マイナビニュースのテレビ担当記者が、1月にあったテレビ界の出来事を独断と偏見でピックアップする【1月テレビ界五大ニュース】。今月は、番組に協力した一般人への誹謗中傷をめぐるニュースが相次いだ。

  • (左から)TBS、久米宏さん、フジテレビ清水賢治社長、日本テレビ

    (左から)TBS、久米宏さん、フジテレビ清水賢治社長、日本テレビ

(1月3日)TBS『ザ・イロモネア』一般審査員への誹謗中傷に注意喚起

芸人が5つのチャレンジで一般審査員から笑いを取って、完全制覇の賞金100万円を目指す同番組。12月29日の放送画面をSNSに違法アップし、一般審査員を誹謗中傷する投稿があったことから、この日、番組ホームページで注意喚起のコメントを掲載した。

2005年にスタートした当時、SNSで放送画面を気軽に投稿するようなユーザーはほとんどいなかったが、時を経て新たな問題が発生する事態に。性善説で成り立っていた番組と視聴者の関係性を揺るがしかねないフェーズに入ったようだ。

(1月13日)司会者・久米宏さん死去が明らかに

『ぴったしカン・カン』『ザ・ベストテン』(TBS)、『久米宏のTVスクランブル』(日本テレビ)、『ニュースステーション』(テレビ朝日)と、テレビの歴史を作ってきた数々の番組で司会を務めてきた久米宏さんが1月1日に亡くなったことをこの日、所属事務所のオフィス・トゥー・ワンが公表した。

『ニュースステーション』の流れを組む『報道ステーション』は同日、『ニュースステーション』全盛期のオープニングを再現し、約40分にわたって特集を組むなど、“テレビニュースを変えた男”に最大限の賛辞を贈った。長年レギュラー番組を持っていたTBSラジオでは、特別番組『久米宏 ラジオなんですけど』を、2月7日(13:00~)に放送する。

(1月23日)ABCテレビ『探偵!ナイトスクープ』から誹謗中傷と“ヤングケアラー論争”

この日の放送では、6人兄妹の長男の小学6年生の男の子(12)から、両親が仕事の時に家事や幼いきょうだいの面倒を見ているため、「正直、長男をやるのに疲れた。生まれてから長男しかやったことがないので、1日だけでもいいので次男になりたい。僕の代わりに、長男やってくれませんか」という投稿が寄せられ、霜降り明星のせいやが“長男”の代わりになった模様が放送された。

しかしこの放送後、SNSでは、子どもが“ヤングケアラー”になっているとしてこの両親に対して誹謗中傷する投稿が続出。その後、同局が演出面での反省を示したこともあって様々な論争が巻き起こり、ABCテレビの今村俊昭社長は30日の会見で、「取り上げ方についてはデリケートで慎重な対応が必要だった」と謝罪した。

(1月28日)フジテレビ、情報漏えい社員の懲戒解雇を発表

他の社員などが入手した取材情報やフジの内部情報を競合他社などに複数回にわたって漏えいしていたことを確認し、「報道機関である当社としましては、本件について重大な事案であると受け止めた」として、23日付で懲戒解雇処分したことを発表した。

30日に会見した清水賢治社長は「非常に残念なこと」とした上で、「ガバナンス改革、コンプライアンス改革というものを徹底している過程で覚知したものです」と説明。懲戒解雇となった社員は「大きく言うと報道に関係する人間です」と明かした。

(1月29日)日本テレビ、WBCの中継映像制作受託と関連番組放送を発表

3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は、地上波放送されず、Netflixが独占ライブ配信することが発表されていたが、この「中継制作受託」を日テレが15試合を担当することが正式発表された。

スポーツ中継のライブ配信をテレビ局が制作する事例は、すでにボクシングの世界戦でも事例があり、スポーツコンテンツの放映権高騰が進む中で、他の競技やビッグイベントに波及していく可能性がありそうだ。

なお日テレは、Netflixと「プロモーションパートナー」として連携し、地上波でWBC開幕特番など、9枠の特別枠を編成して大会を盛り上げる計画。