フジテレビ系ドラマ『東京P.D. 警視庁広報2係』(毎週火曜21:00~ ※全話放送終了後、FODでseason2独占配信)が、13日にスタート。警察官によるストーカー殺人事件を、組織が隠蔽しようとする衝撃的な展開で幕を開けた。
今作は、警視庁の広報と捜査現場の刑事の意地とメンツ、対立と葛藤を描くオリジナルストーリーの社会派警察ドラマ。
かつて『踊る大捜査線』が、激しいカーチェイスや大規模な銃撃戦といったイメージの強かった“刑事ドラマ”の定番を脱却し、警察組織の内部対立や官僚主義を描いたことでリアルな“警察ドラマ”というジャンルを確立した。本作はそこからさらに踏み込み、「広報」という切り口から事件解決に向けて奔走する姿を描いている。
警視庁担当の記者経験があるフジテレビ・安永英樹氏(元TBS)が原案者となることで、とことんリアリティにこだわっているという今作。記者クラブの面々との飲みの席で描かれた、捜査情報のリークや会計の割り勘など、生々しいやり取りがそれを裏付けている。
この“リアル”を最も感じたのが、主人公・今泉麟太郎(福士蒼汰)が広報に異動して最初に向き合う事件。墨田西署の警察官がストーカー殺人を起こすという衝撃的な内容だが、これは2007年に発生した「立川警察官ストーカー殺人事件」を彷彿させる。
この事件は、「警視庁立川署の現職巡査長が警察官として貸与されている拳銃を使い、ストーカー行為を繰り返していた知人女性を射殺。その後に拳銃自殺した」(日本経済新聞電子版、2012年12月22日付)というもの。警察の信頼を大きく揺るがせ、当時の警視総監が訓告処分を受け、立川署長が辞職する事態となった。
ドラマでは、「警察官のストーカ殺人」という前代未聞の不祥事を表に出したくない組織の意向により、ホームレスの男がストーカー殺人犯に仕立て上げられてしまう。そして次回の第2話では、今泉が事件の捜査状況を調べ始めるも、墨田西署で職務怠慢が横行しているため報告書が極端に少なく、調べようがないと落胆することになる。
現実の立川署では、報告の遅れや内規違反など杜撰(ずさん)な体制が発覚しており、そうした点もリンクしている。制作陣は、事件の題材にもリアリティを追求しているように感じさせられる。
今クールのドラマでは、川で発見された遺体を引き渡した相手が別の家族だったという実際の事件に着想を得た『夫に間違いありません』(カンテレ・フジテレビ系)も放送。フィクションとノンフィクションを行き来するストーリーは、リアル感によって緊張感が一気に増すが、今後ドラマとしてどんな展開が待ち受けているのか、注目していきたい。








