
日本野球機構(NPB)は、12月9日に2025年度の現役ドラフトを開催する。同制度は各球団2人以上の対象選手を選出し、他球団から必ず1人以上指名する。移籍の活性化により、出場機会に恵まれていない選手の新天地での飛躍が期待される。ここでは、今年の現役ドラフトで特に注目したい福岡ソフトバンクホークスの選手を紹介する。
佐藤直樹
・投打:右投右打
・身長/体重:178cm/85kg
・生年月日:1998年9月3日
・経歴:報徳学園高 - JR西日本
・ドラフト:2019年ドラフト1位(ソフトバンク)
打撃で苦しむシーズンが続いていた中で、今季は104試合に出場した佐藤直樹。現役ドラフトの対象となれば、面白い存在となりそうだ。
報徳学園高、JR西日本を経て、2019年ドラフト1位指名で福岡ソフトバンクホークスに入団。プロ2年目の2021年に一軍デビュー。
翌2022年には、代走や守備固めを中心に48試合に出場。その一方、同年は打率.129と打撃で苦しんだ。
2023年オフには育成契約に降格。昨季は二軍で結果を残し、6月に支配下復帰となったが、一軍では44試合の出場で打率.191に終わった。
今季は開幕こそファームで迎えたが、故障者が続出したチーム事情もあり、4月上旬から一軍に定着。
最終的に自己最多の104試合出場で打率.239、5本塁打、18打点、10盗塁を記録した。
だが、故障者が復帰したシーズン後半はスタメンの機会が減少。現役ドラフトの対象となれば、多くの球団が獲得に興味を示すだろう。
川村友斗
[caption id="attachment_241122" align="aligncenter" width="530"] 福岡ソフトバンクホークスの川村友斗(写真:産経新聞社)[/caption]
・投打:右投左打
・身長/体重:181cm/88kg
・生年月日:1999年8月13日
・経歴:北海高 - 仙台大
・ドラフト:2021年育成選手ドラフト2位(ソフトバンク)
昨季は飛躍のシーズンを過ごしたが、今季は故障もあって大きく出番を減らした川村友斗。一気に厳しい立場へ置かれることになった。
仙台大から2021年育成選手ドラフト2位で福岡ソフトバンクホークスに入団。プロ2年目の2023年には二軍で68試合に出場し、打率.260、6本塁打、20打点、6盗塁とアピール。
翌2024年のレギュラーシーズン開幕前に、念願の支配下登録を勝ち取った。
同年は一軍で88試合に出場し、打率.268、1本塁打、14打点を記録するなど、ブレイクの足掛かりを掴んだ。
しかし、レギュラー奪取が期待された今季は、右手有鉤骨鉤骨折により長期離脱。
夏場に実戦復帰を果たしたが、一軍ではわずか15試合の出場にとどまり、打率.111と低迷した。
チームでは柳町達のブレイクもあり、外野手争いが激化している。現役ドラフトによる移籍の可能性も、考えられる立ち位置となっている。
井上朋也
[caption id="attachment_239898" align="aligncenter" width="530"] 福岡ソフトバンクホークスの井上朋也(写真:産経新聞社)[/caption]
・投打:右投右打
・身長/体重:182cm/89kg
・生年月日:2003年1月28日
・経歴:花咲徳栄高
・ドラフト:2020年ドラフト1位(ソフトバンク)
一軍では思うような結果を残せないシーズンが続いている井上朋也。浮上のきっかけを掴みたいところだ。
花咲徳栄高では1年時からレギュラーを担い、高校通算50本塁打をマーク。世代屈指の評価を得て、2020年ドラフト1位で福岡ソフトバンクホークスに入団した。
高卒3年目の2023年に一軍デビューし、15試合の出場ながら打率.263、1本塁打、3打点を記録。
しかし、翌2024年は5試合の一軍出場にとどまると、高卒5年目の今季も8試合の出場で打率.125(24打数3安打)と苦しんだ。
二軍では96試合出場、打率.276、6本塁打、62打点と優秀な成績を残した一方、一軍では足踏みが続いている。
ソフトバンクは、今秋のドラフト会議で強打の三塁手・髙橋隆慶(JR東日本)を獲得。ドラフト1位入団ながらも、徐々に厳しい立場となりつつあるだけに、現役ドラフトによる移籍の可能性も否めない。
津森宥紀
・投打:右投右打
・身長/体重:176cm/87kg
・生年月日:1998年1月21日
・経歴:和歌山東高 - 東北福祉大
・ドラフト:2019年ドラフト3位(ソフトバンク)
昨季まで4年連続で40試合登板をクリアしていたが、今季は登板機会を大きく減らした津森宥紀。選手層の厚いチームに在籍しているだけに、現役ドラフトの対象になる可能性も否定できない。
東北福祉大から2019年ドラフト3位で福岡ソフトバンクホークスに入団すると、プロ2年目の2021年にリリーフとして一軍へ定着。
2023年には自己最多の56試合に登板し、4勝4敗22ホールド、防御率3.51をマーク。
昨季も48試合登板、5勝2敗17ホールド、防御率2.13の好成績を残すなど、ブルペンに不可欠な存在となった。
ところが、プロ6年目の今季は打ち込まれる登板が目立ち、一軍と二軍を行き来する状況が続いた津森。
最終的に22試合の一軍登板にとどまり、1勝1敗3ホールド、防御率3.38の数字となった。
再びフル回転の活躍が期待されているが、心機一転、新たな環境に身を置くことも選択肢の1つになっている。
尾形崇斗
・投打:右投左打
・身長/体重:182cm/88kg
・生年月日:1999年5月15日
・経歴:学法石川高
・ドラフト:2017年育成選手ドラフト1位(ソフトバンク)
今季はキャリアハイとなる38試合に登板したが、ブルペンでの序列を上げることができなかった尾形崇斗。高卒8年目を迎えており、現役ドラフトの対象となる可能性もありそうだ。
学法石川高から2017年育成選手ドラフト1位で福岡ソフトバンクホークスに入団した尾形。高卒3年目の2020年に支配下登録を勝ち取り、同年に一軍デビューを果たした。
その後は一軍登板が限られていたが、昨季は12試合登板、2勝3ホールド、防御率2.31と飛躍の兆しを示した。
高卒8年目の今季は開幕一軍入りし、自己最多の38試合に登板。だが、1勝1敗5ホールド、防御率4.67といまひとつの内容に終わった。
ソフトバンクは、今秋のドラフト会議で大学生投手を3人指名。選手層の厚いチームに所属するゆえ、尾形でも現役ドラフトの候補になり得る状況だ。
150キロ超のストレートを武器に高い奪三振率を誇るだけに、現役ドラフトの対象となれば、他球団も注目の存在となるだろう。
石塚綜一郎
[caption id="attachment_241123" align="aligncenter" width="530"] 福岡ソフトバンクホークスの石塚綜一郎(写真:産経新聞社)[/caption]
・投打:右投右打
・身長/体重:181cm/91kg
・生年月日:2001年6月7日
・経歴:黒沢尻工
・ドラフト:2019年育成選手ドラフト1位(ソフトバンク)
今季は二軍で圧倒的な成績を残すも、一軍の壁に苦しんだ石塚綜一郎。選手層が厚いチームに所属するだけに、現役ドラフトの対象なる可能性も否定できない立場だ。
黒沢尻工では、高校通算39本塁打を記録。強肩強打の捕手として注目を集め、2019年育成選手ドラフト1位で福岡ソフトバンクホークスに入団した。
プロ入り後は三軍戦を中心に実戦経験を積むと、高卒5年目の2024年は二軍で結果を残し、7月に支配下登録。
同年はそのまま一軍デビューも果たし、プロ初本塁打を記録するなど存在感を示した。
今季は飛躍が期待されたが、昇降格を繰り返すシーズンとなり、一軍では24試合の出場で打率.236と目立つ成績を残せなかった。
一方、二軍では54試合出場、打率.352、4本塁打、31打点と傑出した成績をマーク。
捕手登録ながら、現在は一塁や外野での出場がメインになっている石塚。競争相手が多いポジションとなるだけに、現役ドラフトの注目候補といえそうだ。
【了】