16日からスタートするTBS系金曜ドラマ『DREAM STAGE』(毎週金曜22:00~)で主演を務める俳優の中村倫也。K-POP業界を舞台にした同ドラマで中村が演じるのは、かつて天才と呼ばれながらもあるできごとによって挫折した元音楽プロデューサーだ。駆け出しの頃は自身も挫折を経験し、自分と社会を見つめ続けたという中村に、かつての挫折や今の俳優業への思いなど話を聞いた。
『DREAM STAGE』は、世界の音楽シーンを席巻するK-POP業界を舞台にしたK-POP版“スポ根”ドラマ。かつて問題を起こして業界を追放された音楽プロデューサー・吾妻潤(あずま・じゅん)と、韓国の弱小芸能事務所に所属する落ちこぼれ練習生7人によるボーイズグループ・NAZE(ネイズ)が、世代や国籍を越えてともに夢を目指す熱い絆を描く。
本作について「今の時代にこんなにもストレートでいいのかというくらい、ド直球なドラマです」と中村。企画を聞いた時の心境について「自分がかつて見ていたような、汗と努力と友情の王道青春ドラマ、近年あまり作られていないなあと感じ、参加しました」と明かす。
中村が演じるのは、元音楽プロデューサーの吾妻潤。吾妻について、中村は「わかりづらい男のようで、わかりやすい部分もあり。全てを掌握する有能さもありながら、実はいじられキャラでもあり、そんなギャップが魅力的な人間だと思います」と印象を語る。
吾妻は、とあるできごとによって業界を追放され、追い求めてきた「夢」を捨てた人物だ。そんな吾妻を演じる中村も、かつては吾妻のように挫折した過去があったという。
「18歳の高校3年生の夏からこの仕事を始めて。オーディションもすぐに受かっていたので『こりゃ、すぐに売れるのかな』と思っていたんです。だけど、全然うんともすんとも言わず……自分の需要のなさを感じたのが、最初の挫折ですね。自分なりに意志を持ってやっていたけど、それからオーディションにも落ち続ける日々。芸能界も社会、経済なのでいろいろな力学が働いているのだけど、若い頃はそれを直視できず、人や時代などいろいろなもののせいにして、ただただ『今に見てろよ』と“正しくない闘志”だけでやっていた時期がありました」
そんな時期が続いた20代前半。だが24、25歳のとき、何人かの知人から「今のままじゃダメだぞ」と厳しい指摘を受けたことをきっかけに、自身を見つめ直したという。
「自分は何がしたくて、どうなりたいのか、そのためには何をすべきなのか……ということを、家で1週間ぐらいずっと自問自答して。そこで出た答えが『やっぱりこの仕事をしたい』。でも闇雲にやっても空回りなので、失敗してもいいから、不平不満を言わずに全部糧にする心意気で、一歩一歩、着実に。そして場を与えてもらうためには、人に期待されないといけない。じゃあ人に期待してもらうには、どういう人間でいて、どういうコミュニケーションを心がけるべきなのか。場を与えられたからには、結果を出して、また呼んでもらえるように……そんなことをいろいろと考えました」
