広島電鉄は、路面電車を最高速度50km/hで走行する速度向上試験を3月4日から開始した。道路上を自動車と並走する区間で、40km/hを超えて運転する取組みは「全国初」とのこと。
速度向上試験は7号線(横川駅~広島港間)・8号線(横川駅~江波間)の電車を対象に、横川線の別院前~十日市町間で実施。現在、40km/h以下で走行している1000形の試運転車両を50km/h以下で運転する。対象となる区間以外は従来通り40km/h以下で運転。試験区間についても、1000形試運転車両以外は従来通り40km/h以下で運転する。
試験は3月4日から当面実施予定だが、道路状況や交通信号など、その場の状況に応じて運転するため、つねに50km/hで走行するものではないとしている。
この取組みは、国土交通省と警察庁、有識者、軌道事業者で構成される「路面電車の速度向上に係る検討会」の検証の一環として実施。軌道運転規則で路面電車の最高速度を40km/h以下と定めているが、広島電鉄は国土交通省から例外取扱いの許可を受け、今回の試験を実施する。試運転で問題がないことを確認できれば、将来的に7号線と8号線の営業列車について、別院前~十日市町間を最高速度50km/hで運転する方針。自動車との速度差を小さくすることで、接触事故の減少と将来的な速達性向上も期待されている。
