フジテレビは、バラエティ番組『新しいカギ』(毎週土曜20:00~)の人気コーナー「学校かくれんぼ」のオプション契約を、デンマークの大手グローバル制作会社・フリーマントル社系のStrong社と締結した。

  • 『vs School The Ultimate HIDE and SEEK』=MIPCOM会場でのブース

    『vs School The Ultimate HIDE and SEEK』=MIPCOM会場でのブース

「学校かくれんぼ」は近年、『vs School The Ultimate HIDE and SEEK』のタイトルで、欧米含めた海外マーケットでも注目。Strong社は、イギリス『Race Across The World』の制作など、大掛かりで複合的なリアリティショーを得意とするデンマーク拠点の制作会社で、今回、世界最大級の国際映像コンテンツ見本市・MIPCOM(フランス・カンヌ)で契約が締結された。今後、同社制作によるデンマーク版「学校かくれんぼ」の展開に期待が寄せられる。

「学校かくれんぼ」は、2022年11月12日に初放送以降、今夏までに30の学校で開催し、応募総数は10万件を突破する人気企画。応募の中には、アジアのみならず、欧米やアラブ首長国連邦など、幅広い国と地域からのものが含まれており、海外での番組認知も高まっている。

同番組は、今年5月に「ワールド・メディア・フェスティバル」Children & Youth部門で銀賞受賞、9月に「コンテントアジア・アワード2025」ノミネート、「ABU賞」にて特別表彰に選出と、海外でも人気コンテンツとして評価されている。

同局は今夏、清水賢治社長が「コンテンツを起点とする会社への転換」を表明。グローバル市場への販路拡大、外部パートナーとの協業等によるコンテンツディストリビューション機能の拡大・開発の促進を目指すため、大掛かりな組織改編が行われ、今回の契約締結は、新設されたコンテンツ戦略本部とスタジオ戦略本部の連携の中で実現した。

コメントは、以下の通り。

■『新しいカギ』海外セールス担当:小宮隆司氏(フジテレビ コンテンツ戦略本部 ディストリビューションセンター)

「2023年の国際マーケットでセールスを開始以降、『学校かくれんぼ』は常に前向きな評価をいただいてきました。本コンテンツの“クリエイティブでテレビ的”、万国共通“かくれんぼ”というゲーム性、そして参加者の間ににじみ湧くチームワークという要素に、海外でも多くの魅力を感じていただいています。デンマークStrong社とのコラボレーションを通じ、本コンテンツの革新的な展開に期待しております」

■Strong Production:スー・ローランド氏(CEO)

「我々は、北欧マーケットに適したオリジナルフォーマットがないか、常に目を光らせています。『学校かくれんぼ』はその素晴らしい例で、日本でのヒットはもちろんのこと、他国でのヒットを予感させる要素がそろっています。目に見える面白さと、タレントが絡んだ、ある意味“イベント”のような構成が、デンマークでのヒットを予感させ、ポテンシャルに満ちていると感じました。フジテレビの素晴らしいチームと力を合わせ、『学校かくれんぼ』がデンマークで欠かせぬコンテンツとなることを願っています」

■『新しいカギ』チーフプロデューサー:矢崎裕明氏(フジテレビ スタジオ戦略本部 制作センター)

「『学校かくれんぼ』というコンテンツが世界を渡り歩きだしたことを実感すると共に世界中の多くの人たちに熱狂してもらえることを願います」

■『新しいカギ』総合演出:田中良樹氏(フジテレビ スタジオ戦略本部 制作センター)

「“学校”と“かくれんぼ”、そのどちらも万国共通であることが、このような評価をいただけた理由のひとつだと思います。しかしそれ以上に、画面に映る無数の笑顔や青春のきらめきが、言葉や文化の壁を越え、海の向こうまで届いてくれたのではないかと思っています」

【編集部MEMO】
「ワールド・メディア・フェスティバル」Children & Youth部門で銀賞を受賞した「学校かくれんぼ」は、昨年7月27日放送回。母校での開催となった霜降り明星のせいやが、周囲になじめなかった高校時代の後悔を払拭したい思いと、「それでも大人になれば大丈夫」というメッセージを高校生たちへ伝えたいという特別な意志を持って「学校かくれんぼ」に臨んだ。

(C)フジテレビ