(左から)青山学院大の小田康一郎、東京ヤクルトスワローズの池山隆寛新監督、日本通運の冨士隼斗(写真:産経新聞社)

 「2025年プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が、10月23日に行われる。ドラフト会議はチーム編成を強固にする上で重要な役割を果たし、その戦略は来季以降の戦力に大きな影響を与えることになる。そこで今回は、東京ヤクルトスワローズが獲得を狙いたい今秋のドラフト候補を紹介したい。

小田康一郎(おだこういちろう)

[caption id="attachment_234517" align="aligncenter" width="530"] 青山学院大の小田康一郎(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:右投左打

・身長/体重:173cm/85kg

・生年月日:2003年8月15日

・経歴:中京高‐青山学院大

 

 卓越した打撃技術を誇り、高い評価を得ている小田康一郎。東京ヤクルトスワローズが獲得を狙いたい選手の1人だ。

 

 中京高時代には1年夏から三塁のレギュラーに定着し、岐阜県大会では打率.632の活躍。同夏は甲子園の土を踏み、ベスト4進出に大きく貢献した。

 

 

 2年時からは投手を兼任し、投打の中心選手としてチームを牽引した。

 

 青山学院大では1年春からスタメンの座を勝ち取り、4年春までに3度のベストナインを獲得。今夏に行われた日米大学野球では、日本代表の3番打者として打率.348(23打数8安打)、1本塁打、3打点と優秀な結果を収めた

 

 チーム方針により、リーグ戦では一塁手を主戦場としているが、高校時代は三塁をこなしていた小田。強肩も持ち合わせており、プロ入り後のコンバートも十分に可能だろう。

 

 ヤクルトは村上宗隆のメジャーリーグ移籍が控えるなど、内野手の補強が急務の状況であり、小田は補強ポイントに合致した存在と言える。

中西聖輝(なかにしまさき)

[caption id="attachment_233507" align="aligncenter" width="530"] 青山学院大の中西聖輝(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:右投右打

・身長/体重:182cm/90kg

・生年月日:2003年12月18日

・経歴:智弁和歌山高‐青山学院大

 

 高校、大学で日本一を経験するなど、トップクラスの実績を持つ中西聖輝。東京ヤクルトスワローズは長らく投手陣に課題を抱えており、獲得を狙いたい存在だろう。

 

 智弁和歌山高時代には、3年夏の甲子園で優勝投手となった中西。青山学院大に進んだが、入学前に右肘内側側副靭帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受けた影響で、1年時はリハビリに費やした。

 

 

 2年春にリーグ戦デビューを果たすと、3年時から先発の一角に定着し、全国制覇に貢献。4年春のリーグ戦では9試合(70回1/3)を投げ、6勝2敗、87奪三振、防御率1.41の好成績を収めて最優秀投手に輝いた。

 

 今夏に行われた日米大学野球では日本代表に選出され、第2戦の先発投手として6回8奪三振1失点の好投。大学球界を代表する先発投手であることを証明し、ドラフト1位候補と目されている。

 

 ヤクルトが本拠地に構える神宮球場は、大学で慣れ親しんでいる場所であり、ヤクルトにマッチした投手の1人と言える。

増居翔太(ますいしょうた)

[caption id="attachment_234515" align="aligncenter" width="530"] トヨタ自動車の増居翔太(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:左投左打

・身長/体重:172cm/70kg

・生年月日:2000年5月25日

・経歴:彦根東高‐慶応大‐トヨタ自動車

 

 社会人3年目を迎える増居翔太だが、即戦力の先発左腕として今年のドラフトでも注目の存在となっている。

 

 彦根東高時代には、2度の甲子園出場を経験。慶応大では1年春からリーグ戦に登板し、3年時から先発の一角に定着した。4年秋には10試合の登板で6勝0敗、防御率1.69の好成績をマーク。

 

 

 大学卒業時にプロ志望届を提出したが、指名漏れとなり、社会人野球の名門・トヨタ自動車に進んだ。入社1年目から頭角を現すも、指名解禁となった昨年のドラフト会議では、名前が呼ばれることはなかった。

 

 それでも、ドラフト会議後に行われた日本選手権では、2試合連続完封勝利を記録。今季も先発で結果を残し、都市対抗ではJR東日本東北戦で8回途中2失点の好投を見せた。

 

 年齢がネックとなるが、東京ヤクルトスワローズは2022年ドラフト会議で当時社会人3年目の吉村貢司郎を指名した実績がある。大学時代には神宮球場のマウンドを経験しており、ヤクルトにマッチした投手と言えるだろう。

櫻井ユウヤ(さくらいゆうや)

[caption id="attachment_234518" align="aligncenter" width="530"] 昌平高の櫻井ユウヤ(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:右投右打

・身長/体重:181cm/91kg

・生年月日:2007年6月30日

・経歴:昌平高

 

 高校通算49本塁打を誇るなど、世代屈指の強打者としてドラフト上位候補に名前が挙がる櫻井ユウヤ。東京ヤクルトスワローズにとっては、狙い目となり得るだろう。

 

 昌平高では、入学直後から三塁のレギュラーに定着。1年夏の埼玉県大会は打率.364(22打数8安打)、2本塁打、7打点と1年生らしからぬ活躍を見せた。同秋からは4番打者としてチームを牽引。

 

 

 今夏の埼玉県大会では、勝負を避けられる打席が多くありながらも、打率.500(10打数5安打)の好成績をマーク。特に決勝・叡明戦では左中間に特大の一発を放った。

 

 甲子園出場の実績こそないが、新基準の低反発バットで高校通算49本塁打を積み上げるなど、長打力は折り紙付きだ。

 

 メジャーリーグ挑戦を控える主砲・村上宗隆の後釜育成が急務となっているヤクルト。ファームでは主に西村瑠伊斗らが三塁を守っているが、思うような数字を残せていない。右の長距離砲とタイプの異なる櫻井の指名も、選択肢の1つになるだろう。

冨士隼斗(ふじはやと)

[caption id="attachment_234514" align="aligncenter" width="530"] 日本通運の冨士隼斗(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:右投右打

・身長/体重:180cm/86kg

・生年月日:2002年3月10日

・経歴:大宮東高‐平成国際大‐日本通運

 

 大学時代から速球派右腕として、ドラフト上位候補と注目されていた冨士隼斗。社会人でも着実に実績を残している。

 

 平成国際大時代には2年秋からリーグ戦に登板し、3年秋には7試合(49回)を投げて4勝1敗、66奪三振、防御率1.65の好成績をマーク。

 

 

 最速155キロの本格派右腕としてドラフト候補に浮上した。しかし、4年夏に腰痛を発症した影響もあり、指名漏れを味わった。

 

 それでも、日本通運では入社1年目から都市対抗に出場し、2回2奪三振無失点の好投で全国大会デビュー。入社2年目の今季は主に先発で起用され、都市対抗の南関東予選では7奪三振完封と圧巻の投球を披露した。

 

 都市対抗本選はチームが初戦敗退となったため、登板機会がなかったが、依然としてプロスカウトから大きな注目を集めている。

谷端将伍(たにはたしょうご)

[caption id="attachment_234516" align="aligncenter" width="530"] 日本大の谷端将伍(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:右投右打

・身長/体重:178cm/80kg

・生年月日:2004年3月17日

・経歴:星稜高‐日本大

 

 強打の内野手としてプロスカウトから注目を集めている谷端将伍。東京ヤクルトスワローズにうってつけの選手だ。

 

 星稜高時代には、1学年上の内山壮真(現:ヤクルト)とともにプレー。日本大では1年春からリーグ戦に出場し、2年秋から三塁のレギュラーを奪取した。

 

 

 3年時には2季連続で首位打者を獲得。特に3年秋は打率.417(36打数15安打)、2本塁打、12打点と傑出した数字を記録した。

 

 今春は打率1割台と苦しんだが、今夏には日米野球の大学日本代表に選出。第4戦では「6番・左翼」で先発出場し、4打数3安打3打点と勝負強さを発揮した。

 

 三塁をはじめ、二塁や外野をこなすことができる谷端。メジャーリーグ移籍を控える村上宗隆や、成績低下が顕著となっている山田哲人の後釜になり得るだけに、ヤクルトにとっては、獲得を狙いたい存在だろう。

 

 

【了】