12月にデビュー5周年を迎える伊達さゆりの2nd写真集『シルエット』(KADOKAWA)が完成した。香港・マカオで撮影した本作には、笑顔で街を堪能する姿や、夜の石畳を凛と歩く姿など、さまざまな伊達の“シルエット”が収められている。
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伊達さゆり 撮影:藤原宏 ヘア&メイク:島守沙也花 スタイリスト:ミク 衣装協力:カーディガン¥6600 / オルドット、ワンピース¥12100 / ダーリッチ(YSM)その他スタイリスト私物 取材・文:小林千絵
香港は「画像検索していた」「いつかこの目で」
──本作の撮影地は香港とマカオ。伊達さんの希望で決まったそうですが、行きたかったのはどうしてなのでしょうか?
社会の教科書などで(香港の)モンスターマンションを見て、ビビビっときたんです。調べていくうちに、香港はモンスターマンション以外にも雰囲気のある建物ばかりだということを知り、いつか行ってみたいなと思うようになりました。普段から、香港の街並みを画像検索して見ていたんですよ。「いつかこの目で見てみたい」と思っていました。
──そんな念願の香港、実際に行ってみていかがでしたか?
いや~、もう圧倒されました。ずっと小声で「すごいな」ってつぶいていたみたいで、マネージャーさんに「無意識にずっと何か言ってるじゃん」と言われました(笑)。それくらい、歩いているところ全部がステキで。建物はもちろん、住んでいる方たちの生命力みたいなもを感じて……。それがすごくロマンチックでもあったし、また絶対に行きたいと思いました。マカオは、香港とまた全然違って、ヨーロッパ風の建物が多くて。私が着させてもらったカラフルなお衣装が映える街並みで、こちらもすごく大好きな街になりました。
──そんな香港とマカオでの撮影はいかがでしたか?
それこそ撮影だということを忘れるくらい楽しんでいる姿を撮っていただいたので、逆に少し心配になるくらいでした(笑)。好きな街で、好きなお洋服を着られてこんなに幸せなことはないですね。
──シチュエーションや景色で特に気に入っているものはありますか?
赤い服を着ている食事シーンですね。窓の外が見えるんですが、少し雨が降っていました。マカオの街並みが、しっとりとちょっと黒っぽくなっていく感じも雰囲気があってステキでした。外の景色に見入りすぎて、「それだと後ろ姿しか撮れないから、前向いてほしいです」ってスタッフさんから言われたくらい(笑)。
「私っぽくないかな」と思う瞬間も
──今回の撮影で、伊達さんが「これだけは忘れないようにしよう」とか、逆に「これだけはやらないようにしよう」と思っていたことはありますか?
(表情などを)キメすぎないようにしようということかな。撮影でこんなステキなロケーションに行くと、どうしてもキリッとした姿を見せたほうがいいかなと思ってしまうんです。例えば、私は普段からゲラゲラと大きく笑うタイプなので、さすがにそういう表情は合わないのかなって。でも今回は、“飾らない自然体な姿でいる日常を切り取りました”みたいなものにしたかったので、恥ずかしげもなくめちゃめちゃ笑っている表情が多いです。
──そのほかにもさまざまな表情が収められた本作ですが、改めてご自身でご覧になってどんな感想を抱きましたか?
1st写真集を出してからの3年間ですごく表情が豊かになったなと思いました。自分では「私っぽくないかな」と思うような瞬間もあるんですけど、それも全部スタッフの皆さんが受け止めてくれて。先行カットが出るたびに、応援してくださる皆さんも「見たことがない表情だけど、どこか伊達ちゃんらしさが残っていてステキです」とコメントしてくださったり。すごくうれしいなと思いました。
写真集タイトル「シルエット」に込めた思い
──そんな写真集のタイトルは「シルエット」。このタイトルに込めた思いを教えてください。
シルエットというワードには、「影」や「人の姿」「輪郭」という意味がありますよね。今回の写真集は自分の好きを詰め込んだ撮影ですごくワクワクしましたけど、同時に応援してくださる方のこともずっと考えていて……。スタッフの皆さんと「応援してくださる方が喜んでくれるものは何だろう」と考えながら撮影しました。だから“あなたのことを思って、みんなでつくりました”という意味で「シルエット」というタイトルにしました。
──ステキですね。
もうひとつ意味があって、1st写真集はこれまでの物語をギュッと詰め込んだものだったので、「あしあと」というタイトルでした。それと繋がっていたらいいなと思ったんです。その着想から、自分の道を歩いていく中で、うまくいかないときや落ち込んだときに下を見たらシルエットが足元にあって、顔を上げたら応援してくれる皆さんがそこにいてくれる――そんなストーリーを考えて、このタイトルにしました。
──伊達さんにとって、ファンの方はどのような存在ですか?
自分が今こうやって活動できているのは皆さんのおかげです。何者でもない私がオーディションに合格し(※2020年、『ラブライブ!スーパースター!!』一般公募オーディションに合格。2021年に同作品の澁谷かのん役として声優デビュー)、出演作品などをきっかけに知っていただき、応援してくれる。その状況のありがたみは絶対に忘れてはいけないですし、だからこそ、自分が発信していくもの・つくるものは皆さんに喜んでもらいたい。そういうものを届けて、恩返ししていきたいと思っています。自分の人生を彩ってくれる存在……「彩ってくれる」という言葉で収めていいのかもわからないくらい、笑顔をくれる大切な存在です。
■プロフィール
伊達さゆり(だてさゆり) 9月30日生まれ、宮城県仙台市出身。2020年、『ラブライブ!スーパースター!!』一般公募オーディションに合格。2021年に同作品の澁谷かのん役として声優デビュー。同作品のスクールアイドルグループ・Liella!のメンバーとしても活動。また、ドラマ・映画・舞台 / 情報番組への出演、ナレーション業など幅広く活動している。2025年11月6日に2nd写真集『シルエット』を発売。2026年にはアーティスト活動をスタートし、3月25日にミニアルバムをリリース予定。【X】@SayuriDate 【Instagram】@sayuridate_official








