いきなり本題に入るが、牛角のラーメンがウマい。めちゃくちゃウマい。なかにはラーメンのみを食べに寄る客もいるそうだが、それも納得のクオリティである。
……と訳知り顔で語っているが、個人的にこの事実に気づいたのはごく最近のこと(なのにこんなドヤってすみません)。しかし、だからこそまだ興奮が冷めやらず、多くの人にその魅力を広めたいと疼いている。
特に、期間限定の「牛角流秋刀魚ラーメン」(968円)はビジュアル的にもハンパじゃないぞ〜!
旨味もインパクトも抜群! 「牛角流秋刀魚ラーメン」
最近では専門店以外のラーメンもたびたび「美味しい」と話題に上がることがある。例えば回転寿司チェーンもそうだし、最近は大手牛丼チェーンもラーメンを投入して話題を呼んだ。が、ぶっちゃけ、牛角のラーメンはそのなかでも確実にトップクラス。もし、"専門店じゃない系ラーメン"というジャンルがあるとすれば、間違いなく首位を争う位置にいると思う。
そんな牛角で今、話題になっているのが、「秋の大収穫祭フェア」のいちメニューとして期間限定でラインナップしている……
秋刀魚を大胆に丸ごと1尾乗せた、「牛角流秋刀魚ラーメン」である。
「ネタやないかい!」とツッコミが飛んできそうだけど、違うから! ネタじゃないのよ、マジでウマいのよ!
ということで、実物がこちら。
ものっすごいインパクト! サンマ丸一匹の絵力、ハンパじゃないな。香りもめちゃくちゃいい。魚介の香りがプンプン漂ってくるぜ……!
さっそくスープからひと口飲んでみると……
くぅぅぅ〜……!!!! ウ〜〜〜ンマいッッッ! 秋刀魚節と鰹節が効いた魚介醤油スープは出汁が濃厚に効いていて激ウマ! ザラリとした舌触りで、旨味が口全体に広がっていく。めちゃくちゃコク深く芳醇な味わいで、炙られたサンマの炭火っぽい香ばしさもスープに奥行きを与えている。これは唯一無二。他では味わえないオリジナルのラーメンだ。
麺は中太の縮れ麺で、スープがしっかり絡んでウマい……! コシが強いタイプというより、どちらかというともちもちした食感で非常に食べやすい。系統的には佐野ラーメンや喜多方ラーメンみたいな感じだが、それよりもうちょっと柔らかいかも。ホント、スープによく合っている。
で、サンマ特有の脂が乗った濃厚な旨味と内臓のほろ苦さがスープや麺と完璧にマッチ。身は口のなかでほろほろとほどけ、麺やスープと一体感を奏でていく。そもそもサンマをラーメンとともに食べる機会なんてなかなかないけど、こんなに相性がいいのかと驚くばかり。
途中、秋刀魚魚粉をスープに溶かしてプチ味変。サンマらしい香ばしさと旨みが加わり、一層重層的な味わいへと進化する。マジで濃厚! 後半ではサンマの肝をほぐし、さらなる味変を敢行。大人好みのほろ苦さが広がり、スープがさらに立体的になっていく。は〜、美味しっ。
定番の「ごまねぎ塩ラーメン」と「旨辛チゲラーメン」もウマい!
牛角流秋刀魚ラーメンも美味しいんだけど、通年で提供している定番メニューの「ごまねぎ塩ラーメン」(レギュラー748円/ ハーフ495円)と「旨辛チゲラーメン」(858円)もウマいのよ。特にごまねぎ塩ラーメンはず〜っとレギュラーメニューとして君臨しており、「牛角のラーメンと言えばコレ」的な存在。ファンも多く、中にはごまねぎ塩ラーメンだけを食べにくるマニアックな客もいるのだとか。
ということで、こちらがごまねぎ塩ラーメンの実物。麺とスープ、そしてネギという至ってシンプルな構成である。が、スープをひと口すすってみると……
ウマ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!! たまらんッッッ……!!!! パッと見ではさっぱりした塩味のように見えるかもしれないが、実際は強烈に出汁が効いた、旨味の凝縮した超濃厚塩ラーメンなのである。ごま油の風味もよく、ガツン! とくる旨味と塩っ気で一気にハートを鷲掴みにされる。このキレとコク、焼き肉の締めにもピッタリだわ!
麺はこちらも中部との縮れ麺。というより、元々ごまねぎ塩ラーメンのための麺なので、スープとの相性は抜群。というより完璧。ネギのシャキシャキ食感と苦みもよ〜く合っている。
かなり大量の胡麻がデフォルトで付属するので、途中ですり潰して投入。白胡麻ならではの甘みと香ばしさ、そしてまろやかな風味が加わり、さらに超〜濃厚な味わいに! 旨味が大爆発している……! ああ〜、ウマ〜〜〜ッ……!!!!
こちらが「旨辛チゲラーメン」。ひき肉やキムチ、ニラなど具材も充実しており、非常に満足感のある仕上がりとなっている。この"赤さ"もいいよね。
実際に食べてみると、ピリッとした辛さと出汁の風味のバランスに優れた味わいで、意外にもコチュジャン的な甘みは控えめ。クリアな旨味が特徴的で、むしろごまねぎ塩ラーメン以上にスッキリ、さっぱりと食べられる。キムチの酸味もいい感じ! ちなみに、麺はこちらもごまねぎ塩ラーメンと同じ。これも焼き肉の締めにピッタリですな〜。
世の中、"締めのラーメン"は多いけど、"主役になる締め"はそうそうない。牛角のラーメン、もはやエンドロールじゃなくて本編だ。なんなら、まずはラーメンを味わい、まだ腹に余裕があったら焼き肉を食べる。そんな主従逆転もアリ寄りのアリだと思います!












