公開初日を迎えた特撮アクション映画『牙狼<GARO> TAIGA』の舞台挨拶が2025年10月17日、新宿バルト9で行われ、『牙狼<GARO>』の生みの親である雨宮慶太監督(原作・脚本も兼任)と主演の北田祥一郎をはじめとするメインキャスト、そして主題歌を歌う影山ヒロノブがステージに登壇。テレビシリーズの放送開始から20年という記念すべき年に上映される本作にかけた、それぞれの情熱について語り合った。

  • 左から、影山ヒロノブ、瀬戸利樹、北田祥一郎、黄金騎士ガロ、神嶋里花、雨宮慶太監督

    左から、影山ヒロノブ、瀬戸利樹、北田祥一郎、黄金騎士ガロ、神嶋里花、雨宮慶太監督

  • 『牙狼<GARO> TAIGA』メインビジュアル

    『牙狼<GARO> TAIGA』メインビジュアル

本作は『牙狼<GARO>』20周年記念作品と銘打たれ、テレビシリーズ第1作の主人公・冴島鋼牙(演:小西遼生)の父、そして冴島雷牙(演:中山麻聖)の祖父として、歴代『牙狼<GARO>』シリーズで幾度も熱戦を繰り広げてきた冴島大河(演:渡辺裕之)の「若き日の戦い」が初めて描かれる作品となった。原作・脚本・監督を務めるのは、映画『牙狼<GARO>―月光ノ旅人-』(2019年)以来6年ぶりの登板となる「牙狼<GARO>の生みの親」雨宮慶太監督である。

人間の邪心にとりつく魔獣「ホラー」を殲滅する使命を帯びた「魔戒騎士」、それが冴島大河である。冴島家に代々伝わる「黄金騎士ガロ」の鎧を受け継いだばかりの大河に、ある指令が届いた。その内容は、人間を守護する大いなる存在=聖獣の魂を宿した「羅針盤」をホラーから奪還せよとのこと。大河は聖獣の祠に仕える魔戒法師・吹奇とともに、魔獣ホラー・蛇道から羅針盤を取り戻すため、激しい戦いに身を投じていく……。

  • 役衣装でステージに現れたキャストの3人

    役衣装でステージに現れたキャストの3人

映画上映終了直後、ステージにはあの魔導輪ザルバ(影山ヒロノブ)の声がひびきわたった。「フォオオオオッ! 劇場を包み込む、すさまじい熱気を感じるぜ! 俺の名はザルバ。ようこそ劇場版『牙狼<GARO> TAIGA』へ。初日から駆けつけてくれたお前らの思いに感謝するぜ!」このサプライズ的な「生ナレーション」に客席のファンも大興奮。続いて、役衣装に身を包んだ北田祥一郎、神嶋里花、瀬戸利樹がステージに現れ、大いなる拍手と歓声に包まれた。

  • 魔戒騎士・冴島大河を演じる北田祥一郎さん

    魔戒騎士・冴島大河を演じる北田祥一郎さん

  • 魔戒法師・吹奇を演じる神嶋里花さん

    魔戒法師・吹奇を演じる神嶋里花さん

  • 魔獣ホラー・蛇道を演じる瀬戸利樹さん

    魔獣ホラー・蛇道を演じる瀬戸利樹さん

  • 北田さん

    北田さん

北田さん演じる冴島大河は、かつて渡辺裕之さんが演じた大河の「若き日の姿」。雨宮監督の描いたデザイン画から抜け出したかのような、精悍なたたずまいはまさにホラーを殲滅する魔戒騎士のイメージにピッタリである。

  • 神嶋さん

    神嶋さん

神嶋さん演じる吹奇は、聖獣の祠に仕える魔戒法師という設定。大河をサポートする重要な存在である。

  • 瀬戸さん

    瀬戸さん

瀬戸さん演じる魔獣ホラー・蛇道は、喰らった相手の記憶や能力を自分のものにして、力を蓄える恐るべき敵。聖獣を喰らい、大いなる力を手にしようと暗躍する。

  • 影山ヒロノブさん

    影山ヒロノブさん

第1作より、歴代魔戒騎士の相棒を務める魔導輪(指輪)ザルバの声を務めている影山ヒロノブさんは、JAM Projectとして本作の主題歌「TAIGA~守りし者よ風の如く~」を歌っている。

  • 雨宮慶太監督

    雨宮慶太監督

原作・脚本・監督、キャラクターデザインを手がけ、『牙狼<GARO>』の独自の世界を築き上げた創造主・雨宮慶太監督。

  • 『牙狼<GARO> TAIGA』より。冴島大河の指にはめられた魔導輪ザルバは、ホラーの気配を察知する能力を備えている

    『牙狼<GARO> TAIGA』より。冴島大河の指にはめられた魔導輪ザルバは、ホラーの気配を察知する能力を備えている

  • 美しい容姿に反して、残忍な心を持つ魔獣ホラー・蛇道。

    美しい容姿に反して、残忍な心を持つ魔獣ホラー・蛇道。

  • 吹奇と対面する大河。2人は力を合わせてホラーに立ち向かい、奪われた「羅針盤」の奪還に努める

    吹奇と対面する大河。2人は力を合わせてホラーに立ち向かい、奪われた「羅針盤」の奪還に努める

  • ホラーと戦うとき、大河は黄金騎士ガロの鎧をまとう

    ホラーと戦うとき、大河は黄金騎士ガロの鎧をまとう

  • 北田さんと大河の共通点は?

    北田さんと大河の共通点は?

映画がついに公開初日を迎えたことについて、北田は「やっと今日、みなさんに映画を観ていただくことができました。いいスタートを切れたと思います」と、キャスト・スタッフ全員が苦労して作り上げた作品に大きな反響があったことを喜び、にこやかにコメントした。

自分と大河の「似ているところ」をMC(宮島咲良)から訊かれた北田は「自分はふだん、ちょっとフワフワしているので大河とは似ていないのですが、しいて挙げれば『まっすぐ』なところです。自分の武器は『ピュア』な部分なので……ここ、笑うところですよ(笑)」と、自分の長所を自分で言う恥ずかしさをごまかしつつ、ユーモアたっぷりに返答した。これを受けて雨宮監督が「彼はゆるキャラみたいな人ですからね。あと、瀬戸くんも意外といいキャラをしている」と、北田、瀬戸の2人が劇中のクールさとは違った、ユーモラスな面を持っていることを明かした。

  • いきなりの難問に、神嶋さんはどう答える?

    いきなりの難問に、神嶋さんはどう答える?

神嶋には、劇中に出てくる聖獣の「100年に1度だけ人間になれる」という設定にちなみ、もし100年に1度しか人間になれないとしたら、何をする? というとても難しい質問が寄せられた。神嶋は「感動したり、泣いたりするのは人間しかできないこと。だから今日のこの作品みたいに、感動する映画を観ます」と、映画のPRを巧みに盛り込んだ100点の答えを出し、周囲を感心させた。

ちなみに「100年後も牙狼<GARO>シリーズは続いているか?」という疑問については、雨宮監督が「そのころになると、AI雨宮慶太が監督をしているかもしれない」と語って、100年経って肉体が消えたとしても牙狼<GARO>をクリエイトする「魂」は不滅だろうと予測した。

  • 登壇者それぞれの「得意な能力」を聞いていく瀬戸さん

    登壇者それぞれの「得意な能力」を聞いていく瀬戸さん

瀬戸への質問は、喰らった者の能力を自分のものにする蛇道にちなんで「ここにいる人の、どんな能力を身に着けたい?」だった。

ここで瀬戸は一瞬だけ考えた後、登壇者全員の「長所」を聞き出すことに。神嶋からは「人の顔を覚える力」、北田からは「高身長です。ブーツをはいているので、今は190cmほどあります」、雨宮監督は「僕の特技は『無駄遣い』をすること」、影山は「大河と違って、サイズがコンパクトなこと」と、バラバラな長所アピールを聞いた瀬戸は最終的に「全員の能力をいただきます!」と大胆コメントをして笑いを誘った。]

ちなみに影山の「サイズがコンパクト」と北田の「高身長」を同時に手に入れると、今の自分と変わらない大きさになる、と妙なところで理屈を合わせる場面も見られた。

  • ザルバの「声の演技」について語る影山さん

    ザルバの「声の演技」について語る影山さん

20年前、魔導輪ザルバの声を初めて収録したときのことをふりかえった影山は「今となっては冷静に聴くことができますが、最初はテレビ画面からザルバの声が流れてくるのは怖かった」と、始まったばかりのころのザルバの声に、とまどいがあったことを明かした。雨宮監督は「最初のころはエフェクトを強めにかけていましたけど、最近は影山さんの声に合わせて、声の加工はわりと薄い方です」と、だんだんこなれてきた影山の「声」をザルバに活かそうとするようになっていったと話した。

  • 雨宮監督

    雨宮監督

『牙狼<GARO>』が今年で誕生20周年を迎え、最新作の映画が作られたことについての感想を訊かれた雨宮監督は「気がつくと20年経った、という思いです」と、なるべく過去をふりかえらない主義だと前置きした上で「6年前の『牙狼<GARO> 月光ノ旅人』でほぼ燃え尽きたところがありますが、今回新しく映画をつくるにあたり、僕の作る牙狼<GARO>とはどういうものなのかを模索しながら、その答えを見いだせたような作品になりました」と、自信を持って送り出せる映画に仕上がっていることを明かした。

  • 神嶋さん、瀬戸さん、北田さんの「20年後」は?

続いて、牙狼<GARO>20周年にちなんで「20年後、自分たちは何をやっているか」という質問がキャスト陣に寄せられた。神嶋からは「最近、運転免許を取ったんですけど、まだ実際の道路を走ったことがないんです。将来、自動運転で乗っているだけで進む自動車に乗りたい」と、未来技術の発展に期待するかのようなコメントが飛び出した。

瀬戸は「健康でいたい」と、年齢を経ても現在と同じように元気で活躍をしたいという意欲を示した。北田は「いま役者の仕事がとても楽しいので、これからもあきらめずに、20年後も俳優業をやっていたらいいなと思います」と、現在の延長線上にあるはずの未来をつかむべく頑張ろうとする意気込みを示した。

  • 北田さんからのメッセージ

    北田さんからのメッセージ

最後にマイクを手にした北田は「映画が公開され、みなさんに『牙狼<GARO>』20年の思いをお伝えすることができて、幸せに思います。僕たちがバトンを次の方(シリーズ)に渡すことができるよう、映画をもっと多くの人々に観ていただき、楽しんでもらいたいです。ぜひみなさんもSNSなどで『牙狼<GARO> TAIGA』の面白さを広めてくださるとありがたいです!」と語り、自身の主演作にして、『牙狼<GARO>』世界のエッセンスが濃密につまっている本作を引き続き応援してほしいと、客席の牙狼<GARO>ファンに熱いメッセージを贈った。

  • 雨宮監督からのメッセージ

    雨宮監督からのメッセージ

続いて雨宮監督は「昨日までは、製作者、出演者、スタッフのものだった映画が、公開された今日からはファンのみなさんとの『共有物』になりました。優しく、あたたかく見守っていただき、この映画が大きな『花』になるよう育てていければと思います」と語り、映画を存分に楽しんだ上で、より多くの人たちに広まり、評判になってほしいと強くアピールした。

  • ステージ側から、客席の様子をスマホで撮影する雨宮監督。『牙狼<GARO>』を愛するファンの方々に感謝を示し、公開初日の記念にこの光景を記録に残しておきたいという監督の嬉しさが伝わってくるかのようだ。

    ステージ側から、客席の様子をスマホで撮影する雨宮監督。『牙狼<GARO>』を愛するファンの方々に感謝を示し、公開初日の記念にこの光景を記録に残しておきたいという監督の嬉しさが伝わってくるかのようだ。

  • 黄金騎士ガロ登場

マスコミ向けフォトセッションの際には、冴島大河が「鎧」をまとった姿=「黄金騎士ガロ」がさっそうと登場。金色に輝く、重厚かつ豪華絢爛なたたずまいと、手にした牙狼剣を構えた得意のポーズを決めてくれた。

  • 牙狼剣をふるう黄金騎士ガロの勇姿

  • ムービーカメラに向かって手を降るみなさん

    ムービーカメラに向かって手を降るみなさん

『牙狼<GARO> TAIGA』は東京・新宿バルト9をはじめ、全国劇場にてロードショー公開中。

(C)2025「TAIGA」雨宮慶太/東北新社