわぬようにカバーしているものが、お守り袋になります。
実はお守りやお札は新しい方がいい?!
皆さんはお守りをどのくらいの期間持っていますか?
実は神道には常若(とこわか)という考えがあり、神様の力は常に若々しくあることでより強く力を発揚してくださると考えられています。そのため、できればお守りを手にしてから1年くらいで新しくした方が良いのです。
1年はあくまで目安となりますので、願いが叶った時は手に入れた神社の神様に感謝の気持ちをお伝えしながら納めてください。また、万が一汚してしまったりした場合は早めに手に入れた神社へ納めて、新しいお守りに変えることをおすすめします。
ですが、例えば大好きな人にいただいたお守りや大切な旅の記念に手に入れたお守りなど、思い入れがあり手放すのが惜しまれるものは、不浄にならないよう大切に扱うのであれば、長く手元に置いていても大丈夫です。
お守りはしまわずに、持ち歩いたほうが良い
大切な人からもらったお守りや思い出の場所で手に入れたお守りなど、様々な願いを込めて手に入れたお守りは、綺麗な箱などに入れて引き出しや押し入れの奥に大切にしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
でも実は、お守りはできるだけいつも身近に置くのが良いとされています。なので、学童お守りをお子さんのランドセルに付けるのは◯。
通学途中に汚してしまわないか?心配もあると思いますが、その為にお守り袋に入っていますので、汚れるのは袋であってお守りではありません。
ただし、あまりにも泥だらけになったり、袋が破れそうになった時は神社にお納めして、新しいお守りと変えてあげるのが良いとのことです。
ちなみに、私は子供の頃にお守り袋の中に何が入っているのか気になって気になって、袋を開けて中身を見てしまったことがあります。でもそれは本来やってはいけないこと。神社の神殿も閉じられているように、神様のお姿は大切にお守り袋の中にしまっておくよう、お守りをつけてあげる時にお子さんに教えてあげてください。
沢山のお守り、神様同士が喧嘩しない?
受験生などは、親戚や友人から沢山の合格お守りをいただくと思います。そこで気になるのは、色んな方にいただいた様々な神社のお守りを一緒に持っていて大丈夫かということ。
お守りは神様のお力が込められているので、神様同士が喧嘩したり、居心地が悪くなってしまうのではないか、と心配になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?どうぞご安心ください。
日本には八百万の神(やおよろずのかみ)と言われるように、沢山の神様が力を合わせてこの国をお守りになられていますので、何種類ものお守りを一緒に持っても大丈夫です。
ですから、お守りをあげたい人もいただいた人も気にせず、沢山の神様のお力を得て、試験当日もお守りを持っていってください。
縁結びは恋愛だけではない?!
こちらは森戸大明神の授与品一覧になります。
画像出典:森戸大明神
これを見ていて気になったのは、えんむすび守、恋むすび守、貝合わせ恋守。
恋愛のお守りだけで3種類もあるとびっくりして違いをお伺いしたところ、縁結びは恋愛や結婚だけでなくあらゆる縁を結んでくれるお守りで、例えば仕事の良縁や良い同僚に恵まれるとか、良い主治医や担任教師など様々な縁を結んでくださるそうです。
他にも勘違いしがちなお守り
縁結び以外にも、間違いやすいお守りの種類があります。例えば、健康お守りと病気平癒守お守り。健康で居続けたい方は健康お守り、健康になりたい人は病気平癒お守りという違いがあるそうです。
例えば90歳で元気なおばあちゃんに「いつまでも変わらず元気でいてね!」と差し上げるなら健康お守り。手術を控え不安な入院生活をしている友人へのお見舞いに持って行くなら病気平癒お守りが良いそうです。
※神社によっては健康お守りだけの神社もありますので、お受けになる神社でご確認されることをお勧めします。
森戸の地ならではの子宝石
三浦半島にある森戸大明神から秋谷や三浦にかけての沿岸では、その地形や波のおかげで『子産石』という石が見られます。
これは森戸大明神が建つ地域が主に葉山層群と呼ばれる2500万年前の地層の上にあるからです。この地層の中には、かつて川などから流されて角が丸くなった石が含まれており、その丸い石を含んだまま硬い岩礁となったものを波の力でまた岩が崩され、中に入っていた丸い石がまるで岩から生まれるかのように飛び出してくるのです。
その姿が古くは『三浦古尋録』にて「年々、岩から子石を分かち出す(産む)石」として記されたことから、この地域ではこの丸い石を子産石・子宝石などと呼び、女性がこの石を撫でてお腹をさすると懐妊するという言い伝えが広まりました。
森戸大明神の子宝石は、この子産石が祀られています。
ちなみにここでも間違いやすいお守りが、安御産御守です。お子さんが欲しい方(まだ妊娠していない方)は子宝石と子授御守、赤ちゃんを授かり出産を控えている方は安産御守をお受けください。
ここにしかないお守り
この森戸大明神では他にも、この地ならではのお守りがいくつかあります。
水の災を避け身を守る『水難除御守』、釣りの安全と豊漁祈願『大漁御守』、よき波に乗り好機をつかむ『波乗御守』。さらに、咳止め・喉の健康と声の技向上『おせき御守』、ペットの無事と健康『ペット御守』などもあります。
森戸大明神は海の前にあり、境内に水天宮だけでなく、咳止めの神社やペットの神社などもあるので、様々な祈願をしたお守りがそろっています。
授与品一覧は森戸大明神のホームページからダウンロードができますので、これから森戸大明神でお守りを求める方は、予めこの表をじっくりと見て何が良いか選んでおかれることをお勧めします。
さいごに
今回はお守りのお話を中心にお話をお伺いしましたが、お守りからお札や神棚、おみくじや絵馬まで、沢山の意外と知らない、きっとみんなが知りたいお話をお伺いしてきましたので、これらのお話はまた改めてご紹介させていただこうと思います。
お忙しいなか貴重なお話を沢山聞かせていただきました守屋禰宜に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
森戸大明神
授与所受付時間
9:00〜17:00
アクセス
JR横須賀線「逗子駅」、京浜急行「逗子・葉山駅」から京浜急行バス 海岸回り葉山一色行き「森戸神社」バス停下車すぐ
住所:神奈川県三浦郡葉山町堀内1025
駐車場:あり








