三井住友トラストクラブが発行するダイナースクラブカード最高峰のクレジットカード「ダイナースクラブ ロイヤルプレミアムカード」。招待制で招待基準や年会費等は非公開、しかも999名限定という他に類を見ない超プレミアカードだ。そんな「ダイナースクラブ ロイヤルプレミアムカード」の会員向けイベント「饗宴: 綱町三井倶楽部で過ごす特別な一夜」が9月に綱町三井倶楽部本館(東京都港区)で開催された。夢のような一夜の様子をお届けしよう。
「ダイナースクラブ ロイヤルプレミアムカード」とは?
ダイナースクラブは、"ダイナース=食事をする人"というその名の通り、充実したダイニングサービスが長年富裕層からの支持を集めている。もとは米国ニューヨークでツケで食事ができるクラブとして1950年に始まり、そのクラブの会員証が世界初のクレジットカードとなったのだそう。日本では1960年12月に創業、今年65周年を迎える。会員の中にはカード発行開始の1961年から今までずっと保有し続けている人もいるのだとか。
カードには「ダイナースクラブカード」(年会費2万4,200円)と「ダイナースクラブ プレミアムカード」(同14万3,000円)があり、今回紹介する「ダイナースクラブ ロイヤルプレミアムカード」は、「ダイナースクラブプレミアムカード」会員の中から「カードのご利用金額だけではなく、お客様と当社との関係性などを踏まえ、入会していただきたい方をお招きしている」(同社)とのこと。2021年夏に発行開始後もなんと2024年7月まで存在することさえ明らかにされていなかった秘密のカードだったのだ。
「ダイナースクラブ ロイヤルプレミアムカード」の大きな特徴として専任コンシェルジュの存在がある。会員一人ひとりに寄り添ったおもてなしを行い、会員の「思いのまま」を叶えるサービスを提供するという。この日はそんなコンシェルジュの代表も会員への挨拶に駆けつけていた。
舞台は三井グループの迎賓館・綱町三井倶楽部本館
イベントの会場となった綱町三井倶楽部本館は、1913年(大正2年)に三井財閥によって設立された歴史的な建造物。設立当初から会員制を採用しており、現在も施設の利用には会員資格が必要だそう。
この場所に立ち入ることがすでに"ロイヤルプレミアム"な経験。豪華な内装の館内からバルコニーを抜けると、噴水のある広大な庭園が広がっている。
巨大なワインセラーを巡るツアー
別館には、三井家が受け継いできた希少なウイスキーやブランデーの並ぶバー、世界各国のヴィンテージワインが数多く保管されているワインセラーが備えられている。イベントでは特別にソムリエによる見学ツアーも催された。オークション予想価格2,000万円のマッカラン50年、1803年のコニャック、1891年のシャトー・マルゴー、1937年のロマネコンティ、東京オリンピック開催の決め手となったという逸話を持つ1947年のシャトー・ディケムなど、貴重なコレクションを前に参加者からは感嘆の息が漏れていた。
厳選ワインとともに楽しむフランス料理
いよいよ大食堂へ。厳選されたワインと季節の食材を活かしたフランス料理とのペアリングコースが提供された。
カリフラワーのムースの上に車海老、雲丹、鮑、キャビアをのせ周りにはリース状のサラダをあしらい庭園風に仕立てた前菜「海の幸とカリフラワーのムース ジャルダン風」。
牛すね肉、国産鶏、香味野菜を昔ながらの製法で二日間かけて仕上げた「コンソメスープ ラビオリ」。
魚料理は「オマール海老のポワレとシャンピニオンのフラン」。コニャックでフランベしたオマール海老にシャピニオン(マッシュルーム)のフラン、周りにきのこのソテーとバターソース、海老の殻をよく焼きつくったアメリケーヌソースが添えられている。
メインディッシュは北海道産の「黒毛和牛と牛ヒレ肉のステーキ フォンドボーリエ」。ソースはシェリー酒を煮詰めたフォンドボーと合わせバター。
デザートは「ショコラ ラムレーズン」。バニラムースとチョコレートムースの間にラム酒でマリネしたレーズンをサンド、艶のあるチョコレートソースをかけ仕上げている。バニラアイスと合わせて。
どのペアリングワインも素晴らしかったが、なんといっても会のクライマックスに提供された65年前の1960年シャトー・マルゴーにはグラスを持つ手が震えた。ダイナースクラブの日本での創業65周年を記念してのもの。ほぼ市場に出回っていないという希少なワインだ。
クレジットカード最高峰の世界を覗き見し、その峰の高さに圧倒された夜だった。



















