セツと八雲という実在した夫婦をモデルに、怪談を愛する2人の何気ない日常を描く本作。高石はトキを演じるうえで、セツが著した『思い出の記』という本の存在が大きかったという。

「『思い出の記』は、セツさんを知るうえですごく大切にしたい本。セツさんから見た八雲さんがたくさん描かれているので、八雲さんに対してどう思っているか、どう感じているか、本からセツさんを知っていきました。八雲さんはすごく自由で、自分なりの正義感を持っていて、好きと嫌いをしっかり分けている人。私は、そんな一面をセツさんがいろいろなところで守っているような空気を感じました」

そんなセツの姿には“憧れ”も抱いた、と高石。それはトキを演じるうえで、取り入れたい要素でもあった。

「セツさんの、八雲さんへの愛情の深さ、八雲さんを守ろうとする強さのようなものは本当にかっこいいな、と。トキというキャラクターにも似ているところがある。セツさんは、私の憧れのような、かっこいい女性像なので、そういうところは取り入れていけたらいいなと思います」

ヘブンを演じるトミーも、八雲が持つ“正義感”は表現したい部分だと語る。

「正義感が強いところは、できるだけ表現し、見せていきたいと思います。彼のことを調べ、準備すればするほど、尊敬しますし、責任感も感じます」

5月に島根県松江市で行われたロケ報告会では、「早く結婚したい」と夫婦のシーンへの待ち遠しい思いを語っていた高石。撮影では、夫婦生活がスタートし始めているといい、高石はこれからの撮影に「楽しみ」と声を弾ませる。

「『思い出の記』を読んだとき、セツさんと八雲さんがとにかく可愛らしいなと思いました。お互いがお互いのことを大好きで。セツさんに『世界一のママさん』と言うように、素直に相手に気持ちを伝える八雲さんと、それを受け止めるセツさん。そんな2人の関係性がすごく好きなので、ぜひ見てくださる方には、言葉が通じないことで生まれる“可愛らしさ”など、いろいろなことを楽しみにしていただきたいですし、そこは大事にしたいなと思うポイントです」と見どころも語った。

■高石あかり
2002年12月19日生まれ。宮崎県出身。2019年より役者業を本格化。映画『ベイビーわるきゅーれ』(21)で映画初主演を果たし、2023年に『わたしの幸せな結婚』『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』などでの演技が評価され第15回TAMA映画賞 最優秀新進女優賞を受賞。近年の主な出演作は、ドラマ『わたしの一番最悪なともだち』(23)、『ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!』(24)、『御上先生』(25)、『アポロの歌』(25)、Netflix『グラスハート』(25)、映画『私にふさわしいホテル』(24)、『遺書、公開。』(25)、『ゴーストキラー』(25)、『夏の砂の上』(25)など。
■トミー・バストウ
1991年8月26日生まれ、イギリス出身。2008年のイギリス映画 『ジョージアの日記/ゆーうつでキラキラな毎日』でメジャー映画に初出演。2018年よりアメリカの作品にも出演。2024年エミー賞受賞ドラマ『SHOGUN 将軍』にてマルティン・アルヴィト司祭役を演じ注目を集める。ロックバンド・FranKoのリードボーカルとしても活動している。

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