ディーエムソリューションズが運営する「Collect.」は10月24日、歯のケアに関するアンケート調査の結果を発表した。調査は2025年10月、20代~50代の男性300人を対象にインターネットで行われた。
約6割が歯のケアを「特にしていない」と回答
「歯のケアで行っていることはありますか?」と質問したところ、「特にしていない」と回答した人が約6割を占め、日常的な歯のケアを積極的に行っていない現状が明らかになった。
対策をしている層では「歯医者での定期健診(34%)」と専門家による予防・治療を重視する傾向が見られる一方、「ホワイトニング(4%)」や「歯科矯正(2%)」といった美容目的のケアは少数にとどまった。
20代は「特にしていない」が7割と突出
20代(回答数41人)では「特にしていない」が70%と最多で、定期健診は26%、ホワイトニング2%、矯正2%だった。ケア未実施が突出しており、費用負担や通院の手間、必要性の実感の弱さが影響していると考えられる。一方で、動き始める場合は定期健診が入口になりやすい構図となっている。
30代(回答数82人)では、定期健診が32%、ホワイトニング9%、矯正5%と、審美・予防の両面で実施率が上がり、「特にしていない」は54%まで低下した。キャリア形成期で対外的な印象を意識しやすく、時間と費用を投じやすい層となっている。セルフケアに加えて、計画的な歯科受診へ移行が進んでいる。
40代(回答数104人)では、「特にしていない」が64%、定期健診は30%、ホワイトニング3%、矯正2%だった。未実施は依然多い一方、加齢に伴う口腔リスクへの自覚から定期健診の比率は一定水準で維持されている。健康維持の観点から、健診の習慣化と日常のケア強化が今後の課題となる。
50代以上は「歯医者での定期健診」が61%と、他の世代を圧倒して最多となった。歯の健康維持に対する意識が向上することで、専門家による定期的なチェックや予防ケアの重要性を強く認識していることがうかがえる。
既婚・独身で異なる歯のケア意識
既婚(回答数119人)では、「特にしていない(54%)」と、日頃から特別なケアをしていない層が多いことがわかった。具体的なケアとしては「歯医者での定期健診(37%)」が最多と、専門家による予防的なケアを重視する傾向が見られ、プロによる検診に費用を割く傾向にあることが示唆される。
独身(回答数181人)では「特にしていない(61%)」と、既婚者よりもさらに高い割合で過半数を占めた。具体的なケアは「歯医者での定期健診(32%)」が最多だったが、既婚者(37%)より低い水準にとどまった。多くの独身者は歯のケアに積極的ではなく、行動に移せていない層が多いことがうかがえる。
年収300万円未満は「特にしていない」が最多
年収が上がるほど、何らかの歯のケアを実施する人の割合が一貫して増加している。未実施は~300万円未満で75%だが、700~800万円で44%、800万円以上で43%まで低下する。対照的に定期健診は20%(~300万円未満)→46%(700~800万円)→50%(800万円以上)と上昇し、予防行動が広がっている。
審美面でも、ホワイトニングは600~700万円帯で14%と最も高く、可処分所得の増加に伴い、予防(健診)+審美(ホワイトニング・矯正)への投資が拡大している傾向が確認できる。全体として、高所得層ほど「未実施」が減り、オーラルケアが標準行動になりつつある。



