現在放送中の大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)で徳川家斉役を演じている俳優の城桧吏にインタビュー。家斉としての役作りや大河ドラマに対する思いなどを聞いた。

  • 城桧吏

    城桧吏

江戸時代中期の吉原を舞台に、東洲斎写楽、喜多川歌麿らを世に送り出し、江戸のメディア王にまで成り上がった“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く本作。

城が演じている徳川家斉は、一橋治済(生田斗真)の嫡男として生まれ、豊千代から家斉へ。15歳で第十一代将軍に就任。およそ50年にわたる長期政権を築き、歴代将軍の中で最長の在位年数を持つ。大河ドラマに家斉が登場するのは本作が初めて。

――徳川家斉役に決まったときの気持ちを教えてください。

家斉は歴代将軍の中で在位年数が一番長く、子供の人数も一番多いという人物で、決まったときすごくびっくりしました。名のある将軍ですが、大河ドラマに家斉が登場するのは初めてということで、大きいものを背負っているというのもありますし、うれしいという気持ちもあります。

――家斉を演じる際にどんなことを意識されていますか?

演出の方からは「適当でいい」と言われていて。ドラマの設定では、政治にあまり興味がない将軍なので、人の話を聞かなくていいし、将軍が誰よりも偉いので、自由にしていていいよと。逆に自由というのはどうすればいいんだろうと、難しさもあります。

――ご自身の中で自由をどう解釈して表現されているのでしょうか。

自由とはいえ演出の方と相談しながら演じているのですが、面倒くさそうに、なあなあに話を聞いている感じで、見ている方に本当に政治に興味がないんだろうなと思ってもらえるように、興味なさそうな雰囲気を出しています。

――最初に将軍姿のご自身をご覧になったときの感想もお聞かせください。

将軍役を演じるのは今回初めてで、思わず笑ってしまいました(笑)。見たことがない自分だったので。でも、豪華な着物を来て皆さんの前に座るというのは、すごく緊張感があります。

――第32回から出演されていますが、反響はいかがですか?

「意外と似合う」「かわいい」と言ってもらえて、けっこう友人も見てくれているのでうれしいです。

――大河ドラマへの出演は2018年放送の『西郷どん』以来、7年ぶり2回目。『西郷どん』では、主人公・西郷隆盛の息子・菊次郎の少年期を演じられましたが、当時のことは覚えていますか?

薩摩弁が難しくて、たくさん練習したなというのを覚えています。

――大河ドラマに対する思いもお聞かせください。

緊張感のある現場です。大河ドラマは昔からずっと放送されている歴史のある番組ですし、そこに参加できることがうれしいですし、緊張もしますし、不思議な感じもあって、ほかの現場とは違う雰囲気を感じます。

――『べらぼう』出演はご自身にとってどんな経験になっていますか?

大河ドラマのような時代劇は演技の振り幅が大きいので、1つの演技の種類として勉強になっています。現代劇とは話し方も違いますし、作品の雰囲気をつかんで、その中にうまく入れるようにというのを意識していて、時代劇は大胆に演じることができて楽しいなと感じますし、今まで見たことがない新しい自分が見られるというのも楽しいです。