フジテレビの長寿ミニ番組『くいしん坊!万才』(毎週日曜17:25~ ※関東ローカル)が、26日の放送から再開。11月22日(13:30~ ※同)放送の特別番組で50年の歴史に幕を下ろすことが決まった。
キッコーマン1社提供の同番組は、フジテレビを巡る一連の事案を受けて今年1月26日から放送を休止。10月26日の再開後からは、鹿児島各地の食を巡る旅を全4回にわたり放送し、11月22日の特別番組で最終回を迎える。
26日の放送では、32年間番組のカメラマンを担当した元番組スタッフの鹿児島県霧島市の家を訪ねる。元番組スタッフが定年後に始めた米作りで収穫した新米を前に、20年以上にわたり、番組でのべ1000回以上の最多出演を誇る松岡修造が目に涙を浮かべながら、ひと口を噛みしめる。
11月2日は、老舗でありながら新たな挑戦を続けるかまぼこ店を訪問し、鹿児島の郷土料理「つけあげ」を紹介。同9日は、黒酢発祥の地である霧島市福山町の黒酢専門レストランを訪れ、長い歴史を誇る伝統の味と職人技が光る黒酢を使ったスペシャル料理を堪能。同16日は、100年以上続くホテルで、大鍋を使った独特のしゃぶしゃぶを味わう。
そして最終回となる同22日の特別番組では、番組にゆかりのある歴代くいしん坊たちの食の歩みを特集。日本全国津々浦々を巡り、数知れぬ味との出会いを重ねてきた彼らが、一番おいしかった料理や思い出の料理など、“一生忘れられない味”を紹介する。
現在のくいしん坊を務める松岡修造は、25年にわたる自身のくいしん坊人生のターニングポイントとなった料理を再訪。さらに、番組が誇る50年間のアーカイブ映像もふんだんに盛り込み、半世紀にわたり日本の食を独自の取材で見つめ続けてきた、この番組ならではの「幻の料理」も惜しみなく公開する。
『くいしん坊!万才』は、「いい味、いい旅、いい出会い」をテーマに全国各地の郷土料理、名物料理、特産物などの食べ物を訪ね、その土地の歴史や文化、人々の暮らしにふれあい、「食べることの喜び」「人々との出会いの楽しさ」を求める番組。初代レポーターの渡辺文雄にはじまり、竜崎勝、友竹正則、宍戸錠、川津祐介、梅宮辰夫、村野武範、辰巳琢郎、山下真司、宍戸開、現在の第11代目となる松岡修造へと受け継がれてきた。
レギュラー放送が終了する11月16日までで、放送回数は計6,599回(1975年6月30日~2025年11月16日放送分のレギュラー放送のみ)に達する。
【編集部MEMO】
『くいしん坊!万才』制作チームは、放送休止期間中に開催された「第41回ATP賞テレビグランプリ」で、「現在のグルメ番組の礎となった50年の功績」が評価されて特別賞を受賞。松岡修造は受賞式で、「僕にとってこの『くいしん坊!万才』というのは、たくさんの学びというものがありました。いい旅、いい味、いい出会い。全国を2周して感じたことは、日本の食には、人のぬくもりというものがあるんです。僕は人間味というものを頂いてきた。だから、どこの何が美味しいというよりも、その裏にある人というものが好きでした。僕は人が大好きになった。そして心の底から言います。この番組、大好きです!!」と、愛を宣言していた。
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