灼熱の日常を抜け出して、心と体をゆったり解きほぐしたくなる夏。旅の行き先に悩んでいる方に、そっとおすすめしたい場所があります。それが、東京から新幹線で約2時間半、大阪からは約1時間半、名古屋からは近鉄鳥羽線で気軽にアクセスできる、三重県。伊勢神宮や松阪牛など、超有名な観光資源はもちろん、実はまだインバウンドに発見されていない静かなエリアも多く、混雑を避けながら、豊かな自然と歴史遺産、そして極上のグルメを味わえるのが魅力です。
今回は、そんな三重の“今”を伝えるべく、都内で9年ぶりに開催された「みえ旅レセプション2025」の様子も交えながら、知られざる三重県の多彩な魅力をたっぷりご紹介します。
■「美し(うまし)国」三重は、底知れない魅力が詰まった県
三重県と聞いて一番に浮かべるのが伊勢神宮、そして猿田彦神社など由緒ある神社仏閣、世界遺産として知られる「熊野古道 伊勢路」、または伊勢海老や松阪牛といった食の名産品の数々かもしれません。
レセプションの冒頭に登壇した、三重県の一見勝之(いちみ・かずゆき)知事は、「三重県は良い所がたくさんあるのですが、三重県⺠はあまり宣伝が得意ではないので、三重県の魅力を発信するために9年ぶりにレセプションを開催させていただきました」と、ユーモアたっぷりに挨拶し、県内に点在する観光スポットを紹介していきました。
リアス式海岸の絶景が広がる英虞湾(あごわん)や横山展望台、ロープウェイを使ってスニーカーで登山できる雪山・御在所(ございしょ)ロープウェイなどの魅力ある自然の風景は、ぜひ現地で眺めたいもの。
また、動物好きにとっては外せないのが、国内で唯一ラッコに会える鳥羽水族館。近年ますます人気と知名度が高まっているこの場所は、三重県と株式会社ポケモンとの包括連携協定によって、新たな展開を見せています。ラッコをモチーフにしたポケモン「ミジュマル」が“みえ応援ポケモン”に就任し、2025年7月には鈴鹿市と鳥羽市にミジュマル公園がオープン。ラッピング列車の運行やコラボグッズの販売など、県内各地で広がるユニークな取り組みにも注目が集まっています。
\🤍お知らせ①ミジュマル公園7月14日(月)開園💙/
— 【公式】三重県✕ミジュマル (@mieken_mijumaru) July 2, 2025
おまたせしました!!
鳥羽市・鈴鹿市のミジュマル公園の開園日が
7月14日(月)に決定しました🎊
熱中症対策は万全に!
また、なるべく公共交通機関でお越しください🚍🚃
公園の詳細情報はこちら😊https://t.co/JlBZ57CimX pic.twitter.com/Nnq3z5zun5
そして、中部エリア・多気町(たきちょう)に2021年に誕生した「VISON(ヴィソン)」も、今注目のスポットのひとつ。豊かな自然に包まれた広大な敷地に、ホテルやレストラン、温浴施設、地場産品のショップなどが点在するこの日本最大級の商業リゾートには、週末だけでは味わいきれない魅力がぎゅっと詰まっていて、旅好きの間でも「一度は行ってみたい」と話題に。
このように、三重県には各地域ごとに異なる魅力があり、旅のスタイルや目的に合わせて、いろいろな楽しみ方ができそうです。
■「餅街道」に地酒も!食べくらべ・飲みくらべが楽しい“うまし国”の味わい
豊かな自然と歴史に育まれてきた三重県では、各地に個性あふれる特産品や名物が息づいています。その北中部 亀山市には、江戸時代に整備された東海道47番目の宿場町・関宿(せきじゅく)があったことから、県内各地にさまざまな特産品・名産品が生まれました。会場では、三重の食材を使った特別メニューの試食や、まろやかで旨みたっぷりの伊勢茶の試飲も。間違いなく“美味しいもの”の宝庫、すぐにでも三重旅に出たくなってしまいました。
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左から、「桑名産はまぐりのロワイヤル(フランス風茶碗蒸し)」、「松阪牛の薄切り菜園仕立て ディジョンマスタードソース」、「熊野地鶏のバロディーヌ 茸クリームソース」、「紀伊長島産カツオのタルタル 伊勢たくあんのピストーソース」、「伊賀牛のビーフシチュー伊勢味噌風味 彩り野菜添え」
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伊勢茶の試飲コーナーも大人気
亀山から津、そして四日市や鈴鹿、松阪を経て、伊勢神宮や熊野へと続く街道沿いには、かつて旅人をもてなす茶店が立ち並び、土地ごとの個性豊かなお餅が親しまれていたそう。今でもその文化は受け継がれ、「餅街道」と呼ばれて多くの人に愛されています。
会場では、四日市の「なが餅」、亀山の「関の戸」、伊勢の「太閤出世餅」の3種が紹介され、食感やあんこの甘み、風味の個性を食べ比べ。ほっとする伊勢茶をお供に味わえば、ひと口ごとにその土地の風土や歴史が伝わってくるようです。
また近年は、県内でつくられる地酒にも注目が集まっているとのこと。スタイリッシュなラベルが目を引くだけでなく、味わいにも個性があり、会場で飲み比べてみると、どれも驚くほど奥深くて美味しい! 三重の多彩な食材とのペアリングを、ぜひ現地でじっくり楽しんでみたくなりました。
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左から、「福和蔵 純米大吟醸」(井村屋株式会社 福和蔵/多気町)、「酒屋八兵衛 常若 地」(元坂酒造株式会社/大台町)
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左から、「式 FRESH」(河武醸造株式会社/多気町)、「半蔵 純米酒 木桶仕込み」(株式会社太田酒造/伊賀市)、「久波奈 特別純米」(合資会社後藤酒造場/桑名市)
また、江戸時代から津市で作られている伝統工芸の伊勢木綿や、四日市市を中心に生産されている陶磁器 萬古焼(ばんこやき)は、旅のお土産にもぴったり。地域の風土や暮らしに根差したものづくりが、現代にも受け継がれています。
■相川七瀬さん、伊勢神宮「式年遷宮」の神秘的な魅力を語る
イベントでは、伊勢神宮の式年遷宮やお伊勢参りについてのトークセッションも開催されました。登壇したのは、伊勢志摩アンバサダーの歌手 相川七瀬さんと、神宮司庁の音羽悟さん、皇學館大学の千種清美さん。
伊勢神宮で20年に一度行われる『式年遷宮』は、社殿を建て替え、神様を新たなお社にお迎えする重要な神事です。約1300年続く伝統行事で、御装束(おんしょうぞく)や神宝も新しく揃えられます。
今から8年後、令和15年(2033年)の秋に予定されている伊勢神宮の第63回式年遷宮。約1300年もの長きにわたって受け継がれてきたこの神事に向けて、すでに各地ではさまざまな祭儀が始まっているそうです。
その一つである山口祭に参加したという相川さんは、「朝から5時間以上雨の中カメラを構えていました。雨が降るということは、ものすごく清らかなサインの1つであると思いました」と、神秘的なエピソードを紹介。
神宮司庁の音羽さんや千種さんによる丁寧な解説に加えて、「誰かが残そうとしたものが、今目の前で展開されていると思うと、まるでタイムスリップしたような気持ちになります。1300年も前からずっと続いてきたことであり、その美しさに驚愕するような思いです」と語る相川さんの言葉にも、深い感動がにじんでいました。
式年遷宮に向けた祭儀は、これからも県内各地で順次行われていくとのこと。今だけの光景を求めて、その足跡をたどる旅に出かけてみるのも素敵ですね。
■バッテリィズ 寺家さん、地元・三重の名物は「愛知にとられがち」
イベントの終盤には、三重県出身のお笑いコンビ・バッテリィズの寺家さんが登場し、「三重おいないナビゲーター2025」就任式が行われました。津市出身の寺家さんへは、一見知事から「より多くの方に三重県を訪れていただけるよう、PR活動をぜひお願いします!」と激励のメッセージが贈られ、タスキが手渡されました。
寺家さんは、「三重の名物って、よく愛知にとられがちなんですよ(笑)。ナガシマスパーランドも“愛知にある”と思われていたりするので……。もっと県外の方にも三重を知ってもらえるように、しっかり活動していきたいです!」と意気込みを語ります。
するとその直後、相方のエースさんも登場し、ステージはにぎやかなムードに。二人の軽快な掛け合いに、報道陣が集まる会場は笑いに包まれました。さらにバッテリィズによる「三重県ネタの漫才」も披露され、笑いと拍手の中、イベントはフィナーレを迎えました。
伊勢神宮をはじめとした歴史的なスポットから絶景の景色、極上グルメまで、ぜんぶが揃った三重県。この夏、“おいない”(=おいでよ)三重旅へ出かけてみてはいかがでしょうか?









