「フェルトの内臓完成しました
いいですか?もう二度と言う事ないセリフなのでもう一度言いますね
フェルトの \ 内臓 / 完成しました」(@seastars0より引用)
Threadsでこんなインパクト抜群の投稿を見かけて、思わず二度見してしまいました。かわいいフェルト作品かと思いきや、そのテーマはまさかの「人体の内臓」。しかもただの“なんちゃって”内臓ではなく、医療知識を活用して細部までリアルに作り込まれた本格派なんです。
この投稿にThreadsでは2.6万いいねが集まり、「理科教員です。人体模型ではこわがる子がいるので、これは欲しい…!!!」「内臓をかわいいと思ったのは初めてです」「虫垂までちゃんとついてるのに感動しました」「気管支の角度好き笑」「小腸がちゃんとおりたまれてるのがすごい」と多くのコメントが寄せられています。
投稿者のフェルト作家・SEA STARSさんに、こだわりポイントを聞いてみました。
制作期間はおよそ2週間
まず気になる制作期間からお聞きしたところ、オーダーメイド作品で完成までにかかった時間は「およそ2週間」とのこと。デザインを考えながら形を決め、それぞれの臓器を作り、さらにエプロンに着け外しできるよう調整していく――そうした工程を経て、じっくり2週間かけて仕上げられたそうです。
ぱっと見はポップでかわいいのに、中身はしっかり本格派。そのギャップがたまりません。
気管支の「角度」まで再現
さらに驚かされたのが、気管支の角度へのこだわりです。右の気管支はおよそ25度、左の気管支はおよそ45度と、実際の人体では角度が異なるといわれていますが、看護師でもあるSEA STARSさんはその違いをフェルト作品でもきちんと再現しています。
また、臓器どうしの重なり方や位置関係もできるだけ忠実に表現。内臓が互いに重なり合う部分は、実際の人体に近いかたちで配置されており、とくに膵臓は胃の裏側に隠れて、前からはほとんど見えないように作られています。これはまさに、私たちの体の中と同じ構造です。
パッと見ただけでは気づきにくい部分ですが、「本当はどこに何があるのか」を意識しながら作られているため、ただの“かわいい模型”ではなく、「見て・触って・学べる教材」にもなっているんですね。
小腸は約6.5m、つまり実際の人間の小腸と同じ長さで制作されています。フェルトで6.5メートルというスケール感はなかなか想像がつきませんが、この小腸は取り外して伸ばすことができ、実際の長さを体感できるようになっています。
教科書には「小腸は約6~7m」と書いてあっても、数字だけではピンとこないことが多いですが、フェルト小腸を実際にずーっと伸ばしてみることで、「こんなに長いの!?」という驚きとともに、印象深く記憶に残すことができそうです。
小腸の両端には、さらなる仕掛けも。両端に小さなマグネットが仕込まれており、十二指腸と回腸の位置に「ピタッ」とくっつくよう設計されているのです。単に長いひも状のものを作るのではなく、「どこから始まって、どこにつながっているのか」という流れまで表現されているのです。
正しい場所に正しい臓器が“接続”できるフェルト小腸は、それだけで一種のパズルのようでもあり、遊びながら体の構造を覚えられる教材としての完成度がぐっと高まっています。
また、内臓はあえてエプロンに縫い付けていないため、各臓器にはマグネットが仕込まれており、エプロンから自由に着け外しできるようになっています。これにより、心臓を外してじっくり眺めたり、肺を手に持って形を確かめたり、小腸を伸ばしてその長さに驚いたりと、実際に“自分の手を動かしながら”人体を理解していくことができるのだとか。
少しドキッとする「内臓」という題材を、やわらかなフェルトとポップな色合いで包み込み、触って遊びながら自然と体の構造を学べるようにする――そんな思いが、着脱式という仕様にも込められているんですね。
最後にSEA STARSさんは「全体を通してフェルトの内臓を実際に取り外して触って見てもらうことで親しみをもちながら学んでもらえるよう思いを込めて作りました」と話していました。
見た目はかわいらしいフェルト作品。でもその実態は、本格的な“体の教科書”でもあるフェルト内臓エプロン。もしもこんなエプロンで人体の構造について学べたら、自分の体の中が、ぐっと身近に感じられるはずです。
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