爆音を初めて“腹で聴いた”あの日の衝撃。脱水症状の中でインタビューに答えた、あの灼熱のレースの記憶――。

実況アナウンサーのサッシャと元F1ドライバーの中野信治氏が26日、都内で行われた「FOD F1TMプラン記者説明会」に出席。新たにスタートした「FOD F1プラン」への思いと、2026年シーズンの見どころを語った。

  • (左から)サッシャ、中野信治氏

    (左から)サッシャ、中野信治氏

フジテレビは、F1中継開始から40年の節目となる2026年から2030年までの5年間、F1の日本国内独占オールライツ契約を締結。地上波放送に加え、動画配信サービス「FOD」で「Formula1」の日本国内独占配信を開始した。それに伴い、提供をスタートさせた新料金プラン「FOD F1プラン」では、2026年シーズンのF1全24戦をライブ配信。実況はF1ファンから厚い信頼を得ているサッシャが担当する。

サッシャと中野氏は、2026年からFODで日本国内独占配信されるF1全24戦を盛り上げる立場として登壇。実況を務めるサッシャは「物心ついた時からドイツで育ち、ずっと観てきましたので、応援の熱量は負けないと思っています。多くの方に伝えられるように頑張りたいですね」と意欲を見せた。

オファーを受けた際の心境を「びっくりしましたけど、『そうなんだ』と思い、F1といえばフジテレビの代名詞で広めて来ましたし、『そうか』の次に『そうだよな』と自分の感情が株価の乱高下みたいになりました。本当にありがたいですね」と率直に明かす。

一方の中野氏は「シンプルにうれしいです。こういう機会を頂いて感謝していますし、サッシャさんとは10年間やらせてもらっているので信頼関係もできています」とコメント。「新しい機会を頂いてスタートできるのはうれしいですし、サッシャさんは頼もしいので、2人のコンビをまたお披露目できるように頑張りたいと思います」と決意を示した。

サッシャと中野氏は、この日スタートした「FOD F1プラン」の魅力にも言及。すでに使用したというサッシャは「めちゃくちゃ楽しいですよ。初心者の方もすぐ詳しくなれる要素があるし、詳しい方にはF1の情報の泉。だから楽しくてF1の図書館に飛び込んだ感じです」と語る。

中野氏も「5年10年前はF1の氷山の一角しか見えていませんでした。スタートしてチェックアウトを受けてシャンパンで祝う。実はその裏側に物語があって、そこで7割ぐらい勝敗が決まっています」と解説し、「その裏側を知ることで楽しくなりますし、このシステムの提携は大きなインパクトがありますよ」と期待を寄せた。

思い出のレースを問われ、中野氏は「1997年のハンガリーグランプリ」と即答。「6位に入賞したレースだったんですが、とにかく暑くて、レースが終わった後に脱水症状でインタビューに答えていたのは今でも覚えています」と振り返る。

サッシャは、初めて現地で観戦した1985年のドイツグランプリを挙げ、「母がホンダに勤めていて、チケットを買ってくれました。すごく腹に響く爆音で、それがF1を好きになるきっかけになりました」と原体験を語った。

さらに、2026年シーズンのレギュレーション変更についても解説。中野氏は「小さくすることでオーバーテイクしやすくなります。観ている側にとっては醍醐味が大きくなると思います」と展望を示し、サッシャも「去年まではエンジンが8割、電気が2割だったんですが、今年から5割5割。前の車が電池切れした時に少し残っていれば抜けることが起こり得る。漁夫の利が増えて、ごっつぁんオーバーテイクが増えそうですね」と予測した。

  • (左から)サッシャ、中野信治氏、野村和生フジテレビプラットフォーム事業センター室長

    (左から)サッシャ、中野信治氏、野村和生フジテレビプラットフォーム事業センター室長